リスティング広告とは、Yahoo!、Googleなどの検索結果にユーザーが検索した検索キーワードと連動して掲載される広告で、顕在層に向けて広告が表示され、ユーザーの獲得に非常に向いている媒体の一つです。
日本ではYahoo!広告、Google広告の2種類がリスティング広告に属しており、カルテットコミュニケーションズは、リスティング広告の専門代理店として事業を展開しております!
- リスティング広告ってそもそもなに?
- リスティング広告に興味あって詳しく知りたい!
- 自社でもリスティング広告を運用したいから勉強したい!
という方に向けて、専門家が徹底的にリスティング広告を解説いたします。
リスティング広告は専門用語が多く、成果を出すためには知識やノウハウが必要です。そのためWebに詳しくない方にとっては「よくわからない!」と感じる人も少なくないのではないでしょうか。
このページではWebに詳しくない方でもわかりやすいように、リスティング広告とはどのような広告であるかを解説していきます。リスティング広告がどのようなものか理解した上で、配信をすべきかどうか判断するために参考にして頂けると幸いです。
1.リスティング広告とはなにか簡単に解説
リスティング広告とは、Yahoo!・Googleなどの検索結果にユーザーが検索した検索キーワードと連動して掲載される広告です。リスティング広告は、顕在層に向けて広告が表示されるため、ユーザーの獲得に非常に向いています。
Web広告の中で最も費用対効果が高いと言われており、少額予算で広告を出したい方・すぐに問い合わせや資料請求などの成果を求める方におすすめです。
つまり、集客に悩んでいるのであれば基本利用すべき広告だと言っても過言ではないでしょう。
他の広告では考えられないほど爆発的な成果が見込める広告だと考えています。
弊社のクライアントでもリスティング広告をはじめて問い合わせが10倍、獲得単価が出稿していた新聞広告の10分の1になった事例があります。
中には広告配信を始めた翌月から月商が1.5倍にもなった例もあります。
リスティング広告とは、Yahoo!・Googleなどの検索結果にユーザーが検索した検索キーワードと連動して掲載される広告です。リスティング広告は、顕在層に向けて広告が表示されるため、ユーザーの獲得に非常に向いています。
1-1.リスティングとは
2.リスティング広告|Google・Yahoo!の違い
リスティング広告には、大きく「Googleリスティング広告」と「Yahoo!リスティング広告」があります。
運用する際に、どちらを選ぶべきか迷う方が非常に多いと思うので、特徴と選び方のポイントをご紹介します。
2-1.リスティング広告|Googleの特徴と費用、選び方のポイント
Googleリスティング広告の特徴としては、Yahoo!リスティング広告と比べるとより細やかなターゲティングができる点です。
例えば、Yahoo!リスティング広告では「年齢」「性別」のターゲティングができないのに対し、Googleリスティング広告では可能です。
また、幅広いユーザーがGoogleを使って検索しているので、若年層を含めたユーザーに広告を当てたい場合はGoogleリスティング広告が最適と言えるでしょう。
Googleリスティング広告の課金方式は、「クリック課金(CPC)」になります。表示された広告をユーザーがクリックするごとに、料金が発生する仕組みです。
クリック課金は、広告が表示されただけで料金が発生することはありません。広告を見て、興味を持ったユーザーがクリックして初めて料金が発生するので、広告に興味がないユーザーに対して、費用が発生しません。
2-2.リスティング広告|Yahoo!広告の特徴と費用、選び方のポイント
Yahoo!リスティング広告の特徴として公式にもありますが、「40歳以上のミドル・シニア層」や「経営層」の方が多いことが挙げられます。
また、Yahoo!リスティング広告の課金方式も、「クリック課金(CPC)」です。
参照:実は経営層や主婦層のユーザーが多い? リーチ獲得におけるYahoo! JAPANのメディア価値
運用している際でも、Googleリスティング広告ではアプローチできないような商材や、特にBtoB企業の商材との相性がいいことが多いです。
また、サポートの対応がより細かいので、自社ではじめて運用する際には心強い味方となるでしょう。
2-3.できれば両媒体を利用してから判断するべき
それぞれに特徴があり選ぶのが難しいですが、できれば両媒体で3ヶ月ほど運用して、効果が良い媒体で運用を続けることをおすすめしています。
運用でお困りのことや、自社の製品・サービスでどちらの媒体が適切なのか迷われた際は、お気軽にお問い合わせください。
3. リスティング広告が掲載される場所について
リスティング広告が掲載される場所を紹介します。リスティング広告は下記赤枠のように検索エンジン(Yahoo!、Google)の検索結果に表示されます。「広告」のマークが目印です。
3-1.オーガニック検索(自然検索)とリスティング広告の違い
リスティング広告と似ている上図青枠部分の「オーガニック検索(自然検索)」というものがあります。(「広告」の文字がない場合、オーガニック検索で表示されています)
オーガニック検索はリスティング広告と同じく検索結果に表示されますが、大きな違いはクリックされても課金されないことです。リスティング広告はクリックされる度に課金されますが、オーガニック検索はどれだけクリックされても課金はされません。
ただし、オーガニック検索はリスティング広告と異なり意図的に表示させることは難しく、上位掲載するのに時間もかかります。(SEOという対策が必要です)すぐにWebサイトへアクセスを集めたいのであればリスティング広告の配信をおすすめします。
4. リスティング広告の6つのメリット
次にリスティング広告のメリットをお伝えします。指定したWebサイトに検索している人を誘導できること以外に得られるメリットは概ね下記6つです。一言で言えば、リスティング広告は「誰でも低予算から始められる成果に繋がりやすい広告」といえるでしょう。
- 商品購入・問い合わせが獲得しやすい
- 少額からでも始められる
- やろうと思えば即日で広告配信できる
- 広告配信自体は誰でも可能
- 広告文を自由に作成できる
- 配信の改善がしやすい
4-1. 商品購入・問い合わせが獲得しやすい
商品購入・問い合わせの獲得にリスティング広告は繋がりやすい、つまり費用対効果が高いです。
リスティング広告の最大の特徴として「検索キーワードと関連した広告を検索結果に表示できる」点があげられます。つまり、検索してまで商品を探している「激アツなユーザー」を狙い撃てるのです。
例えば「りんご 通販」で検索したユーザーに対して、りんごの通販サイトを見せることで高い確率でりんごの購入に繋げられます。このように「特定の商品を探しているユーザー」を狙い打つことで、費用対効果を高い状態としながらも商品購入・問い合わせの獲得に繋げられます。
費用対効果を意識するのであれば、リスティング広告では商品を明らかに探していることがわかるキーワードを設定して配信すべきです。
4-2. 少額からでも始められる
やるかどうかは別としてリスティング広告(Google広告)は1円からでも始められます。1円単位で予算を変更して配信できるので、広告予算が少額の場合におすすめできる広告でもあります。弊社であれば20万程度の月額予算でリスティング広告を始められるクライアントが多いですが、リスティング広告の配信自体は5万円など少額からでも始められます。
雑誌や新聞などの紙媒体に広告を出そうとすると100万円以上かかるケースも少なくないため、少額から始められるといえるでしょう。
リスティング広告は予算が少なくても成果が獲得できることも多いので、少額でもチャレンジを検討してみるべきです。少額で成果を出すポイントの詳細は下記をご覧ください。
4-3. 成果の改善がしやすい
リスティング広告は配信実績が全てデータとして残るため、成果の改善がしやすいです。
データで実績が残ると、配信して効果が悪かった施策、良かった施策の判別がしやすくなるため、成果の改善箇所や対策が明瞭です。例えば下記のデータがある場合、施策Aを弱めて施策Bを強化したほうが成果は改善できると判断するようなイメージです。
- 施策A:20万円かけて問い合わせが5件
- 施策B:10万円かけて問い合わせが10件
また、ニュアンスの異なる広告文や毛色の違う人に同時配信して、成果獲得への影響度を確認するABテストの実施ができるため、改善施策の検証と適応のPDCAが回しやすい特徴もあります。
4-4.やろうと思えば即日でも広告配信できる
リスティング広告は最速で即日配信できるため、すぐに成果に繋げられる可能性が高いです。即日で配信しないにしても紙の広告と比較するとかなり早く広告を出せる特徴があります。ただ広告を配信する前に審査が発生するため、即日配信できないこともあるため注意が必要です。
そのため下記のような「急いで集客する必要がある」状況にも有効な広告です。緊急で集客する際はリスティング広告の配信をおすすめします。
- セミナーを来月開催するが、席が全く埋まっていない
- セールを開催したのですぐにページに人を集めたい
実際は成果を獲得するための設計準備に時間をかけるため、弊社であれば10日間ほどは準備期間として設けることが多いです。リスティング広告で成果が獲得できるかどうかはアカウント設計で決まる部分もあるため、設計準備には時間がをかけるべきです。
4-5.リスティング広告の知識さえあれば誰でも配信できる
リスティング広告の配信自体には特別な資格や許可などは必要ありません。リスティング広告の知識さえあれば誰でも広告配信可能です。ただしネット環境、広告費(お金)、パソコンは当然必要です。
4-6. 広告文を自由に作成できる
検索された時に表示する広告文は自由に作成できます。文字数の制限や使ってはいけない記号、表現のルールがありますが、基本は自由に広告文を作成できます。
広告文作成は奥が深いですが、ざっくりとポイントをお伝えすると「できるだけクリックされやすいような広告文」を作ることが重要です。
設定したキーワードを広告文にも含める、数字を入れるなどお客様になり得る人が思わずクリックしてしまう広告文を作りましょう。ただし実際のサービスより著しく乖離している表現をしていては、本末転倒ですのでご注意ください。広告文の作成ポイントの詳細は下記ページで詳しく解説しています。
【初心者向け】広告文作成もう限界…リスティングの広告文作成ポイントとは?
5. リスティング広告の3つのデメリット
リスティング広告は集客に困っている方がぜひ取り入れるべきメリットの多い広告だと考えていますが、デメリットがあるのも事実です。
- 問い合わせなどの成果を獲得するには知識とノウハウが必要
- 業種によっては潤沢な予算が必要
- 検索されていないキーワードには広告配信できない
ここからはリスティング広告のデメリットを紹介していきます。
5-1. 問い合わせなどの成果を獲得するには知識とノウハウが必要
最大のデメリットとしてリスティング広告で問い合わせなどの成果を獲得するには知識とノウハウが必要です。知識とノウハウがないと大きな成果はすぐ出せないでしょう。
例えばリスティング広告にはざっと考えただけでも下記のような設定項目があります。代理店を使わず、自分で配信する場合はそれぞれ正しく設定するためにはどう画面操作すればよいのか、成果を出すためにはどう設定すべきなのかを調べて考え、設定する必要があるため、始めるハードルは高いといえるでしょう。
- キャンペーン
- 広告文
- キーワード
- 除外キーワード
- 広告
- 配信エリア
- ユーザー属性
- 入札価格設定
- コンバージョン設定
Webに詳しい方であれば調べながら自分で配信できるかと思いますが、普段あまりパソコンにふれないような方だと相当根気がないと配信するのも難しいと思います。たとえ配信できたとしても、成果を獲得することはそれ以上に難しいでしょう。
このようにリスティング広告は自由に設定できる箇所が多い分、知識とノウハウがないと成果が出せないデメリットがあります。自分で運用できる自信がない場合は弊社のような広告代理店に運用を任せることをおすすめします。
独学で配信したが設定が上手くできておらず、効果の低い配信をずっとしているアカウントの分析依頼をお客様からご依頼いただく事も珍しくありませんので、設定と運用に自信のない方は代理店に任せるべきです。
リスティング広告で成果を出すための「運用」でやることを知りたい方はリスティング広告の運用とは?やるべき2つの作業を解説をご覧ください。
5-2. 業種によっては潤沢な予算が必要
少額で始められるリスティング広告ですが、業種によっては成果を獲得するために潤沢な予算が必要です。なぜなら設定したキーワードによっては高い金額がかかるからです。
リスティング広告はクリックされる度に費用がかかりますが、金額が高いキーワードによっては1クリック5,000円以上かかるものもあります。
具体例として媒体から提供されているキーワードプランナーというツールで試算したクリック単価が高めのキーワードを紹介します(ツールによる試算のため目安程度としてください)。
- 薬剤師 求人:5,476円
- リスティング広告 代行:4,437円
- トラック買取:2,513円
- 葬儀:1,234円
リスティング広告で流入したユーザーの成約率は一般的に1%と言われているため「薬剤師 求人」のキーワードで成果を狙うのであれば、1件の問い合わせを獲得するのに547,600円程度必要だと見積れます。
リスティング広告自体は少額で始められますが、上記のように業種によってはクリック単価が高いため、予算が少ないと成果が月1件も獲得できないようなケースも考えられます。目安としてクリック単価が1,000円を超えるような商材であれば最低でも月額10万円の予算が必要でしょう。
クリック単価が高い業種で予算を少額しか用意できない場合は、リスティング広告以外にも、DMやチラシなどを用いた集客方法が費用対効果に優れるケースも存在しますので、リスティング広告以外の集客手段も調査頂くことをおすすめします。
5-3. 検索されていないキーワードには広告配信できない
リスティング広告はユーザーの検索したキーワードに反応して出る広告のため、そもそも検索されていないキーワードを設定しても当然広告は出ません。検索されていない未知の検索キーワードを狙って広告を出したい場合は別の方法を取る必要があります。
認知目的で配信したい場合はディスプレイ広告がおすすめです。[
ディスプレイ広告リスティング広告の一種であるディスプレイ広告を利用することで、効率よく認知を広められます。具体的には下記のように多くの人に知らせる目的でリスティング広告を配信する場合は、ディスプレイ広告の配信をおすすめします。
- 新商品をたくさんの人に知らせたい
- 大人数を巻き込んだイベント開催を告知したい
厳密には異なりますが、ディスプレイ広告とはわかりやすく説明すると、Webサイトに表示される画像広告のことです。リスティング広告には検索結果に文字で表示される検索連動型広告と画像で表示されるディスプレイ広告の2種類があります。一般的に問い合わせや商品購入を促す場合は検索連動型広告が適しています。
ディスプレイ広告についてはディスプレイ広告とは?役割と種類、リスティング広告との違いを解説で徹底説明していますので、合わせて確認してみてください。
次からはリスティング広告を配信すべきシチュエーションを紹介していきます。
6. リスティング広告とSEOの違い
リスティング広告を学んでいくと比較されるのが「SEO」です。
SEOとリスティング広告は全くの別物なので、ここで比較していきましょう。
6-1.SEO(自然検索)とは?
SEOは、『Search Engine Optimization』の略語で、みなさんが行っている検索行動に対して最適化をするマーケティングの手法・施策の一つです。
特定のキーワードで、特定の記事を上位に表示させることで流入数を増やし、お問い合わせや資料ダウンロードにつなげられます。
実際弊社のブログでもSEO対策を行い、「Google広告」「GDN」「Yahoo!広告」など、さまざまなビッグワードで上位表示ができています。
時間はかかりますが、正しい方法で施策を進めれば、タダでお問い合わせを獲得することが可能です。
6-2.違いは「即効性」と「費用面」
様々違いはありますが、大きな違いは即効性と費用面です。
リスティング広告は即効性があり、SEOは費用面で優れています。両者の特徴を端的に紹介します。
- リスティング広告(検索連動型広告):お金を払って好きなキーワードに知ってほしい情報(広告文とリンク先)を掲載する。
- SEO:狙いたいキーワードに対して、検索ユーザーが求める情報を中心に記事を作成する
すぐに集客をしたい場合はリスティング広告。時間がかかってもいいのなら長期的にコストパフォーマンスを高めたいのであればSEOに取り組むことをおすすめします。SEOとの違いの詳細は下記記事をご覧ください。
リスティング広告とSEOの違いとは?狙ったキーワードですぐに露出したいならリスティング広告がオススメ
7. リスティング広告を配信すべき3つのシチュエーション
リスティング広告は基本的に集客に困っている方全般におすすめできる広告ですが、その中でも下記3つのシチュエーションに置かれているのであれば、リスティング広告の配信を強くおすすめします。
説明したデメリットを確認した上で問題がなければぜひ配信を検討してみてください。
7-1. すぐに問い合わせや商品購入などの「成果」がほしい場合
リスティング広告は検索してまで商品を探している「激アツなユーザー」をすぐに狙い撃てるため、少しでも早く問い合わせや商品購入などの成果がほしい場合は配信をおすすめします。
広告を出さずに集客に悩んでいるのであれば、お試しでもよいので一度利用してみてはいかがでしょうか。
特に下記状況のようなお客様から広告配信の依頼をよく頂きますので、該当する場合は前向きに広告配信を検討してみてください。
- セール開催するのでリスティング広告でたくさんの人を集めたい
- 新事業のサービスを見込み客に告知したい
ただし自社の顧客リストが大量にありアプローチできるなど、リスティング広告よりもすぐに成果が出そうな手段がとれる場合は、その手段を試してからリスティング広告の配信をするのがよいでしょう。
7-2. 予算は少ないけど広告を出して集客したい場合
「広告を配信したいけどかけられる予算が月10万円しかない・・でも問い合わせはできるだけ多くほしい。」といったような広告にかけられる予算が少ない場合でもリスティング広告はおすすめです。弊社であれば月額予算が5万円、10万円など少額からリスティング広告を始められるお客様も少なくないです。
リスティング広告は激アツなユーザーを狙い撃ちできるため費用対効果が高いので、他の集客方法よりも多くの成果を安く獲得できる可能性が高いです。
費用対効果の高い広告がどれかわからず困っているのであればリスティング広告を選んで頂くと安心です。
ただし上述したように業種によってはキーワードのクリック単価が高いです。クリック単価が高い業種に該当する場合は他の集客施策を選んだほうが多くの成果を獲得できることもありますので、注意が必要です。
7-3. リスティング広告の効果が出やすい商材に該当する場合
下記3つのどれかに広告配信を予定している商材が該当する場合、効果が出やすいためリスティング広告の配信をおすすめします。
- 粗利・利益率が高い商材
- リピート購入が見込める商材
- 急ぎのニーズを持つ商材
詳細は下記記事にて解説しておりますので、該当している場合は合わせてご覧ください。
リスティング広告の効果を最大化する5つのポイントと配信すべき商材の特徴
反対にリスティング広告で効果が出にくい商材は「客単価と粗利が低く、リピートも見込めない商材」です。ほとんどの商材でリスティング広告は効果があるといえますが、この条件に該当する場合は効果が出るとはいえません。
このような商材はリスティング広告で粗利を出すことは困難であるため、配信はおすすめできません。そのためモールに出品するなど別の販売戦略を考えるべきです。
ではリスティング広告がどれくらいの費用がかかるのか相場感を紹介していきます。
8. リスティング広告費用|月額予算とかかる費用の仕組み
ここからはリスティング広告の費用について深堀りして解説していきます。
リスティング広告が成果獲得に有効的なことがわかったけど、かかる費用が心配..という方は多いかと思いますので、参考にして頂ければ幸いです。
8-1. 費用の相場は月額約20万円
運用中の弊社の案件データからお伝えすると、リスティング広告の費用相場は月額20万円です。
いくら予算を用意しようか迷われているのであれば、まず月額20万円からはじめて頂くことをおすすめします!
弊社が「少額案件に強い代理店」と謳っていることも関係はしていますが、月額予算が20万円以下の案件が60%近くを占めている状況です。クライアント総数は数千件に及びますので、絶対値として相当数の運用実績がございます。
ちなみに月額広告費1万円で運用をおまかせ頂いている案件もあるため、必ずしも20万円が必要というわけではありません。あくまでもリスティング広告にかかる費用のアタリをつけるための参考にしてくださいませ。
リスティング広告にかかる費用の詳細は下記記事で解説しています。合わせて確認してみてください。リスティング広告の費用相場と目標達成に必要な適性予算の決め方
8-2. かかる費用は2つの仕組みで決まる
①クリック課金制
リスティング広告はクリックされる時に費用が発生するクリック課金制です。
広告が検索結果に表示されるだけでは費用はかかりません。
上述したように設定するキーワードは、下記の入札制オークションによってクリック単価が異なってきます。
②入札制オークション
クリック単価はオークションによって決まります。オークションとは入札するユーザーが価格を釣り上げながら、最終的に最も高い価格を提示した人に落札される方式です。身近な例だとヤフーオークションをイメージするとわかりやすいと思います。
リスティング広告では広告主が「このキーワードのクリック単価はこれくらい支払う」という形で「入札価格」を設定することで、同様に入札したユーザーたちとオークションが実施されます。オークションの結果、広告の掲載順位とクリック単価が決まります。
オークション制のため、多くのユーザーが入札するキーワードや、売り上げに繋がりやすいクリック単価を高くしても採算が取れるキーワードは、クリック単価が高くなる傾向があります。
クリック単価が決まる仕組みの詳細については【2023年度最新版】リスティング広告のクリック単価計算を解説をご覧ください。
続いて、リスティング広告の始め方について解説します。
9. リスティング広告の2つの運用スタイル
次にリスティング広告の運用スタイルを解説します。大きく分けて2つの運用スタイルがありますので、リスティング広告の配信を前向きに考えている場合はどちらのスタイルで運用をすべきか検討してみてください。
リスティング広告のメリットである「即効性」や「費用対効果」を強く求めるのであれば、まずは運用のプロに任せる「代理店運用」を選んで頂くと安心です。自社運用は社内にWebやマーケティングの知識があればよいですが、ない場合は成果を出すハードルが高いためおすすめできません。
9-1. リスティング広告代理店で運用(外注)
広告代理店にリスティング広告の配信を任せるスタイルです。下記に該当する場合は代理店運用をおすすめします。
- 知識不足で配信ができそうにない
- 運用に手間をかけたくない
- すぐに成果がほしい
- 人件費をかけてまで社内で運用する体制と敷きたくない
- こまめにリスティング広告の最新情報を調べたくない
代理店に任せようかと考えている方は、下記記事で選び方を知っておきましょう。
もう迷わない!失敗しないためのリスティング広告代理店の選び方
9-2. 自社で運用(インハウス)
自社(自分自身)でリスティング広告を配信するスタイルです。下記に該当する場合は自社運用(インハウス)をおすすめします。
広告費を安くしたい(人件費は発生します)
社内にノウハウを蓄積したい
リアルタイムで細かく運用の調整をしたい
10. 自社でリスティング広告のやり方を7つの手順で解説
リスティング広告は下記7つの工程を踏むことで始められます。配信するだけであれば省ける工程もありますが、問い合わせや商品購入などの成果のことを考えるとこれら工程が必要だと弊社は考えています。
- アカウントを開設する
- アカウント構成を考える
- 入稿する
- 広告審査が通ったか確認する
- 成果計測タグを設置して計測設定をする
- アカウントに広告費を入金する
- 配信設定をオンにする
手順の詳細は初心者でも理解できる!リスティング広告のやり方 始め方を徹底解説!で確認できますので、配信を検討している場合は確認してみてください。
11. よくある質問について
ここまででリスティング広告の説明はざっと終了です。最後にリスティング広告の配信を検討している方や、運用をお任せ頂いているお客様からよく頂く質問を紹介します。リスティング広告を配信する材料になれば幸いです。
11-1. 掲載順位は上位を狙うべきか?
掲載順位の上位はクリックされやすくなるため狙うべきです。ただしキーワードの入札価格を上げる必要があり、クリック単価が高くなるリスクがあるので一概に上位を狙うべきとは言えません。
クリック単価が高くなると獲得できるクリック数が少なくなり、問い合わせや商品購入にあたる「コンバージョン」が減少してしまう可能性が高いです。そのため緊急性の高い商材など、一部の商材を除いた場合、上位掲載を狙うのではなくクリック数を多くすることをおすすめします。コンバージョンを最大化させる方法を詳しく知りたい方は下記記事をご覧ください。
リスティング広告でコンバージョンを最大化させるために重要な2つの指標
11-2. クリック率の平均はどのくらい?
中小企業のクライアントを中心に運用している弊社9年間のデータを集計したところ、平均クリック率は1.18%でした。業種もごちゃ混ぜで弊社案件のみですので、全てに対して言えるというような結果ではありませんが、それらを加味の上参考にして頂ければ幸いです。
注意点として平均クリック率は業界や掲載順位などで大きな差があるため、1.18%以下だから低いとは一概に言えません。
【Google AdWords】リスティングの平均CTR、平均CVRはどれくらい?
11-3. Yahoo!広告とGoogle広告どちらを選べばいいのか?
検索連動型広告に限って言えば、BtoB商材はGoogle広告推奨。BtoC商材であれば両方への配信をおすすめします。両方配信するのが難しい場合は、リーチ範囲の広いGoogle広告をまず選ぶとよいでしょう。
改めてですが、下記のような特徴がありますので、自社商材がどちらの媒体特性に当てはまるか確認してみてください。
Yahoo!広告の特徴
女性のリーチ範囲が広い(女性の利用が多いため)
言葉を選ばずに言えば、リテラシー低いユーザーが多い
Yahoo!について詳しく知りたい方はYahoo!広告とは?特徴や料金、Google広告との違いを解説で詳しく解説していますので、ぜひご確認ください。
Google広告の特徴
さまざまな製品・サービスに適している
スマホ利用ユーザーが多い(初期設定されているブラウザの検索エンジンがGoogleのため)
Google広告を詳しく知りたい方は【Google広告ガイド】概要からメリット、各配信方法を解説しますをご覧ください。
リスティング広告を自分で行う場合の流れ
リスティング広告の運用には、成果を上げるために日々のユーザー動向の分析や広告効果の検証、継続的な改善が必要です。これには相応の時間と費用が求められます。そのため、これらのリソースに余裕がある方には、自分でリスティング広告を運用することが適しています。
しかし、費用対効果が保証されないため、費用を継続的に投資できない方や、本業が忙しく広告の改善に時間を割けない方には、自分での運用は難しいと言えます。品質改善が成果を出す上で重要であるため、リスティング広告の運用は、それを可能にする条件を満たす方に限られるというのが現実でしょう。
11-.5リスティング広告とアフィリエイトどちらが良い?
リスティング広告とアフィリエイト広告、どちらを選ぶかは、目的や予算に依存します。アフィリエイトは成果報酬型で、実際に商品購入やサービス登録があった場合のみ費用が発生しますが、ASP利用の固定費も必要です。一方、リスティング広告はクリックされた場合のみ課金されるクリック課金制で、出稿タイミングや期間を自由に調整でき、予算に合わせた運用が可能です。アフィリエイトは成果を出しやすい商材が限られている一方、リスティング広告はさまざまな商品やサービスのプロモーションに適しています。最終的には、広告の目的や対象商品、費用対効果を考慮して選ぶことが重要です。
12.P-Maxキャンペーン(パフォーマンス最大化キャンペーン)とは?
結論P-MAXキャンペーンとは、1つのキャンペーンでGoogleの全ての広告枠に広告を配信できるサービスです。
配信できるGoogleの広告枠とは、
- Google検索
- Googleショッピング
- Googleディスプレイ
- YouTube
- Discover
- Gmail
- Googleマップ
などになります。
Google検索やYouTubeはもちろんのこと、普段使っているであろうGmail等にも広告が出稿されます。
1つの広告キャンペーンを作成するだけで、Googleが提供するプロダクトの広告枠に動画や画像を表示させるため、お問い合わせ数の増加が狙える特徴があります。
これまでも、スマートショッピングキャンペーンやファインドキャンペーンのように複数の広告枠に配信できるサービスはありましたが、1つのキャンペーンで全ての広告枠に配信できるのは、P-MAXキャンペーンの大きな特徴です。
また、P-MAXキャンペーンでは、検索広告やディスプレイ広告とは違い、繊細な調整は不要です。
以下の3つの設定をしておけば、Google独自の機械学習によって、最適なユーザーに最適な広告枠に最適な広告が配信されます。
- コンバージョン目標
- 予算
- アセット(テキスト見出し、画像、動画など)
狙ったオーディエンスに、あらゆる箇所に広告を表示させることができるP-Max。
成果を最大限に引き上げる”起爆剤”と比喩表現をしても遜色ないでしょう。
13.知っ得ポイント:4ステップ!初心者向け、リスティング広告の分析方法
実際のリスティング広告のアカウントを分析する際に、どうやって分析するべきなのか。プロの目線でどこを見ているのかを解説します!
普段は代理店に任せている企業様や、広告運用者になりたての方にとってすぐに生かせる内容だと思います!
プロの目線で解説するので、ぜひご活用ください!
13-1.分析するアカウントの事例
分析していくアカウントの概要は以下のとおりです。
- 商材:蓄電池の設置、販売
- 配信エリア:愛知、岐阜、三重、静岡
- CVポイント:電話タップ、お問い合わせフォーム送信、LINEタップ
- 配信媒体:Google検索
- 入札戦略:拡張クリック単価
- 目標CPA:4,000円
今回ご紹介するアカウント分析の仕方は下図のように2軸で構成しています。
13-2.キャンペーン全体を見て下の階層を見ていく
直近3ヶ月のデータを参照しています。
全キャンペーンデータ
アカウントの目標CPAは4,000円なので、全体を見ると少し目標CPAの数値を超えています。そのため、方向性としてはCPAの抑制を目指してアカウントを分析していきます。
CPAを抑制するということは、Costの削減 or CV数の増加を目指す必要があります。そのため、Costが多い部分とCVが多い部分にあたりをつけて見ていきます。
そこで、まずはキャンペーン別に見て、Costが多く、CVも多く獲得している「キャンペーンB」を見ていきます。
CVを見るときの注意点
CVを多く獲れている部分が本当に欲しいCVが獲れているか確認することが大切です。中身を見たら実はマイクロCVが多いということもあるのでコンバージョンアクションをきちんと確認しましょう。
※今回のアカウントは3種のCVで成約率がほとんど同じため全体のCV数増加を狙っています。
キャンペーンBの広告グループ
広告グループ別に見ると、広告グループBが多くのCVを獲得していてCPAも目標値を上回っているようなので、この広告グループを見ていきます。
広告グループBのキーワード
CPA順で見てみると、キーワード「蓄電池」のフレーズ一致(”蓄電池”)が最もCPAが高く、Costも高いためキーワード「蓄電池」のフレーズ一致の検索語句を見ていきます。
キーワード”蓄電池”で表示された検索語句
検索キーワードをCPA順で見ると「蓄電池 とは」のCPAが最も高くなっています。
またCost順で見てみると
「蓄電池 寿命」がCostを多く使っておりCVを獲得していないことがわかります。
3ヶ月より長い期間で確認しても検索語句「蓄電池 とは」、「蓄電池 寿命」のCPAが高くなっておりCVの獲得数が少ないことがわかりました。
次にアトリビューションを確認し上記の検索語句がコンバージョンにつながってないか確認しましょう。確認してCV獲得に貢献していないのであれば除外しても機会損失に繋がることはありません。アトリビューションについて詳しくは弊社過去記事と公式ヘルプをご確認ください。
Google 広告 ヘルプ アトリビューション レポートについて
今回確認したところコンバージョンに貢献していないことがわかったため検索語句「蓄電池 とは」、「蓄電池 寿命」を除外することでアカウントの改善が見込めます。
13-3.地域、デバイス、時間帯、ユーザー属性を見る
ターゲットを大きくかえることができる設定になるので特に上記の項目は確認した方が良いです。全体を見てCPAが極端に高い部分があれば入札抑制や除外などの対応をします。上の工程でわかるとおり影響度が大きい「キャンペーンB」と「広告グループB」のデータを見ていきます。
キャンペーンBの地域
広告グループBのデバイス
キャンペーンBの時間帯
広告グループBのユーザー属性>年齢
広告グループBのユーザー属性>性別
上記のデータのCPAが高い部分とCostが多い部分を見ていくとデバイスのタブレットがCost38,351円でCV0件なのでCPA増加の要因となってそうです。またパソコンもCV獲得しているもののCPAが20,846円となっておりデータの中で高いものとなっています。そのためタブレットを除外しパソコンは入札単価調整を行ってCPC削減によるCPA抑制を目指した方が良さそうです。
注意点としてスマート自動入札を利用している場合は入札単価調整ができない場合がありますので詳しくは公式のヘルプをご参照ください。
上記のデータからは広告グループBのデバイスの「タブレット」を除外し「パソコン」の入札単価調整を-50%にすれば改善できそうですね。(何故-50%なのかはどの程度改善できるか見るために一旦半分にします。)
13-4.アカウントの変更点
以上の分析の結果によるアカウントの変更点をまとめると
- 検索語句「蓄電池 とは」「蓄電池 寿命」を除外
- 広告グループBのデバイスにおいてタブレットを除外しパソコンの入札単価調整を-50%にする
上記の改善を行い、ある程度配信してCPAが4,000円以内になるかどうか確認し、またアカウント分析をしていくという流れで運用を行っていきます。
以上、今回は管理画面上の数値を元にしたアカウント分析の仕方をご紹介しました。
アカウント分析については過去にも弊社で記事にしていますので合わせてご確認ください。
特に、運用に初めて取り組む方々のお役に立てれば幸いです。
14.リスティング広告の成功事例
最後に、弊社で実際に配信していたリスティング広告の事例を紹介します!
カルテットコミュニケーションズでは、最低出稿予算はなく、お客様の殆どが多く予算をかけずに成功しています。
少額予算でも戦えるノウハウが弊社にはあるので、ぜひご興味があればご連絡ください。
また、リスティング広告だけでなく、WEB広告全般の配信事例を320も紹介したホワイトペーパーを無料でダウンロードできるので、ぜひ御覧ください!
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リスティング広告とはYahoo!、Googleなどの検索結果にユーザーが検索した検索キーワードと連動して掲載されるWeb広告のことです。日本ではYahoo!広告、Google広告の2種類がリスティング広告に属します。
Web広告の中で最も費用対効果が高いと言われており、少額予算で広告を出したい方・すぐに問い合わせや資料請求などの成果を求める方におすすめです。
リスティング広告は代理店運用と自社運用の2種類の運用スタイルがありますので、自社に合った方法を選んで配信をしてみてください。