【Salesforce】Salesforceのライセンスの種類とプラン選び

はじめに

Salesforceは、多様なライセンスとエディションを提供しており、企業の規模や業務内容に応じて最適なプランを選択することが重要です。適切なプランを選ぶことで、コストを最適化しながら最大限の効果を得ることができます。
しかし、「どのライセンスを選べばよいのか?」と悩む方も多いのではないでしょうか。

本記事では、Salesforceのライセンスとエディションの違いを解説し、自社に適したプランの選び方を紹介します。
読者の皆様のビジネスの状況に当てはめつつ読んでいただけたらと思います。

Salesforceのライセンスの種類

Salesforceのライセンスは、ユーザーが利用できる機能やアクセスできるデータの範囲を決定する重要な要素です。適切なライセンスを選択することで、業務の効率化とコストの最適化が可能になります。
Salesforceのライセンスは大きく分けて以下のカテゴリに分類されます。

ユーザーライセンス

ユーザーライセンスは、Salesforceを利用する各ユーザーに割り当てられ、利用できる機能やアクセス範囲を決定します。

ライセンスタイプ説明
Salesforce ライセンス基本的なCRM機能とSales CloudやService Cloudの標準機能を利用可能
Salesforce Platform ライセンス基本的なCRM機能へのアクセスが可能。Sales CloudやService Cloud固有の機能へのアクセスは制限される
Community ライセンス外部ユーザー(顧客・パートナー)向けのアクセス
Identity ライセンスSalesforceのシングルサインオン(SSO)などの認証機能のみを提供

機能ライセンス

機能ライセンスは、既存のユーザーライセンスに特定の機能を追加するためのライセンスです。

ライセンスタイプ説明
Einstein Analytics高度なデータ分析機能を提供
CPQ(Configure, Price, Quote)見積もり作成や価格設定を効率化する機能を追加。
Marketing Cloudマーケティング自動化ツールの利用
Field Service現場作業管理のための機能を提供。

コミュニティライセンス(外部ユーザー向け)

Salesforceでは、外部の顧客やパートナーにSalesforceの一部機能を提供するためのライセンスも用意されています。

イセンスタイプ説明
Customer Community顧客向けセルフサービス。ポータルの利用が可能。
Partner Communityビジネスパートナー向け、商談・販売データにアクセス可能。
External Apps企業が独自のアプリを外部ユーザー向けに提供するためのライセンス。

Salesforceの主なエディション

エディション対象企業特徴
Essentials中小企業向け基本的なCRM機能を備え、導入コストが低い
Professional中規模企業向けチームでのコラボレーションに適したプラン。高度なレポート作成や一部の自動化機能を利用可能
Enterprise大企業向けカスタマイズ性が高く、API連携などの拡張性が豊富。ワークフローの自動化や詳細な権限管理が可能
Unlimited大規模企業向けすべての機能を無制限に利用できる最高プラン。
専用サポートや追加リソースが提供され、最大限のカスタマイズが可能

自社に最適なプランを選ぶポイント

Salesforceのライセンスやエディションを選ぶ際には、自社のビジネスニーズに合ったものを選定することが重要です。
選択を誤ると、不要なコストが発生したり、業務の効率化が進まない可能性があります。以下のポイントを考慮しながら、最適なプランを見極めましょう。

業種や業務内容に応じた選択

Salesforceには、業種ごとに最適化されたソリューションが提供されています。
自社のビジネスモデルに合ったエディションやライセンスを選ぶことで、導入後の活用度を高めることができます。
以下は参考になります。

営業管理を強化したい企業 → Sales Cloudを活用
カスタマーサポートの向上を目指す企業 → Service Cloudが最適
マーケティング活動を自動化したい企業 → Marketing Cloudが有効

チームの規模とライセンス数の最適化

Salesforceのライセンスは、チームの規模や利用するメンバーの役割によって最適なものを選ぶ必要があります。

小規模企業(数名~数十名) → EssentialsやProfessionalエディションがコストパフォーマンスが良い
中規模~大規模企業(数百名以上) → EnterpriseやUnlimitedを選択することで、細かいカスタマイズを実施できる
一部の社員のみ特定機能を利用する場合 → 権限セットライセンスを活用して、不要なコストを削減できる

必要な機能と投資対効果(ROI)の検討

Salesforceにはさまざまな機能があるため、すべてを活用するのではなく、自社に必要な機能を明確にし、それに応じたプランを選択することが大切です。

💡レポート・ダッシュボード機能の活用 → 経営判断の迅速化
💡ワークフローの自動化 → 業務の手間を削減し、生産性向上
💡API連携の必要性 → 他システムとのデータ連携を考慮する。

導入後のROI(投資対効果)を最大化するためには、初期コストだけでなく、運用コストや将来的な拡張性も考慮しながら選定することが重要です。

💡自社に必要な機能(レポート、ワークフロー自動化、API連携など)が含まれているか確認
💡料金とROIを比較し、将来的なスケールアップも考慮する

まとめ

Salesforceのライセンスとエディションを正しく選ぶことで、コストと利便性のバランスを最適化できます。
事業内容やチームの規模に応じたプラン選定が、長期的な業務改善につながります。

また、導入後も定期的に利用状況を見直し、必要に応じてプランの見直しや機能追加を行うことが重要です。そうすることで、進化するビジネスニーズにも柔軟に対応できるようになります。

本シリーズでは、Salesforceの導入から活用までを体系的に学べる内容をお届けしています。
次回は、Salesforceの基本用語について詳しく解説しますので、ぜひ引き続きご覧ください!

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