こんにちは!今回は、リスティング広告とSEOについてのお話です。
弊社はリスティング広告に強いWeb広告の専業代理店ですが、SEOに関しても質問いただくことがあります。
- 「SEOとリスティング広告の違いが知りたい」
- 「リスティング広告とSEO、どっちをやるべき?」
- 「SEOもやったほうが良いですか?」
これらのギモンにお答えすべく、今回の記事を作成しました!
リスティング広告の完全ガイドはコチラ⇩
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リスティング広告とSEO、どちらがいいの?
結論をいえば「場面に応じて使い分けることがベスト」です。ただ、「すぐに特定の層を狙って集客したい」場合はリスティング広告の実施をおすすめします。
リスティング広告(検索連動型広告)とSEO(検索エンジン最適化)は、どちらも表示される面が検索結果ということから比較されがちですが、それぞれ役割が異なるため、併用・使い分けするのが最良です。しかしながら、予算や時間が限られている中で集客施策を実施する必要があるため、優先順位決めが重要になります。
リスティング広告とSEO、それぞれの特徴を表に見てみましょう。
リスティング広告 (検索連動型広告) |
SEO (検索エンジン最適化) |
|
掲載面 | 検索結果画面 | 検索結果画面 |
コスト | クリック課金・IMP課金 (媒体による) |
主に作業工数として、費用が発生 |
すぐに掲載されるか | ◯ (広告審査が通れば即日配信) |
✕ (反映まで3ヶ月~1年程度) |
サイト流入 | ◯ (安定的に配信量を確保) |
△ (キーワードで上位掲載されないと 流入数が確保できない) |
見せ方の自由度 | ◯ (広告文やリンク先を設定可能) |
△ (記事とタイトルがキーワードに合っていないと上位掲載されない) |
期間や地域の指定 | ◯ (特定地域、時間に配信OK) |
✕ (常に掲載される) |
このように「すぐに・特定の条件で」という部分を比較すると、リスティング広告のほうができることとして◯がつきやすいです。
以降は、リスティング広告とSEOの違い、上記項目の解説、最後になぜ両方取り組む必要があるのか?をもう少し掘り下げて解説します。
また最後に、「名古屋市限定のトイレリフォーム会社」ならばリスティング広告・SEOでそれぞれどのようにアプローチするかといった視点で、ケーススタディも交えつつご紹介。
リスティング広告(検索連動型広告)とSEOの違い
検索エンジンを利用したマーケティング手法を、サーチエンジンマーケティングと呼びます。そしてサーチエンジンマーケティングの中に、リスティング広告(検索連動型広告)とSEOが存在します。検索結果に表示される点で両者は同じです。大きな違いはリスティング広告は即効性があり、SEOは費用面で優れています。
- リスティング広告(検索連動型広告):お金を払って好きなキーワードに知ってほしい情報(広告文)を掲載する。
- SEO:狙いたいキーワードに対して、検索ユーザーが求める情報を中心に記事を作成する
リスティング広告は好きなキーワードに対してアプローチしたい広告文を掲載することができます。一方で、SEOは狙いたいキーワードを定めて、そのキーワードで検索するユーザーが求める情報を用意して記事を作成します。
また、実はリスティング広告の中でも検索連動型広告、ディスプレイ広告、動画広告など様々な手法があり、SEOと比較されるのは検索連動型広告となります。
リスティング広告についてもっと知りたい方は、以下でくわしく解説していますのでご覧ください。
【初心者でもわかる】リスティング広告とは?特徴や利用すべき状況を解説
https://quartet-communications.com/info/listing/68565
取り組みやすさ
リスティング広告もSEOも、独学で始めることはできます。ただし、気をつけるべき点が多いため、独学で対応するにはかなりの根気が必要です。SEOであればただ記事を書いても上位掲載は難しく、リスティング広告ではカスタマイズ性が高いがゆえに広告運用のノウハウによってお問い合わせ獲得などの成果が大きく左右されます。結果を出したい場合は専業代理店などのプロに依頼すると良いでしょう。
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掲載面
検索結果画面ではリスティング広告がSEOの掲載位置よりも上部に表示されており、より目立つ位置に掲載されます。また「冷蔵庫」など通販可能な商品の検索結果では、右枠のように画像付きで表示される広告枠(ショッピング広告)も存在します。リスティング広告はクリックされるごとにお金がかかるクリック課金型であるケースが大半です。一方、SEOでは記事がクリックされてもお金はかかりません。
ショッピング広告について気になる方は以下の記事をご覧ください。
【Google広告】とにかくショッピング広告を配信したい
https://quartet-communications.com/info/listing/market/56019
SEOとリスティング広告を併用することで相乗効果を狙う
SEOとリスティング広告は検索結果に表示されますが、それぞれ枠が独立していますので、併用することで相乗効果が狙えます。どちらか一方だけではなく、中長期的には両方に取り組んでいくことが望ましいといえます。
金額と時間
リスティング広告はお金を払ってクリックを集める掲載方式に対して、SEOは記事へのクリックが発生してもお金はかかりません。(そのため、リスティング広告は有料検索、SEOは自然検索という呼ばれ方もします。)
しかし、SEOは大変に時間と労力がかかることは見落とされがちです。直接的なお金はかからないものの、記事を作る時間や人件費は必要です。また、SEOで狙いたいキーワードに上位掲載する記事を書くためには多くのノウハウが必要でして、プロに依頼するケースも少なくありません。そのコンサル料も安くありません。またSEOであっても自社サイトを立ち上げる場合はドメイン代やサーバー維持費が必要です。
リスティング広告は一般的にはクリック課金方式が主流です。広告がクリックされるごとにお金がかかる仕組みです。キーワードを入札する競合性等によって金額は大きく異なります。安ければ数十円、高いと数千円を超えます。クリック単価は上限設定もできるため、コントロールが可能です。クリックされることにお金がかかることを懸念する人もいますが、リスティング広告は費用対効果さえあえばメリットが大きい広告手法です。
リスティング広告には先行投資として広告費が必要ですので、お金をかけられない場合は自力でSEOに取り組む必要があります。
即効性
すぐに露出したい場合はリスティング広告がおすすめです。
リスティング広告は出稿開始すると、すぐに広告掲載がはじまります。一方、SEOは記事を公開してから評価されて上位掲載されるまで3ヶ月~1年近く掲載順位が安定しません(後述しますが、上位掲載されるとも限りません)。「すぐにお客様にアプローチしたい」「商品のキャンペーンを告知したい」といった場合、SEOは不向きです。
サイト流入
リスティング広告ではサイトと広告文が掲載のガイドラインを守る限り、審査通過し、広告掲載されます。SEOでは、記事を公開してもキーワードに対して有効性が無いと判断されると掲載順位が上位に上がりません。そういった意味で、確実にサイト流入を獲得したい場合はリスティング広告のほうがベターです。ただしSEOは記事を資産することで導線を増やすことができるため、時間と労力はかかりますが、段階的に流入の増加を狙えます。
見せ方の自由度
検索結果画面に掲載する文字の自由度、それからクリック後に表示するリンク先の自由度について解説します。
検索結果画面の自由度
リスティング広告の広告文では、自分が伝えたいアピールポイント(今なら無料・24時間対応 など)を記載できます。一方SEOでは、キーワードを検索したユーザーが反応しやすい言葉を想定したタイトル設定が必要です。
ただし、リスティング広告においてもクリック率(広告を見た中で何人が反応するか)は重要な指標です。伝えたいことに固執せず、ユーザーが求める情報を意識したほうが良いでしょう。
リンク先の自由度
リスティング広告では、広告の遷移先を好きなページに設定することができます。極端なことをいえば、広告クリック後にお問い合わせフォームのページを表示させることも可能です。一方でSEOではページの内容が「ユーザーが求める情報か」という点が大きく影響するため、遷移先を自由に設定することはできません。指定したページへの流入を増やしたい場合はリスティング広告がおすすめです。
期間や地域の指定
リスティング広告では、特定の期間・特定の地域を狙って広告掲載が可能です。そのため、期間限定セールの告知や、ローカルなユーザーを狙った告知に効果的です。SEOでもキーワードの狙い方によっては特定地域に関する記事を書くことはできるものの、配信地域や期間の指定はできません。
期間限定のキャンペーン告知や地元の店舗集客であればリスティング広告の実施が良いでしょう。
例:「名古屋市限定のトイレリフォーム会社」なら、リスティング広告・SEOでどのようにアプローチする?
ここからは仮想例として「名古屋市限定のトイレリフォーム会社」ならリスティング広告、SEOでそれぞれどのようにアプローチするのか、考えていきたいと思います。
リスティング広告でのアプローチ方法
キーワード「名古屋 トイレリフォーム」等に対して広告出稿をします。また訴求したいポイント(どこよりも保証が良い、価格が安いなど)を広告文に含めることで、広告を見たユーザーにアピールできます。
リスティング広告では、配信を開始するとすぐに広告掲載されるため、急ぎで配信したい・キャンペーンを実施したいといった場合でも臨機応変にアピールができます。また、時間帯や地域を指定した配信ができるため、「9時~17時、名古屋市のみ」といった設定で、絞ったユーザーにだけ配信が可能です。
リスティング広告はクリック課金型ですので初期投資が必要ですが、費用対効果があえば安定して恩恵が得られます。トイレリフォームで得られる利益やお問い合わせ率から逆算して、クリック単価を算出します。
SEOでのアプローチ方法
キーワード「トイレリフォーム」に関する記事を作成します。ただし、記事を作成したからといって検索結果の上位に表示されるとは限りません。ユーザーが求める情報がある記事であることが前提で、記事やサイトの質が問われます。またキーワードによってはブログ記事ではなく、オフィシャルサイトのほうが上位掲載されやすいなど、Google独自のロジックがあります。そのため、必ずしも狙ったキーワードで上位を狙えるとは限らない点には注意が必要です。
そのため、お問い合わせから少し遠めのキーワード、例えば「トイレ 選び方」「トイレ 種類」「トイレ 仕組み」などを狙った記事も量産することで、ユーザーがサイトに来るきっかけを作ります。数ヶ月では結果が出ないケースも多く、年単位で地道に取り組む必要があります。
まとめ:リスティング広告とSEOの両方に取り組むべき理由
以上、リスティング広告とSEOそれぞれを紹介してきました。冒頭に書いたように、すぐに集客をしたい場合はリスティング広告を実施するべきです。
ただ、「どちらをやるべき?」という文脈で語られがちですが、実はそれぞれ独立したマーケティング手法です。もちろんやりたいこと次第で優先すべき内容はありますが、どちらも取り組むことで集客を安定化できます。ただ、いずれも独学で実施するのは難しいため、結果を出したい場合はプロに依頼することをおすすめします。「何から着手していいか分からない」という場合は、一度ご相談ください。
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