【Salesforce】レポート活用術 業務分析で“勘と経験”から脱却しよう

はじめに
日々の業務を振り返るとき、「なんとなくの感覚」で判断していませんか?
Salesforceのレポート機能を活用すれば、商談の進捗、営業活動、問い合わせ対応などをデータとして可視化し、根拠ある意思決定が可能になります。
本記事では、レポートを使った業務分析のステップを解説しつつ、過去に公開した実践記事も適宜ご紹介します。Salesforceをもっと“使いこなす”ための一助となれば幸いです。
レポート活用がもたらす業務分析の価値

最近自分の担当している商談がなかなか進まなくて、どの商談が滞っているか、原因が分からないんです。
それに、問い合わせ対応もバタバタで、優先順位がつけられなくて…



まさにSalesforceレポートが活きる場面だよ!
データを“見える化”することで、問題点がクリアになるよ。
Salesforceに蓄積されたデータは、うまく活用できれば以下のような課題解決につなげることができます!
・どの商談が滞っているか分からない
・問い合わせ対応のボトルネックを把握したい
・営業活動の量や質を定量的に評価したい
レポート作成の第一歩:基本操作と設計のコツ



なるほど……でも自分でもレポートって作れるんですか?



もちろん!
Salesforceでは、目的とデータ項目さえ決まれば、ドラッグ&ドロップで直感的に作れるよ。
レポートを作成するには、まず「何を知りたいのか(目的)」と「どのデータが必要か(対象)」を明確にしましょう。 はじめての方には、以下の記事がおすすめです。
レポートをより柔軟に活用するには、活用できる機能を理解しておくことも重要です。
たとえば、数値の推移を時系列で記録したい場合は「レポートスナップショット」が有効です。
また、「今月」「過去30日間」など動的な期間指定が必要な場合は「相対日付」を活用すると、定期的な集計作業がぐっと効率化されます。
さらに、数値や文字列を任意のカテゴリに分類したいときは「バケット機能」を使えば、より視認性の高いレポートが作成可能です。
それぞれの機能については、以下の記事で詳しく解説しています。
実際の業務データをどう分析に活かすか



作れるようになってきたんですけど、どう活かせばいいか、なかなかイメージできないです。



活用のポイントは“見る→気づく→動く”こと。
止まっている商談や成果が出てない案件を、数字から見つけられるようになるよ。
作成したレポートは、“眺めて終わり”ではなく、行動に繋げるための分析材料として活用すべきです。
たとえば営業部門では、以下のような活用が可能です。
・商談の進捗を時系列で比較し、停滞の兆候を把握
・商談化率や受注率を分析し、リードの質を評価
・活動件数と成果の関係性を把握して育成や支援の材料に
いくつか事例を取り上げた記事もご紹介します!
ダッシュボードとの連携で“見える化”を促進



レポートって表ばっかりですよね、もっと見やすくできないですか?



そのとおり、そこで役立つのが“ダッシュボード”。
複数のレポートをまとめて、グラフやチャートで一目で把握できるようになるよ。
レポートの価値を最大限に引き出すには、ダッシュボードとの連携が不可欠です。
複数のレポートを組み合わせ、グラフやチャートで視覚的に表現することで、現場メンバーやマネジメント層との情報共有がよりスムーズになります。
レポート活用を定着させるためのポイント



でも、こういうのって結局“やって終わり”になりがちですよね?



その気持ち分かるよ。
でも、レポートは“継続して使ってこそ価値が出る”ものなんだよ。
どれだけ良いレポートを作っても「使われなければ意味がない」というのが現実です。定着のためには以下のような工夫が有効です。
・ダッシュボードを定例会議に組み込む
・関係者にとって「見る意味がある」レポートだけを厳選
・ユーザーが自分でレポートを調整できるように教育
また、定期的にレポートの棚卸しを行い、使われていないレポートを削除・改善することも大切です。
まとめ
Salesforceレポートは、日々の業務で発生するデータを「見る」「気づく」「動く」ためのツールへと変える力を持っています。
本記事では、レポートの基本操作から、スナップショット・相対日付・バケット機能といった補助機能、さらにダッシュボード連携による“見える化”まで、業務分析に役立つステップをご紹介してきました。
重要なのは、レポートを作って終わりにしないこと。
自社にとって必要な指標は何か?それをどう現場に落とし込むか?という視点で考えながら、定期的に見直し、改善を繰り返していくことが、真の“データドリブン”への第一歩となります。
まずは、現場の「判断に迷いがある部分」や「見えづらい業務フロー」からレポートを整備してみましょう。
すぐに完璧である必要はありません。ひとつずつ、必要なレポートを作ることで、組織全体の意思決定がよりクリアになっていくはずです。
それでは今回の記事はここまでとなります。また次回の記事でお会いしましょう!
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