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【Google広告】続・あなたのアカウントは大丈夫?リスティング運用の最適解『GORIN』とは【運用テクニック】

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更新日:

こんにちは。運用者の多々良です。
前回ご紹介したアカウント構成の指針『Hagakure』に続き、今回の記事では次なる運用指針『GORIN』についてご紹介させていただきたいと思います。

前回記事はこちら
【Google広告】あなたのアカウントは大丈夫?リスティング運用の最適解『Hagakure』とは【運用テクニック】

『GORIN』とは???

『GORIN』とはHagakure構造でよりデータを集めて機械学習を加速させるための運用方法です。何か一つの特定の機能を指す言葉ではありません。「無くても配信できるけど、データ活用のためにこういった機能を意識して使ってくださいね」という大まかなGoogleの方針そのものを指します。

GORINにおいては基本的には自動入札が推奨されていますが、集めたデータは自動入札以外の様々な場面においても活用することが出来ます。パフォーマンスのため意図的に手動入札で運用しているアカウントにとっても、とても有益なものと言えるでしょう。勘違いしてほしくないのは、HagakureもGORINも決して「自動入札のためだけではない」というポイントです。

ちなみに、Hagakureは2015-2016年頃に提唱され、GORINはその後20172018年頃にその発展型として提唱されました。GORINの応用編として次回はMUGENをご紹介予定です。

GORINのおすすめポイント

  • Hagakureベースでアカウントが構成されているため運用・管理が楽
  • 今までリーチ出来ていなかった見込み顧客の発掘
  • 広告表示機会の最大化によるより多くのデータ収集

注意するポイント

  • まずHagakure構成が出来ていることが前提である
  • 配信目的や商材によってはGORINを活用しきれない(CV計測していないなど)
  • 効率化を図りすぎた結果、広告の配信量が減少してしまうことがある

具体的な『GORIN』のポイントとは

インプレッション シェア損失率(予算)に気をつけよう

広告表示機会の最大化のため、まずはインプレッション シェア損失率(予算)(以下「予算損失」)をなるべく抑えましょう。せっかくHagakure構成でテーマごとにキーワードや広告をまとめても、検索しているユーザーに配信出来ていないのであれば意味がありません。予算損失が大きいと、1日の内早い時間に予算が尽き、例えば夜の時間に表示が全く無くなってしまうことがあります

予算損失改善のために出来ること

  • キーワードの削減
  • キーワード入札価格の抑制
  • 時間・性別・年齢・デバイス別の入札単価調整比による抑制・配信カット
  • 一日あたりの上限予算を上げる

参考:
・広告が表示されない!?インプレッションシェア損失率を見て考えてみよう。
・【リスティング広告】私が予算によるインプレッションシェアの損失率を最小化する事が重要だと思う3つの理由とその対処法【Google】

RLSAの積極的な実施

RLSA(Remarketing Lists for Search Ads)は、検索ユーザーに向けたリマーケティング配信です。サイト訪問者を集めたリマーケティングリスト内のユーザーに対してのみ広告を配信したり、リスト内のユーザーに対してだけ入札を強化するなどの調整が可能です。

他にも例えば、検索広告にリマーケティングリストをモニタリングで設定するだけで、広告をクリックしたユーザーたちの中にサイトを訪問しているユーザーがどの程度いて、クリック単価やコンバージョン率がどれほど異なるか比較することも出来ます。これだけなら追加でお金を一切かけずに有益なデータを集めることが出来ますし、バナーを使用したリマーケティングの実施可否を判断する基準にもなります。

参考:《RLSA入門》 リスティング広告:【Google AdWords】RLSAの活用についてと 簡単な事例

広告表示オプションをたくさん設定しよう

広告の表示面積を増やすため、広告表示オプションを充実させましょう。広告主にとっては広告文に載せられない付属情報をユーザーに伝えることが出来ますし、ユーザー側にとってはひと目で多くの情報が得られるのでメリットしかありません。コールアウト表示オプションやサイトリンク表示オプションはどの業種においても適していますので、是非追加しましょう。(設定していないと管理画面の「最適化案」の中でメチャクチャ催促されますw)

Google公式ヘルプに目標別のオプションの使い方が載っているので、ご覧ください
Google広告ヘルプ:広告表示オプションを選択する

自動入札の実施について

Googleの推奨では「コンバージョン数の最大化」「目標コンバージョン単価」「目標費用対効果」などの自動入札の使用が推されています。実際に触ってきた経験としても、これまでご紹介してきた最適化の環境整備を十分にクリアしていれば、たしかに多くのアカウントで自動入札の効果が発揮されていると感じます。機械学習の機能自体も日々向上していて素晴らしいですね。

た・だ・し!十分にクリアしていれば」というのがミソです。特に中小企業様からアカウント分析のご依頼をいただいた際、いざ蓋を開けてみると『Googleに推奨されたからとにかく自動化しなきゃ!ボタン一つで出来るし楽勝!』で自動入札を実施し、沈没しているアカウントをいくつも見てきました。・゚・(ノД`)・゚・。

さらに言えば、大手に比べて広告予算の少ない中小企業さまでは、データの蓄積速度がどうしても遅くなります。同じ自動入札を使うにしても、アカウント構成とご予算によってその精度に差が出ることは注意したいです。

参考:【リスティング広告】中小企業案件のリスティング広告運用で、大事なこと3選

さいごに

Hagakureに続いてGORINが出てきましたが、正直ここまでの運用を初心者が行うのはけっこう難しいですよね。しかし、実施すればパフォーマンスが向上するというのは確かにGoogleの提唱する通りだと思います。特に中小企業様の場合は「予算は少ないしアカウント構成も不安だし、これ自動入札を今使って大丈夫か?」とご不安な方も多いのではないでしょうか?わかります。

HagakureやGORINなどの運用指針は公式ヘルプにはまとまった解説が載っていませんので、Googleのサポートに直接指示を仰いだり、有識者から直接アドバイスを貰うようにしましょう。

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ブログ記事の中で広告運用の事例をご紹介することがありますが、実際の事例を一部加工した内容となっておりますのでご留意ください。

また、2018年7月24日よりGoogle AdWordsはGoogle広告に名称変更されました。それ以前の記事に関してはGoogle AdWordsと表記されておりますのでご了承ください。


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