【Salesforce】Lightningアプリケーションビルダー基本設定手順

目次

はじめに

Salesforceの「Lightningアプリケーションビルダー」は、コーディングが不要であり、直感的にページをカスタマイズできるとても便利なツールです。
しかし、初めて触れる方にとっては、その操作方法や設定手順がわかりづらいこともあるかと思います。

本記事では、初心者の方でも理解しやすいように、Lightningアプリケーションビルダーの基本設定手順をステップバイステップで解説します。

Lightningアプリケーションビルダーとは

Lightningアプリケーションビルダーは、Salesforceのユーザーインターフェースをカスタマイズするためのツールです。
この機能を使用することで、開発者でなくても業務に最適化されたページを簡単に作成・編集できます。

カスタマイズ可能な主なページタイプは以下の通りです:

ホームページ / レコードページ / アプリケーションページ

これらのページに対して、必要なコンポーネントを配置し、ユーザーの役割やデバイスに応じた表示設定を行うことができます。

基本設定手順

既存ページを編集する手順

対象ページの選択と編集画面の起動

ページの開き方 ①

  1. 対象オブジェクト(例:取引先、商談など)の詳細ページを開き、右上の歯車アイコンから「編集ページ」をクリックします。
  2. Lightningアプリケーションビルダーが起動し、そのオブジェクトに紐づく既存のLightningページが表示されます。

ページの開き方 ②

  1. 設定画面を開き、オブジェクトマネージャーから対象のオブジェクトを開く。
  2. オブジェクトの設定画面にて、「Lightningレコードページ」を選択し、開きたいLightningレコードページをクリック。
  3. 編集ボタンをクリックすると該当のLightningレコードページが開きます。
    ※こちらは①の方法で一発で開きにくい、初期設定になっていないレコードページの際におすすめです。

コンポーネントの変更と追加

  • 左側の「標準コンポーネント」や「カスタムコンポーネント」から、必要なものを選んで配置します。
  • 既存のコンポーネントをクリックすることで、右側に表示されるプロパティパネルから設定変更が可能です。
  • 不要なコンポーネントはゴミ箱アイコンで削除できます。

編集内容の保存と有効化

  1. 編集が完了したら、右上の「保存」ボタンをクリックして内容を保存します。
  2. 初めて有効化する場合は、「有効化」をクリックし、対象のプロファイルやアプリケーションの指定を行います。すでに有効化済みのページであれば保存のみで反映されます。

新しくLightningページを作成する場合の手順

既存ページの編集に加えて、用途に応じて新規ページを作成することも可能です。
早速新規作成方法を確認しましょう。

まず新規作成画面を開きたいのですが、新しくLightningページを作成する際の起動方法は大きく3パターンあります。

  • Lightningアプリケーションビルダーから新規作成する①
  • 対象のオブジェクト設定ページから新規作成する場合②
  • 開いている既存ページから新規作成する場合③

新規作成ページを開いたあとの流れは、以下のとおりです。

1.画面の指示にしたがって、アプリケーションページ、ホームページ、レコードページから1つ選択し次に進みます。
2.表示ラベル名を入力して次に進みます。ラベル名はあとから変更可能です。
3.レイアウトを選択して完了をクリックします。こちらもあとから変更可能です。
4.コンポーネントの選択とそれぞれの設定については、見出し「既存ページを編集する手順」の「コンポーネントの変更と追加」と同様の流れを繰り返します。

※ページのAPI名の変更とラベル名の変更、大枠のレイアウトの変更は4枚目の画像の箇所、右側のツールバーにて行うことができます。

新規ページ作成は、まったく新しい業務フローや、特定用途のレイアウトが必要なときに有効です。

活用時の注意点

コンポーネントの配置数に注意
1ページあたりに配置可能なコンポーネント数には制限があります。過度な配置はパフォーマンス低下を招く恐れがあるため、必要最小限の構成にしましょう。

表示条件の工夫
ユーザーのプロファイル、ロール、使用デバイスに応じた表示条件を設定することで、柔軟なUI設計が可能になります。

テンプレートの選定は慎重に
テンプレートはページ作成時に選択しますが、後から変更する場合にはコンポーネントの再配置が必要になるケースがあります。選定時には用途を明確にしておくと良いでしょう。

まとめ

Lightningアプリケーションビルダーは、Salesforceの画面をコーディング不要で柔軟にカスタマイズできる便利なツールです。
基本的なページ作成からコンポーネントの配置、保存と有効化といった一連の流れを理解することで、業務に即したインターフェースの構築が可能になります。
特に、ユーザーごとの表示条件やテンプレート選択などのポイントを押さえることで、より実用的なページが実現できます。

今回ご紹介した基本手順をもとに、まずはシンプルなページからチャレンジしてみてください。
慣れてきたら、動的コンポーネントや高度なフィルター設定にもぜひ挑戦してみましょう。

それでは今回の記事はここまで!次回の記事でまたお会いしましょう!

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