【Salesforce】リリース情報をキャッチしよう!アップデート活用術

目次

はじめに

Salesforceは年3回の大規模アップデートで進化を続けており、AI機能やフロー、レポートの強化など、業務効率化に直結する機能が続々と追加されています。
しかし実際には情報をキャッチしないまま業務に追われてしまい、「気づいたらUIが変わっていた」「便利そうだけどどう使うの?」と感じたことはありませんか?
アップデートの内容を“知るだけ”で終わらせず、“使いこなす”には、定期的な情報確認と活用の習慣化がカギです。

本記事では、Salesforceのアップデート情報を逃さず確認し、最新機能を業務に活かす方法を初心者にも分かりやすく解説します。

Salesforceアップデートは年3回!どう変わってる?

リリースサイクルの基本を知る

Salesforceでは、毎年3回(Spring・Summer・Winter)の大型アップデートが行われています。2025年現在、次のメジャーアップデートはWinter ’26(2025年秋)で予定されています。

各アップデートでは、以下のような機能改善が行われます。

・UI・ユーザビリティの向上
・Flow(自動化ツール)の進化
・AI機能(Einstein)の拡張
・セキュリティ設定の強化
・開発効率化の支援(LWC、API、TypeScript対応など)

アップデートの影響範囲

一部の変更は自動適用されるため、「知らないうちに挙動が変わっていた…」ということもあります。
そのため、アップデート情報の定期確認とテスト環境での検証が重要になります。

最新情報の入手ルートは?情報収集について

公式リソースを活用する

Salesforceリリースノート
公式ヘルプサイトで公開されており、アップデートごとの新機能や変更点をPDFで確認可能です。

Salesforce Trust
サイトにアクセスし、自組織のインスタンスを検索すれば、正確なリリース予定日を確認できます。

Trailhead・サクセスナビ
アップデート内容をわかりやすくまとめた記事や動画が用意されており、学習+実践のヒントになります。

事前確認・試用のステップ

Sandboxプレビュー
本番環境に影響を与えずに、新機能を事前に試すことができる環境。
既存の機能や設定と衝突しないかをチェックするのに便利です。

プレリリース組織
リリース前の機能を早期に確認できる無料のテスト環境。開発者や管理者におすすめです。

情報収集の“習慣化”がカギ

・カレンダーに「リリースノート確認日」を設定
・Slackや社内チャットで「新機能チェックメモ」を共有
・Salesforceユーザー会やSNS(Xなど)から現場の活用事例を収集


新機能を活用するための3ステップ

① リリースノートを“目的別”に読む

  • 全ページを読むのは非現実的なので、自社に関係のある機能だけをピックアップして確認してみましょう。
  • 検索機能やPDFでの保存を活用し、「Flow」「レポート」などキーワードで効率的に把握してみましょう。

② Sandboxでの動作確認

  • 新機能を本番環境に適用する前に、Sandbox環境で試すことが必須です。
  • 特に、自社で独自のカスタマイズをしている場合は影響範囲を見極める必要があります。

③ 社内展開・教育を仕組み化

  • Slackや社内ポータルで「今月の新機能まとめ」を共有してみましょう。
  • Trailheadの該当モジュールへのリンクを添えて、「自学」の機会を提供してみるのもいいでしょう。

アップデート活用をチームに定着させる方法

担当者をローテーション制に

  • 毎回同じ人が確認するのではなく、チームメンバーで分担 or 交代制にすることで属人化を防止できます。
  • Googleスプレッドシートなどで要点を記録・共有してみましょう。

週次ミーティング or Slackで共有

  • 「今週気づいた新機能」「これは使えるかも?」という気軽なシェアから始めるのがお手軽です。
  • 報告しやすい環境を整えることで、アップデート情報が自然とチーム内に広がります。

PoC(概念実証)を恐れず試す

  • 興味のある機能があれば、「まずやってみる」の姿勢が重要です。
  • 小さなテストが将来の業務改善につながります。

まとめ

Salesforceは年3回のアップデートを通じて機能が大きく進化しており、それぞれが業務効率化や顧客体験向上のチャンスになります。しかし、せっかくの新機能も「知らなかった」「対応できなかった」となっては、十分に活かしきれません。

そのためには、リリースノートや公式リソースから自社に関係する変更を把握し、Sandboxで事前に試すステップが重要です。さらに、社内での情報共有や教育を習慣化することで、アップデートの効果をチーム全体に広げることができます。

「知る」「試す」「広げる」のサイクルを日常業務に取り入れることで、Salesforceの進化を確実に味方につけられるでしょう。まずは、次のリリースで注目機能を1つピックアップすることから始めてみてください。

それでは今回の記事はここまでとなります。また次回の記事をお楽しみに!

シリーズ目次

1年生シリーズの目次(クリックで展開)
フェーズトピック内容
🟢 導入前Salesforceって何ができるの?初心者向け超入門ガイド
システム管理者とは?Salesforce管理者の役割と求められるスキル
クラウドって何?オンプレミスとクラウドの違いを理解しよう
Salesforceを導入するとどんなメリットがあるの?ビジネス視点で考える
成功するSalesforce導入とは?導入の流れと準備すべきこと
Salesforceのライセンスの種類とプラン選び
Salesforceの基本用語を押さえよう!
実際に画面をSalesforceの標準UIを理解しよう!
Salesforceを学ぼう!Trailheadと公式ドキュメントを活用しよう
🟡 導入初期Salesforceにログインしてみよう!ホーム画面の見方
オブジェクトとレコードって何?基本データ構造を理解する
はじめてのSalesforce!レコードの作成・編集・削除をやってみよう
ユーザー管理の基本!プロファイル・ロール・権限セットを設定してみよう
セキュリティ設定の基本!アクセス権とデータの保護を考えよう
標準オブジェクトとカスタムオブジェクトの違いを理解しよう
レポートを作ってみよう!データを見える化する第一歩
ダッシュボードを作成してみよう!見やすいビジュアルを作るコツ
フローとは?業務を自動化するための基礎知識
メールテンプレートを作ってみよう!標準機能で業務効率化
🟠 導入後しばらく経過Lightningページのカスタマイズに挑戦!使いやすい画面を作る
オブジェクトのレイアウトを変更して、必要な情報を整理しよう
フローの応用に挑戦!業務を自動化しよう
数式フィールド・積み上げ集計フィールドの活用術
Salesforceモバイルアプリを活用して、外出先でも業務を効率化
レポート活用術 業務分析で“勘と経験”から脱却しよう
AppExchangeとは?便利なアプリを導入してSalesforceを強化しよう
データインポートとエクスポート!データの管理を適切に行う
トラブルシューティングの基本!エラーの原因を特定し解決する
🔵 導入後中期Salesforce運用のベストプラクティス!管理者としての心構え
監査ログを活用してセキュリティを強化放置してない?監査ログで守るセキュリティ入門
定期メンテナンスはなぜ必要?管理者がやるべき習慣とは?
リリース情報をキャッチしよう!アップデート活用術     本記事
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カスタムボタン・リンクを使ってSalesforceの操作を簡単にする
APIと外部システム連携の基礎知識(初級編)
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運用ルールを決めて、Salesforceのデータ品質を向上させる
Salesforce認定アドミニストレーター資格に挑戦!学習の進め方とコツ

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