【Salesforce】フローの応用に挑戦!業務を自動化しよう

目次

はじめに

読者の皆さんは、そろそろSalesforceの操作に慣れて来た頃でしょうか?
少し操作に慣れてくると「もっと自動で処理できたらいいのに」と思ったりしませんか?
実は、Salesforceの「フロー」には、もう少し応用的な使い方があるんです。

この記事では、「条件によって処理を変える」「たくさんのレコードをまとめて処理する」「自動で通知を送る」など、実際の業務で役立つちょっと便利なフローの使い方を紹介します。

どんなことが自動化できるの?

Salesforceのフローを使うと、以下のようなことができます。

・金額によって承認の流れを変える
・毎月のデータ更新をまとめてやる
・商談が成立したらメールでチームにお知らせする

これらは全部、マウスで操作して設定できるので、ノーコード、つまりコーテでィング、プログラミングは不要です!

条件分岐でやることを変えてみよう

たとえばこんな場面を想像してください…

・金額が10万円未満 → 自動承認で進める
・金額が10万円以上 → 上司の承認が必要

このように「条件によって処理を変える」ことができます。

使う要素:「条件(Decision)」

フロー画面で「+」を押して「条件」を選びます。
「金額 ≧ 100,000」という条件を設定すれば、次の処理を2パターンに分けることができます。

くり返し処理でまとめて作業!

たとえば毎月末、契約の期限が近い顧客にチェックを入れる処理。ひとつずつ手作業だと大変ですよね?
そんなときに使えるのが「ループ」機能です。

使う要素と流れ:繰り返し(Roop)

  1. 「レコードを取得」で更新が必要な請求レコードを取得します。
  2. 「ループ」で1件ずつ取り出す
  3. ループの処理回数分だけ、請求明細レコードを作成します。

自動で通知を送ってチームに共有

たとえば「商談が成立したときに、マネージャーにメールで知らせたい」といった場面を例にあげます。
フローを使えば、自動で通知を送ることができます。

使う要素:「アクション(Action)」

「+」から「アクション」を選び、「カスタム通知」、「メール送信」または「Slack通知(外部連携)」を指定します。
件名や本文に商談名・金額・取引先などを差し込むことで、実用的な通知にできます。

作るときに気をつけたいポイント

たくさんのデータを扱うときは一度に処理しすぎないようにしましょう(DML制限に注意)
「デバッグ」機能を使って、フローがちゃんと動くかチェックしてから有効化しましょう

まとめ

Salesforceの操作に慣れてくると、「もっと業務を自動化したい」「作業を効率化したい」と感じる場面が増えてきますよね。
そんなときに活躍するのが「フロー」です。今回は、条件によって処理を分けたり、複数のレコードをループで処理したり、商談成立時に通知を自動で送るといった、実務で役立つ応用的な使い方をご紹介しました。

これらの操作はすべて、マウスで組み立てられるのでコーディング不要です。
少しずつ覚えていけば、誰でも使いこなせるようになります。業務の手間を減らし、ミスを防ぎ、スピードアップにもつながるフローの応用を、ぜひ一歩ずつ実践してみてください。
小さな自動化が、日々の仕事を大きく変える第一歩になります。

それでは今回の記事はここまでとなります。また次回の記事でお会いしましょう。

シリーズ目次

1年生シリーズの目次(クリックで展開)
フェーズトピック内容
🟢 導入前Salesforceって何ができるの?初心者向け超入門ガイド 
システム管理者とは?Salesforce管理者の役割と求められるスキル
クラウドって何?オンプレミスとクラウドの違いを理解しよう
Salesforceを導入するとどんなメリットがあるの?ビジネス視点で考える
成功するSalesforce導入とは?導入の流れと準備すべきこと
Salesforceのライセンスの種類とプラン選び
Salesforceの基本用語を押さえよう!
実際に画面をSalesforceの標準UIを理解しよう!
Salesforceを学ぼう!Trailheadと公式ドキュメントを活用しよう
🟡 導入初期Salesforceにログインしてみよう!ホーム画面の見方
オブジェクトとレコードって何?基本データ構造を理解する
じめてのSalesforce!レコードの作成・編集・削除をやってみよう
ユーザー管理の基本!プロファイル・ロール・権限セットを設定してみよう
セキュリティ設定の基本!アクセス権とデータの保護を考えよう
標準オブジェクトとカスタムオブジェクトの違いを理解しよう
レポートを作ってみよう!データを見える化する第一歩
ダッシュボードを作成してみよう!見やすいビジュアルを作るコツ
フローとは?業務を自動化するための基礎知識
メールテンプレートを作ってみよう!標準機能で業務効率化
🟠 導入後しばらく経過Lightningページのカスタマイズに挑戦!使いやすい画面を作る
オブジェクトのレイアウトを変更して、必要な情報を整理しよう
フローの応用に挑戦!条件分岐・くり返し・通知で業務を自動化しよう 本記事
数式フィールド・積み上げ集計フィールドの活用術
Salesforceモバイルアプリを活用して、外出先でも業務を効率化
レポートを活用した業務分析!データドリブンな意思決定をサポート
AppExchangeとは?便利なアプリを導入してSalesforceを強化しよう
データインポートとエクスポート!データの管理を適切に行う
トラブルシューティングの基本!エラーの原因を特定し解決する
🔵 導入後中期Salesforce運用のベストプラクティス!管理者としての心構え
監査ログを活用してセキュリティを強化する
定期メンテナンスのポイント!システムを健全に保つには?
Salesforceのアップデート情報をチェックし、最新機能を活用する
複雑な承認プロセスを構築して、業務フローを効率化
カスタムボタン・リンクを使ってSalesforceの操作を簡単にする
APIと外部システム連携の基礎知識(初級編)
ユーザートレーニングを実施し、社内でSalesforceを定着させる
運用ルールを決めて、Salesforceのデータ品質を向上させる
Salesforce認定アドミニストレーター資格に挑戦!学習の進め方とコツ

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