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【Google広告】あなたのアカウントは大丈夫?リスティング運用の最適解『MUGEN』とは【運用テクニック】

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更新日:

こんにちは。運用者の多々良です。
今回は、Google広告が推奨している運用・構築フレームワーク『MUGEN』についてご紹介いたします。

MUGENの輪廻に導かれる前に・・・
本記事はGoogleの各種最新機能をご存知の上級者向けとなりますので、「アカウントってどう構築すればいいの?」という方はまずコチラの記事からご覧くださいませ。

で『MUGEN』って???

その前に、これまでの歩みを振り返ろう

『HAGAKURE』『GORIN』に続く運用構築指針としてGoogleが提唱するフレームワークで、「俺(Google)の考えた最高にスマートな運用理論」的なものです。

ざっくり『HAGAKURE』と『GORIN』を振り返ると以下なようなイメージです。

  • 『HAGAKURE』:キャンペーンや広告グループをシンプルにまとめて機械学習を加速
  • 『GORIN』:HAGAKUREを活用して、適切な広告を適切なユーザーに配信

『MUGEN』はこれに続いて打ち出された指針であり、『HAGAKURE』と『GORIN』という土台がきちんと整備されている前提のお話となります。

 

 

<過去記事はこちら>

そして『MUGEN』へ・・・

『MUGEN』はGoogle曰く一言で表すと価値あるインプレッションの拡大のための指針です。意訳すると、効率化した上でのコンバージョン数の最大化施策が目的となります。そして、MUGENは大まかに以下の3つの要素から成り立っています。

  • 入札戦略の最適化
  • リーチの拡大
  • クリエイティブの最適化

HAGAKUREやGORINで効率化されたアカウントのリーチを最大化し、「高コスパでの成果獲得最大化運用」を目指すことでビジネスのさらなる発展を促します。細かい施策内容については弊社過去記事でご紹介しておりますのでそちらをご覧くださいませ。

入札戦略の最適化

まず配信目的に応じて以下の3手法から適した入札戦略を選びましょう

  1. 「データドリブンアトリビューション(DDA)」 × 「スマート自動入札(拡張クリック単価/目標コンバージョン単価/目標ROAS/コンバージョン数の最大化)」
  2. 「目標インプレッションシェア」
  3. 「クリック数の最大化」

コンバージョンを計測しているアカウントでは、1つ目の「DDA」×「スマート自動入札」がオススメです。DDAの活用により、ラストクリックでは見えなかったコンバージョンに貢献したキーワードを発見し、包括的にCV数やCPAへの貢献度を評価出来ます。

自動入札の選び方については以下の過去記事をご覧ください。

<過去記事はこちら>
【Google広告】適切なスマート自動入札の確認方法
【Google広告】「キャンペーンの下書きとテスト」でスマート自動入札を検証してみた

リーチの拡大

リーチの最大化には以下の3つがポイントになります。

  1. 動的検索広告(DSA)
  2. マッチタイプ「部分一致」の追加
  3. マッチタイプ「絞り込み部分一致」の追加

1.の動的検索広告は、入札キーワードと広告見出しをランディングページから自動的に情報取得し配信ことで、「ユーザーの検索語句」「広告テキスト」「ランディングページ」の関連性を最大化する配信方法です。広告運用者が自分の頭だけでひねり出したキーワードだけでは補いきれないユニークな検索語句にも広く広告を表示させる事が出来ます。

2.と3.のマッチタイプに関してはおなじみですね。登録したキーワードに拡張性を持たせ、日々生まれるユニークな検索語句に対して広く広告表示することが出来ます。

<過去記事はこちら>
【Google広告】動的検索広告(DSA)の特徴とメリット・デメリット・注意点のまとめ
マッチタイプ何を使う?《リスティング広告》

クリエイティブの最適化

多いです。5つあります。以下の施策を積極的に実施しましょう。

  1. レスポンシブ検索広告(RSA)
  2. 動的検索広告(DSA)
  3. 広告カスタマイザの活用
  4. キーワード挿入機能の活用
  5. 3つ以上のユニークな広告を用意

最も重要なのは「ユーザーの検索語句に合わせて関連した広告を表示させる」ことです。かつて『1広告グループ1キーワード』設計が推奨されていた時期もありましたが、方法が変わっただけで基礎となる考え方は変わりません。特に1.レスポンシブ検索広告と2.動的検索広告がそれを象徴しています。

レスポンシブ検索広告は複数の異なる広告見出しや説明文をセットすることで、ユーザーに合わせて最適な見出しや説明文が組み合わさって表示されます。いつも同じ広告が表示される拡張テキストより、関連性が高くユーザーに寄り添った広告が表示された方がクリックされやすくなります。動的検索広告が果たす役割も同様です。

<過去記事はこちら>
【Google広告】レスポンシブ検索広告(ベータ版)が日本でも利用可能に
【Google広告】キーワード挿入と広告カスタマイザを改めて整理してみた

MUGENを使いこなすには

ここまでご紹介してきた施策全てに共通していることは『機械学習』です。機械学習はそれ単体で成果が良くなる魔法ではなく、あらゆるシグナルを読み取って相乗的に動作するものです。

「入札戦略」「リーチ」「クリエイティブ」どれか一つだけを実施するのではなく、同時に実施してゆくことで相乗効果が生まれ、初めてその真価を発揮します。「導入して失敗した」というアカウントを分析するとその多くはどれかの要素が欠けており、機械学習が正しく動いていない場合がほとんどです。無理矢理実装するとかえってパフォーマンスが下がることもありますので、施策の準備が整うまではむしろ手を出さずに待ちましょう。

参考に「最適化案」を見よう

運用しているアカウントがどこまで出来ていて何から手を付けるべきか迷った時は管理画面の「最適化案」を見ましょう。ここまで紹介してきたほぼ全ての施策が「最適化案」として管理画面にオススメ表示されます!(SUGOI)

最適化案を見れば自分のアカウントがどれほど改善余地を残しているのかひと目で知ることが出来るので便利です。代理店の運用者であれば、新施策や増額提案の取っ掛かりとして是非活用してみて下さい。ただし、最適化案は場合によって商材に適さない場合もあるため、各施策の内容をよく見て取捨選択することが重要です。

最適化案を活用した事例についても弊社記事で紹介しておりますので是非お役立てくださいませ。

<過去記事はこちら>

【Google広告】最適化案を「最適化スコア向上重視」で活用して見えたこと

最後に

「HAGAKURE」「GORIN」「MUGEN」とGoogle広告のプロダクトについて順にご案内してきましたが、正直ここまで全てを完璧に実施することは相当難しいと思います。
何から手を付けたら良いか迷った時は、媒体のサポートに相談したり専門の代理店に運用代行を依頼するなど、専門家の手を借りることをオススメいたします。

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ブログ記事の中で広告運用の事例をご紹介することがありますが、実際の事例を一部加工した内容となっておりますのでご留意ください。

また、2018年7月24日よりGoogle AdWordsはGoogle広告に名称変更されました。それ以前の記事に関してはGoogle AdWordsと表記されておりますのでご了承ください。


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