【Salesforce】Lightningページのカスタマイズに挑戦!使いやすい画面を作る

はじめに
「情報が探しにくい」「必要な操作が見つけづらい」——そんな悩みを感じたことはありませんか?
SalesforceのLightningページは、業務に合わせた画面設計ができる柔軟なUI構成機能です。
標準画面に物足りなさを感じている方や、もっと現場にフィットしたインターフェースを構築したい方にとって、非常に有用なカスタマイズ手段となります。
本記事では、Salesforce初心者や新任のシステム管理者に向けて、Lightningページの基本や使い方、構成のポイントを分かりやすく解説していきます。
Lightningページとは?業務を“見える化”する基盤
Lightningページとは、Salesforceで日常的に操作する画面(UI)のことで、ユーザーがデータにアクセスし、業務を進める中心的な場所です。
たとえば以下のようなものがあります:
・ホームページ:ユーザーがログインした直後に表示される“ダッシュボード”的画面
・レコードページ:取引先・商談・ケースなど、各オブジェクトの詳細情報を表示する画面
・アプリケーションページ:特定のアプリ用の独自レイアウトページ
これらの画面は、初期状態でも使えるものの、「使いやすさ」や「業務への適合度」は改善の余地があります。Lightningページのカスタマイズによって、必要な情報を必要な順で表示し、操作ミスを減らし、業務効率と満足度を大きく引き上げることができます。
Lightningアプリケーションビルダーとは?
Lightningアプリケーションビルダーは、Salesforceの画面設計ツールで、コードを一切書かずに、見たまま編集できるビジュアルエディターです。
主な特徴
- ドラッグ&ドロップ操作でコンポーネントを配置
- 複数のページタイプ(ホーム・レコード・アプリ)に対応
- モバイル・タブレットの表示切り替えプレビューが可能
- コンポーネントごとに**表示条件(条件付きレンダリング)**の設定も可能
💡 管理者や開発者だけでなく、ビジネス部門の担当者も扱いやすい設計です。
ページの種類と使い分け
Lightningページには大きく分けて以下の3種類があり、それぞれ用途が異なります。
ページタイプ | 用途 | 活用例 |
---|---|---|
ホームページ | ダッシュボードのように概要を表示 | 今日の予定、最近のレコード、重要なお知らせ |
レコードページ | 取引先や案件の詳細表示 | 顧客情報、商談内容、履歴の把握 |
アプリケーションページ | アプリ専用のカスタムUI | カスタムプロセス用の一覧やアクション集中画面 |
どのページも業務に合わせて必要な情報の「見せ方」を設計することが重要です。
カスタマイズの基本ステップ
設定方法の説明に関してですが、こちらの別記事にまとめているためそちらをご案内します!
コンポーネントの種類とおすすめ活用法
Lightningページには以下のようなコンポーネントがあり、それぞれの機能を使いこなすことで、より効果的な画面が作成できます。
コンポーネント
ここではコンポーネントをいくつかご紹介します!
コンポーネント名 | 説明 | 活用例 |
---|---|---|
強調表示パネル | 上部に主要項目とクイックアクションを表示 | 商談ステータス・連絡先ボタン |
パス | フェーズやステージを視覚的に表示 | 営業プロセス、サポート進捗 |
タブ | 複数の情報をタブで整理 | 顧客情報/履歴/添付ファイルの切替 |
レコードの詳細 | ページレイアウトの項目を表示 | 顧客の基本情報や活動履歴 |
活動 | 過去・未来のToDoやメール履歴を時系列で表示 | サポート対応状況の可視化 |
🔄 タブは最大100個まで追加可能で、表示順やラベルも自由に変更できます。
使いやすさを追求するカスタマイズのコツ
更に便利なLightningページを作成できるように、いくつ設計時のポイント、コツとなる部分をご紹介します。
まとめ
Lightningページのカスタマイズは、情報の「探しやすさ」や「操作のしやすさ」を改善し、日々の業務をより効率的にするための実践的なアプローチです。
ノーコードで直感的に画面を編集できるため、現場目線での工夫も取り入れやすく、ユーザー満足度や定着率の向上にもつながります。
“見せたい情報を、必要なときに、見やすく届ける”ーーそんな画面づくりを意識して、ぜひLightningアプリケーションビルダーに挑戦してみてください。
それでは今回の記事はここまでとなります。また次回の記事でお会いしましょう!
シリーズ目次
1年生シリーズの目次(クリックで展開)
フェーズ | トピック内容 |
---|---|
🟢 導入前 | Salesforceって何ができるの?初心者向け超入門ガイド |
システム管理者とは?Salesforce管理者の役割と求められるスキル | |
クラウドって何?オンプレミスとクラウドの違いを理解しよう | |
Salesforceを導入するとどんなメリットがあるの?ビジネス視点で考える | |
成功するSalesforce導入とは?導入の流れと準備すべきこと | |
Salesforceのライセンスの種類とプラン選び | |
Salesforceの基本用語を押さえよう! | |
実際に画面をSalesforceの標準UIを理解しよう! | |
Salesforceを学ぼう!Trailheadと公式ドキュメントを活用しよう | |
🟡 導入初期 | Salesforceにログインしてみよう!ホーム画面の見方 |
オブジェクトとレコードって何?基本データ構造を理解する | |
はじめてのSalesforce!レコードの作成・編集・削除をやってみよう | |
ユーザー管理の基本!プロファイル・ロール・権限セットを設定してみよう | |
セキュリティ設定の基本!アクセス権とデータの保護を考えよう | |
標準オブジェクトとカスタムオブジェクトの違いを理解しよう | |
レポートを作ってみよう!データを見える化する第一歩 | |
ダッシュボードを作成してみよう!見やすいビジュアルを作るコツ | |
フローとは?業務を自動化するための基礎知識 | |
メールテンプレートを作ってみよう!標準機能で業務効率化 | |
🟠 導入後しばらく経過 | Lightningページのカスタマイズに挑戦!使いやすい画面を作る 本記事 |
オブジェクトのレイアウトを変更して、必要な情報を整理しよう | |
プロセスビルダーを使って簡単な自動化を実装しよう | |
フローを使ってより高度な業務プロセスを自動化する | |
数式フィールド・積み上げ集計フィールドの活用術 | |
Salesforceモバイルアプリを活用して、外出先でも業務を効率化 | |
レポートを活用した業務分析!データドリブンな意思決定をサポート | |
AppExchangeとは?便利なアプリを導入してSalesforceを強化しよう | |
データインポートとエクスポート!データの管理を適切に行う | |
トラブルシューティングの基本!エラーの原因を特定し解決する | |
🔵 導入後中期 | Salesforce運用のベストプラクティス!管理者としての心構え |
監査ログを活用してセキュリティを強化する | |
定期メンテナンスのポイント!システムを健全に保つには? | |
Salesforceのアップデート情報をチェックし、最新機能を活用する | |
複雑な承認プロセスを構築して、業務フローを効率化 | |
カスタムボタン・リンクを使ってSalesforceの操作を簡単にする | |
APIと外部システム連携の基礎知識(初級編) | |
ユーザートレーニングを実施し、社内でSalesforceを定着させる | |
運用ルールを決めて、Salesforceのデータ品質を向上させる | |
Salesforce認定アドミニストレーター資格に挑戦!学習の進め方とコツ |
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