【Salesforce】変更セットの使い方

目次

はじめに

Salesforceにおける変更セットは、異なる環境間でカスタマイズや設定を安全かつ効率的に移行するために欠かせないツールです。
特に、システム管理者や開発者にとって、手動での設定ミスを防ぎ、迅速なリリースを実現するための重要なプロセスとなります。

今回の記事では、変更セットの具体的な作成方法からリリースまでの手順を詳しく解説します。
「使ってみたいけど、使い方がわからない」という方には必見です!!

事前準備

Salesforceの変更セット機能を利用するために必要な手順として、Sandbox環境などをコピーする先が必要となります。
Sandboxの利用に関しては以下の記事を参考にしてみてください。

リリース設定の確認

変更内容を新しい環境に反映するためには、あらかじめ変更セットを本番環境とSandbox環境でやり取りできるように設定しておく必要があります。ここからはその手順を解説します。

① 管理者権限でSalesforceにログインし、画面右上の歯車マークをクリックして開いた設定メニューから検索ボックスにて「リリース」を検索し、「リリース設定」を選択します。

② 編集ボタンをクリックして、今回の変更セットの送受信に必要な変更を選択して保存します。

このリリース設定の確認については、送受信を行う双方の環境に対して行う必要があります。本番環境にSandbox環境で行った変更を反映する場合は、本番環境にて「変更着信を許可」にチェックを入れ、逆にSandbox環境では「変更送信を受け入れる」をチェックします。

これで事前のリリース設定の変更と確認は以上となります。

変更セットの作成方法

変更セットを作成する手順は以下の通りです。

送信変更セットを作成する

① 管理者権限でSalesforceにログインし、画面右上の歯車マークをクリックして開いた設定メニューから検索ボックスにて「変更セット」を検索し、「送信変更セット」を選択します。

② 「新規」ボタンをクリックして新しい送信変更セットを作成します。

③ 任意の変更セットの名前や説明を入力します。この時、作成する変更セットがどの環境に送信されるかを意識しておくことが重要です。

④ 開いた画面で「追加」ボタンをクリックして、コンポーネントを追加します。

⑤ 表示されたリストの中から、変更セットに含めたいオブジェクトやフィールドなどの変更内容を追加します。ここでは、ApexクラスやVisualforceページ、設定変更など、移行したい項目を選択できます。
例)フローの追加や更新を行った場合は、リストからフロー定義を選択しましょう。

⑥ 表示されたリストの中から今回移行対象となるものにチェックを入れて、変更セットに追加ボタンをクリックします。

⑦ 選択が完了すると以下のように画面に選択したものが表示されます。他に一緒に移行をしたいものがあれば、同様の手順で変更セットへの追加を進めていきます。

⑧ すべての移行対象を送信変更セットに移行を行うことができたら、アップロードボタンをクリックします。

これにて送信変更セットの作成と本番環境への送信作業は完了となります。

変更セットの送信とリリース

送信変更セットの作成と本番環境への送信が完了したら、次は本番環境側でのリリース作業を行う必要があります。

検証

まずはじめに検証を行います。検証は、リリースが正しく行えるかどうかを確認する重要なステップです。
エラーが発生した場合には修正を行い、再度検証を行う必要があります。

3. リリース

検証が成功したら、変更セットを本番環境にリリースします。リリースが完了したら、適用された変更が正しく機能しているかを確認します。

確認までできたら変更セットの機能を使用した作業は完了です!お疲れ様でした!

あとがき

変更セットを正しく使用することで、Salesforceの環境間の移行はスムーズに行えます。特に、変更セットの検証プロセスを活用することで、エラーを未然に防ぎ、安全なリリースを実現することができます。
変更セットの機能はとても便利なので、テスト検証や追加開発の機会があれば、この記事を参考に積極的に活用していただけたら嬉しいです。

今後もSalesforceの機能を紹介していくので、次回もまたお楽しみにしてください。

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