【Salesforce】ダッシュボードを作成してみよう!見やすいビジュアルを作るコツ

目次

はじめに

「せっかくデータを入力しているのに、活用できていない気がする…」そんな不安はありません

ダッシュボードは、入力されたデータをグラフやチャートで“見える化”し、すぐに使える情報へと変えてくれるツールです。複数の指標を1つの画面で把握でき、業務の全体像や進捗、課題が一目でわかるようになります。

この記事では、Salesforce初心者にもやさしい言葉で、ダッシュボードの便利さや活用シーン、伝わる画面を作るためのコツをお届けします。

ダッシュボードってなに?どう便利なの?

ダッシュボードとは、レポートをもとに作成するグラフやチャートのまとめ画面です。
複数のデータを1画面に並べることで、次のような効果があります。

  • 重要な指標をすばやく把握できる
  • 異常値や変化をすぐに見つけられる
  • 部門間で同じ情報を共有できる

たとえば、営業チームでは「今月の売上」「各担当の進捗状況」「商談ステージごとの件数」などを1画面で確認できます。定例ミーティングの資料作成も、ダッシュボードがあればほぼ不要になることも。

📌 ポイント: データを“見るため”ではなく、“活かすため”の仕組み。それがダッシュボードです。

どんなときに使えるの?活用シーンをチェック

ここでは、具体的な活用シーンをいくつか紹介します!

✔ 営業進捗の把握に
・目標に対しての進捗(ゲージ表示)
・担当者別の成績比較
・月ごとの売上推移

✔ マーケティングの効果分析に
・キャンペーン別のリード獲得数
・リード→商談→受注までのファネル
・時系列のコンバージョン率推移

✔ 経営層向けの定例報告に
・全体売上と前年比の比較
・売上構成比(円グラフ)
・異常値リスト(テーブル)

✔ カスタマーサポートにも
・対応中の案件数やSLA達成率
・問い合わせ件数のトレンド表示

どの部署でも「今どんな状況なのか?」を一目で把握でき、判断が早くなる、動きが早くなる、そんな実感が得られます。

見やすいダッシュボードを作る5つのコツ

初心者でも意識するだけで“伝わる”ダッシュボードになるポイントを紹介します。

① 目的と見る人を決める

誰がどんな判断をするために見るのかを最初に考えます。
たとえば「営業マネージャーがチームの進捗を確認する」など、見る人によって必要な情報やグラフの種類も変わるので、最初に想定しておくことが大切です。

② 重要な情報は左上に

視線は左上から右下に流れるので、最重要なKPIや比較グラフは左上に配置すると自然です。
視覚の流れに合わせた配置にすることで、情報を素早く理解してもらいやすくなります。

③ グラフ形式を使い分ける

それぞれのグラフには得意な表現があります。
伝えたい内容に合った形式を選ぶことが、分かりやすさにつながります。

グラフ形式向いている用途
棒グラフ売上や件数の月別比較など
円グラフ部門別・商品別などの割合
ゲージ目標達成度(例:今月90%)
テーブル詳細リストや異常値の確認

④ 詰め込みすぎない

1画面に要素を入れすぎると、かえって分かりづらくなります。指標は3~5個に絞るのが理想です。
情報は必要最低限にとどめ、詳細はタブや別ページに分けるのも効果的です。

⑤ テキストや画像も活用しよう

注釈や背景説明を加えたいときはテキストボックスを入れましょう。会社ロゴやアイコンを使うと見た目も整います。
視覚的な補足を入れることで、誰が見ても意図が伝わりやすくなります。

具体例でイメージをつかもう!

🧑‍💼 営業進捗ダッシュボード

  • 左上:目標 vs 実績(ゲージ)
  • 中央:月別売上の棒グラフ
  • 下段:営業担当者ごとの実績テーブル

📈 マーケティングダッシュボード

  • 上段:リード→商談→受注の進捗(ファネル型)
  • 中段:キャンペーン別成果(円グラフ)
  • 下段:流入数の時系列推移(折れ線)

📊 経営向けKPIダッシュボード

  • 左:部門別売上比率(円グラフ)
  • 中央:今月 vs 前年同月(棒+ゲージ)
  • 右:リスク指標の一覧(テーブル)

📝 補足: ダッシュボードはレポートを組み合わせて作ります。つまり、“分析したい”ではなく“伝えたい”を起点に設計するのがポイントです。


「ダッシュボード、自分でも作ってみたい!」と思ったら…

ここまで読んで、「便利そう!」「やってみたい!」と思われた方へ。

実はSalesforceのダッシュボードは、特別な知識がなくても作れます。
画面上でクリック操作だけで作成できるように設計されているので、初心者でも安心です。

ダッシュボードの作り方については、以下の記事で詳しくご紹介しています。
【Salesforce】ダッシュボードへのレポート追加、更新

ダッシュボード作成の手順をステップごとに解説しています!

まとめ

Salesforceのダッシュボードは、データを見やすく整理し、業務の状況をすばやく把握するための便利な機能です。
複数の指標を一画面にまとめることで、進捗や問題点をすぐに確認でき、日々の判断やチーム内の情報共有がスムーズになります。
作成時は、「誰が」「何を」「どう判断するか」を意識し、情報を絞って設計することがポイントです。色や配置に意味を持たせることで、実際の行動につなげることができます。

見える化することはゴールではなく、改善の出発点になります。ダッシュボードは、ただ情報を表示するだけでなく、業務改善に役立つ大切なツールになります。活用して、データを確かな行動につなげていきましょう。

それではまた次回の記事もお楽しみに!

シリーズ目次

1年生シリーズの目次(クリックで展開)
フェーズトピック内容
🟢 導入前Salesforceって何ができるの?初心者向け超入門ガイド 
システム管理者とは?Salesforce管理者の役割と求められるスキル
クラウドって何?オンプレミスとクラウドの違いを理解しよう
Salesforceを導入するとどんなメリットがあるの?ビジネス視点で考える
成功するSalesforce導入とは?導入の流れと準備すべきこと
Salesforceのライセンスの種類とプラン選び
Salesforceの基本用語を押さえよう!
実際に画面をSalesforceの標準UIを理解しよう!
Salesforceを学ぼう!Trailheadと公式ドキュメントを活用しよう
🟡 導入初期Salesforceにログインしてみよう!ホーム画面の見方
オブジェクトとレコードって何?基本データ構造を理解する
じめてのSalesforce!レコードの作成・編集・削除をやってみよう
ユーザー管理の基本!プロファイル・ロール・権限セットを設定してみよう
セキュリティ設定の基本!アクセス権とデータの保護を考えよう
標準オブジェクトとカスタムオブジェクトの違いを理解しよう
レポートを作ってみよう!データを見える化する第一歩
ダッシュボードを作成してみよう!見やすいビジュアルを作るコツ 本記事
ワークフローとは?業務を自動化するための基礎知識
メールテンプレートを作ってみよう!標準機能で業務効率化
🟠 導入後しばらく経過Lightningページのカスタマイズに挑戦!使いやすい画面を作る
オブジェクトのレイアウトを変更して、必要な情報を整理しよう
プロセスビルダーを使って簡単な自動化を実装しよう
フローを使ってより高度な業務プロセスを自動化する
数式フィールド・積み上げ集計フィールドの活用術
Salesforceモバイルアプリを活用して、外出先でも業務を効率化
レポートを活用した業務分析!データドリブンな意思決定をサポート
AppExchangeとは?便利なアプリを導入してSalesforceを強化しよう
データインポートとエクスポート!データの管理を適切に行う
トラブルシューティングの基本!エラーの原因を特定し解決する
🔵 導入後中期Salesforce運用のベストプラクティス!管理者としての心構え
監査ログを活用してセキュリティを強化する
定期メンテナンスのポイント!システムを健全に保つには?
Salesforceのアップデート情報をチェックし、最新機能を活用する
複雑な承認プロセスを構築して、業務フローを効率化
カスタムボタン・リンクを使ってSalesforceの操作を簡単にする
APIと外部システム連携の基礎知識(初級編)
ユーザートレーニングを実施し、社内でSalesforceを定着させる
運用ルールを決めて、Salesforceのデータ品質を向上させる
Salesforce認定アドミニストレーター資格に挑戦!学習の進め方とコツ

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