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【Google広告】動的検索広告(DSA)の特徴とメリット・デメリット・注意点のまとめ

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今回は動的検索広告(DSA)についてご紹介します。
現在配信しているリスティング広告でCV獲得できるキーワードに傾向がなかったり、商材やリンク先が多くて何に注力していいのか、対策に困ったことはありませんか?
そんな時に動的検索広告(DSA)の活用方法を知り、試す価値がありそうだと感じたので、今回配信に向いている場面や商材とメリット・デメリット、注意点をご紹介します。

動的検索広告(DSA)とは

動的検索広告(DSA)とは、Dynamic Search Adsの略で、広告主のWebページに関連性の高いキーワードを検索しているユーザーに対し、GoogleがWebページの内容にあった広告の見出しを自動で生成し、出稿することができる広告出稿方法です。

以前の動的検索広告との違い

2012年から始まった動的検索広告ですが、当初からはかなりバージョンアップして汎用性が向上していますので、特に改善された3つを紹介します。

1,サイトコンテンツ

【以前】
テキストが多く含まれているものが有効。
【現在】
画像が多いページでも、メタタグなどのSEO対策が万全であれば配信可能。

2,主な利用目的

【以前】
新しいキーワードの発掘や広告出稿を容易にするために活用。
【現在】
コンバージョン数増加、低コンバージョン単価など成果重視のために活用。

3,入札設定

【以前】
手動クリック単価
【現在】
自動入札設定(コンバージョン数最大化、目標コンバージョン単価、目標費用対効果)

当時はコンバージョン目的で使用されていたというよりは、設定しているキーワードではリーチできなかったユーザーに対しても配信を行い、配信拡大して取りこぼしがないように設定されていたように感じます。

最近では以前と比べて汎用性が向上しているため、パフォーマンス重視でも簡単に利用でき、成果としても使用されるケースが多いようです。
では実際にどの様な場面にて有効に使用できるかをご紹介します。

動的検索広告のおすすめ場面・商材

私が動的検索広告を活用できると感じたおすすめの場面と商材を紹介します。

  • 取り扱っている商品が多い場合(例:ECサイト、不動産サイトなど)
  • リンク先が多い場合(例:商品点数、事例紹介など)
  • CVが獲得できる特定のキーワードがない場合(例:検索語句に一貫性がない、1インプレッション、1クリック、1CVが多いなど)
  • 配信を拡大したい場合(例:現状設定しているキーワード以外でCV獲得したいなど)

人が頭を使って試行錯誤するよりも動的検索広告を使えばキーワードの選定や広告文が自動で配信されるので、人手をかけずに出稿できるようになります。

ただ、楽を求めて動的検索広告を導入すると思わぬ落とし穴に遭遇しますので、下記メリット・デメリットをしっかり把握した上で導入をおすすめします。

メリット・デメリット

メリット

  1. ロングテールキーワード(2語句以上)の競合の少ないキーワードに入札するため、
    クリック単価が低くなり間接的にコンバージョン単価を抑えることができます。
  2. 検索語句と広告文をマッチさせることにより関連性が高まり、
    広告のクリック率が上がり、最終的なコンバージョン率の向上にも期待できます。
  3. ユーザーの検索動向が変わった際にも対応ができるため市場ニーズをいち早く読み取れ
    素早く対策を打つことができます。

デメリット

  1. 広告見出しの表現をコントロールできないため、広告主の狙っているイメージと異なる文言が表示される可能性があります。
  2. キーワード毎の入札単価は調整できないため、入札したくないキーワードにも配信されます。
  3. サイト内に誤字脱字など、ふさわしくない文言がある場合そのまま配信される可能性があるため、予めサイト内を見直す必要があります。

配信してみると今まで獲得できていなかったキーワードからの流入でコンバージョンに繋がっているケースもあり、分析にも活用できて通常の配信設定に役立つことばかりかと思います。
一方、配信設定だけして自動で広告配信してくれるからといって放置していると想定外のキーワードに入札していたりする可能性もありますので定期的なメンテナンスは必要となります。

では、設定方法と注意点を説明します。

設定方法

対象アカウントから通常の検索広告のキャンペーンを作成するところまでは変わらないので、広告グループの設定から説明します。

1,広告グループの設定

  1. 動的広告を選択
  2. ドメインを入力
  3. 言語を選択(デフォルトでは日本語になっています)
  4. 更新
  5. 広告グループ名を設定
  6. どのウェブページを対象とするかを選択(ドメインで設定する場合は「すべてのウェブページ」を選択、一部のページのみを設定する場合は「特定のウェブページ」を選択)
  7. 保存して次へ

2,広告を作成する

  1. 説明文1と2を作成(見出しとパス、URLは自動生成されます)
  2. 保存して次へ
  3. キャンペーンに進む

これで終わりです。めちゃくちゃシンプルで簡単です!
ちなみに広告文は通常の配信通り3つ以上作成すると、掲載結果がシステムにより最適化されますので、掲載結果データを確認して、ユーザーにとって最も魅力的なメッセージを見極めましょう。

キーワードとURLを除外

設定はキーワードや見出しを考えなくていいので楽ですが、メンテナンスが必要となりますので下記注意点をまとめます。

  • 幅広いキーワードに入札されるため、定期的な除外キーワード設定が必要になります。
  • 配信対象をドメインを設定しサイトにリンク先が多い場合、指定のURL除外が必要になります。(例:会社概要、求人、プライバシーポリシーなど)

キーワード除外は通常通り設定できますが、URL除外の設定がいつもとは異なりますので、設定方法を紹介します。

URL除外の設定方法

  1. 「除外動的広告ターゲット」を選択
  2. 追加先を選択
  3. 「URL を個別に指定する」か「対象とするウェブページのルールを設定する」を選択
    (「対象とするウェブページのルールを設定する」を選択した場合、設定したURL以降は配信除外できます。)
  4. 除外したいURLを入力
  5. 追加を選択
  6. 保存

設定は以上です。配信されたキーワードやサイトを定期的に確認して不要なページを除外していきましょう。

まとめ

Googleのデータによると、検索語句の内リスティング広告で入札しているキーワードとは70%が一致しないそうです。要するにユーザーが検索する70%の検索語句が、私たちが想定できていないキーワードと言うことになります。
膨大なデータを人の手で処理しようとしても限界があるため、もう無理だと思ったら最先端の技術を最大限に行使してみるのはいかがでしょうか。

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ブログ記事の中で広告運用の事例をご紹介することがありますが、実際の事例を一部加工した内容となっておりますのでご留意ください。

また、2018年7月24日よりGoogle AdWordsはGoogle広告に名称変更されました。それ以前の記事に関してはGoogle AdWordsと表記されておりますのでご了承ください。


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