【Salesforce】レポートの相対日付とは?

目次

まえがき

今回のテーマはSalesforceのレポート機能で用いられる、相対日付について解説していきます。

Salesforceのレポート機能は、ビジネスの状況を把握し、データに基づいた意思決定を行うために欠かせないツールです。しかし、日付範囲を手動で設定するのは手間がかかり、毎回同じ条件を入力するのは非効率です。
そこで便利なのが「相対日付」です。これを活用すれば、レポートを自動的に最新のデータで更新でき、業務効率を大幅に向上させることができます。

Salesforceで相対日付を使ったレポート活用例にも触れて解説するので、使用するときのイメージを膨らませてみてもらえたら嬉しいです。

相対日付とは?

相対日付とは、具体的な日付を指定せず、現在の時点を基準にした日付範囲を設定する機能です。
たとえば「今日」「今月」「先月」といった表現で日付を指定することができ、レポートが生成されるたびに最新のデータが反映されます。
これを活用することで、定期的なレポートを作成する際の手間が省け、データの管理が簡単になります。

それでは実際にどのような相対日付があるのか、一部をご紹介します。下の表をご参照ください。

相対日付詳細
昨日昨日の午前 12:00:00 に始まり、24時間まで
今日今日の午前 12:00:00 に始まり、24時間まで
明日明日の午前 12:00:00 に始まり、24時間まで
先週先週の最初の日の午前 12:00:00 に始まり、7日間
今週今週の最初の日の午前 12:00:00 に始まり、7日間
来週来週の最初の日の午前 12:00:00 に始まり、7日間
過去n週間n週間前の週の最初の日の午前 12:00:00 に始まり、前週の最終日の午後 11:59 まで
今後n週間翌週の最初の日の午前 12:00:00 に始まり、n回の7日間
n数週間前n週間前の週の最初の日の午前 12:00:00 に始まり、7日間
先月先月の初日の午前 12:00:00 に始まり、その月の最終日まで
今月今月の初日の午前 12:00:00 に始まり、その月の最終日まで
今後nか月翌月の初日の午前 12:00:00 に始まり、nヶ月目の月末まで
過去nか月nヶ月前の月の初日の午前 12:00:00 に始まり、前月の最終日の午後 11:59 まで
nヶ月前nヶ月前の月の初日の午前 12:00:00 に始まり、その月の最終日まで
来月来月の初日の午前 12:00:00 に始まり、その月の最終日まで
最後のn日間n日前の午前 12:00:00 に始まり、現在の日時まで(今日を含む)
次のn日今日の午前 12:00:00 に始まり、n日間(今日を含む)。カスタムフィルターの場合は、明日からn日間(今日を含まない)
n日前n日前の午前 12:00:00 に始まり、24時間(今日を含まない)
最後の四半期前四半期の初日の午前 12:00:00 に始まり、その四半期末まで
今四半期今四半期の初日の午前 12:00:00 に始まり、その四半期末まで
次の四半期次の四半期の初日の午前 12:00:00 に始まり、その四半期末まで
最後のn四半期n四半期前の初日の午前 12:00:00 に始まり、前四半期末まで(現在の四半期は含まれません)
次のn四半期次の四半期の初日の午前 12:00:00 に始まり、n四半期目の末日まで(現在の四半期は含まれません)
n四半期前n四半期前の四半期の初日の午前 12:00:00 に始まり、その四半期末まで
昨年昨年の1月1日の午前 12:00:00 に始まり、12月31日の午後 11:59 まで
今年今年の1月1日の午前 12:00:00 に始まり、12月31日の午後 11:59 まで
来年来年の1月1日の午前 12:00:00 に始まり、12月31日の午後 11:59 まで
n年前n年前の1月1日の午前 12:00:00 に始まり、その年末まで
過去n年間n+1年前の1月1日の午前 12:00:00 に始まり、昨年末まで
今後n年間来年の1月1日の午前 12:00:00 に始まり、n年目の12月31日の午後 11:59 まで
前四半期前の会計四半期の初日の午前 12:00:00 に始まり、その四半期末まで
今四半期今の会計四半期の初日の午前 12:00:00 に始まり、会計四半期末まで
次の会計四半期次の会計四半期の初日の午前 12:00:00 に始まり、その四半期末まで(現在の会計四半期は含まれません)
n会計四半期前n会計四半期前の初日の午前 12:00:00 に始まり、その会計四半期末まで
昨年度昨年度の初日の午前 12:00:00 に始まり、その会計年度末まで
今年度今年度の初日の午前 12:00:00 に始まり、その会計年度末まで
次年度次年度の初日の午前 12:00:00 に始まり、その会計年度末まで
過去n会計年度n会計年度前の初日の午前 12:00:00 に始まり、昨会計年度末まで(現在の会計年度は含まれません)
次のn会計年度次の会計年度の初日の午前 12:00:00 に始まり、n会計年度目の末日まで(現在の会計年度は含まれません)
n会計年度前n会計年度前の初日の午前 12:00:00 に始まり、その会計年度末まで

これらの相対日付を活用することで、レポートのフィルタ設定がより簡単になり、業務に合わせた柔軟なデータ管理が可能になります。

今回ご紹介した相対日付はほんの一部です。更に知りたい方は公式サイトにSalesforceで使用することができる相対日付がまとまっているので、参考にしてみてはいかがでしょうか。

相対日付のメリット

相対日付を使用することで手間を省くことができるとお伝えしましたが、実際にどのようなメリットが有るのか確認してみましょう。

メリッ💡

フィルター更新の手間を減らす
毎回手動で日付を指定する必要がなくなる

レポートの再利用性向上
一度設定したレポートが自動で最新データに対応し、常に最新の情報を確認できる

柔軟性のあるデータ分析
ビジネスの状況に応じて、異なる期間のデータを簡単に比較できる

たとえば、毎月の売上進捗を確認する際に、日付を毎回手動で設定する代わりに「今月」や「先月」といった相対日付を使うことで、同じレポートを定期的に利用できます。
これは毎回日付のフィルターを設定する手間が省けて、かなりありがたい機能なのではないでしょうか?

相対日付を使ったレポート活用例

次に、相対日付を使った具体的なレポート活用例を紹介します。
実際の使用シーンをイメージしてもらえたらと思います。


営業活動の進捗管理📝

「今月の商談進捗」というレポートを作成します。このときフィルターにする日付を相対日付の「今月」で設定します。
そうすることで、毎月の商談状況をリアルタイムで把握でき、営業チームは自分たちの目標達成状況を簡単に追跡できます。


過去のパフォーマンスの比較📝

「過去3ヶ月間のアクティビティ」といったレポートを作成し、活動量の変動を把握します。作成時のフィルターに相対日付の「過去3ヶ月」を指定します。これにより、指定した3ヶ月の期間での成果や改善点を分析することができます。

相対日付を使う際の注意点

とても便利な相対日付ですが、使用する際にはいくつかの注意点もあります。ここで確認してみましょう。

注意点🚫

特定の日付を必要とする場合
キャンペーンやイベントなど、特定の期間に合わせたレポートが必要な場合は、相対日付よりも絶対日付を使用する方が適しています。

相対日付と絶対日付の組み合わせ
複数のフィルターを設定する際に、相対日付と絶対日付を組み合わせる場合、設定ミスに注意する必要があります。レポートの結果が思った通りにならないことがあるため、必ず結果を確認しながら調整してください。

まとめ

Salesforceの相対日付機能を活用することで、効率的なデータ管理が可能になります。
特に、定期的に確認したいレポートに相対日付を適用することで、日々の業務効率が向上します。また、柔軟に期間を指定できるので、ビジネスの変化に即したデータ分析が可能です。

相対日付を使いこなせば、レポートの再利用が簡単になり、より効率的なデータ管理が実現できます。
まずは日付フィルターに相対日付を設定してみて、日常業務でその利便性を実感してみましょう。

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