【Salesforce】環境ハブの有効化と設定手順

はじめに
Salesforceを利用している中で、開発・テスト環境、本番環境など複数の組織(Org)を管理するケースがあります。
しかし実際に複数の組織の構築をしていく中で、個別にそれぞれの組織にログインして管理するのは、手間がかかると感じる場面に出くわすことはよくあります。
そんなときに環境ハブを活用すると、複数のSalesforce組織を一元的に管理でき、各組織へのアクセスや情報の確認がスムーズになります。
本記事では、環境ハブの有効化方法から設定手順までを詳しく解説します。
また読者の皆様の中には、そもそも環境ハブとはなに?と疑問に思われている方もいらっしゃるかと思いますので、そんな方には先に環境ハブの基本説明をしている記事を先にご一読いただければと思います。
それでは早速環境ハブの設定手順を確認していきましょう。
環境ハブを有効にする方法(Salesforceサポートへの申請)
環境ハブはデフォルトでは無効になっているため、利用するには事前に有効化の手続きが必要です。
なおISV パートナーの場合は、このステップは不要となるため、スキップしてください。
それでは、環境ハブの有効化を行う手順を確認していきます。
Salesforceサポートへのケース起票手順
① システム管理者アカウントでログイン
環境ハブを有効にしたいSalesforce組織にシステム管理者としてログインします。
② Salesforceサポートにアクセスし、新しくケースを作成
サポートに環境ハブの有効化を申請します。ケースの作成方法はこちらの記事をご確認ください。

④ ケースを送信し、対応を待つ
・Salesforceサポートからの回答を待ちます。
・通常、数日以内に返信があり、環境ハブが有効化されます。
⑤ 環境ハブが有効になったことを確認
[設定] で「環境ハブ」と検索し、該当項目が表示されることを確認します。

環境ハブの設定手順
環境ハブが有効になったら、以下の手順で組織を登録・管理します。
新規組織の環境ハブからの作成
① 環境ハブを開く

② [組織を作成] をクリック

③ 組織の作成に必要な情報を入力
組織作成に必要な情報は下の画像のとおりです。組織の命名規則などの指定がある場合は、事前にチェックしておきましょう。

④ 登録を完了し、一覧に追加を確認
登録が完了してしばらくすると、作成した組織が一覧に追加されるので確認してみましょう。

既存組織の環境ハブへの追加
① 環境ハブを開く

② [組織を追加] をクリック

③ 接続したい組織のユーザー名の入力

④ 画面にログイン情報を入力
次に立ち上がった画面で、接続したい組織ヘのログイン情報を入力します。

⑤ 一覧に追加を確認
先ほどと同様、環境ハブで管理している組織の一覧に、今回追加した既存組織のレコードが表示されていることを確認しましょう。
環境ハブ利用時の注意点
SSO設定時の認証問題
組織ごとに異なる認証設定がある場合、SSOの切り替え時にエラーが発生することがあります。事前にテスト環境で確認してみましょう。
無料トライアル環境の有効期限
環境ハブで管理する組織の有効期限を把握し、期限切れによってアクセスできなくなるのを防ぎましょう。
使用可能なエディション
Enterprise Edition、Performance Edition、 Unlimited Edition となります。自社の環境が該当するか確認してみましょう。
まとめ
環境ハブを活用すると、複数のSalesforce組織を一元管理し、ログインの手間を削減しながら、効率的な運用が可能になります。
本記事では、環境ハブを有効化するための前提条件、Salesforceサポートへのケース起票手順、環境ハブの基本的な設定方法について詳しく解説しました。
活用することで開発・テスト・本番環境の切り替えがスムーズになり、組織管理の負担を軽減できる環境ハブですが、利用できるエディションの制限やSSO設定時の認証トラブル、無料トライアル環境の有効期限など、注意すべきポイントもあります。
事前に十分な確認を行いながら、環境ハブを活用してみてくださいね。SSOについては別の記事で取り上げます!
それではまた、次回の記事もお楽しみに!
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Salesforce公式情報:
FAQ – 環境ハブ / 環境ハブからの組織の作成 / 環境ハブへの組織の接続