結論、Facebook広告は高いターゲティング精度が特徴のSNS広告で、認知拡大から獲得まで幅広く利用できる媒体です。
Facebookは、スマートフォンを利用しているユーザーの5人に1人が利用している「世界を代表するSNS」で、ユーザー数は世界で26億人を超えていることから、配信対象が非常に大きい媒体です。
利用用途は幅広く、新商品を多くの人に知らせる。購入を考えている人に絞って広告を見せる。など様々な目的で利用できる広告です。機能面からビジネス目的で利用するユーザーが多いため、BtoBユーザーを狙うのに適しています。
そのためBtoB商材であれば、配信対象の候補として検討することをおすすめします。
この記事ではFacebook広告とはどのような特徴を持つ広告か、他のWeb広告とどのような違いがあるのかを解説していきます。特徴やできることを理解した上で、集客手段として取り入れるかご判断ください。
SNS広告のまとめ記事はコチラ!
【入門編】SNS広告とは?特徴やメリット、配信すべき状況を解説!配信実績もプレゼント!
1.Facebook広告とは高いターゲティング精度が特徴のSNS広告
繰り返しになりますが、Facebook広告は高いターゲティング精度が特徴のSNS広告です。
Facebookという名前がついていますが、配信面はFacebookだけではなくInstagramやMessengerなどFacebookと関わりのある場所にも広告が出せます。詳細は後述します。
2.Facebook広告が優れているポイント
Facebook広告が他のWeb広告と比較して優れている点は大きく以下の3つです。
ターゲティングの正確性が高い
実名制を基本とした情報を元に配信するユーザーを決める仕組みのため、ターゲティングが正確です。これが最も優れている点です。ユーザー自ら登録した性別や年齢、趣味・関心などをもとにターゲティングをします。
インターネットの閲覧履歴からユーザーを予測してターゲティングするような広告もあるため、ユーザー自らが登録した情報を元に広告配信できるのは強みといえます。
ターゲティングの種類も豊富のため、リスティング広告やディスプレイ広告などのWeb広告では狙えないユーザーでもFacebook広告なら狙える。ということもありますので、他の広告で成果が振るわなかった方に対しておすすめできます。
認知~購入まであらゆる目的で使える
Faceboook広告は多くの人に商品を知らせる、購入を考えている人に絞って広告を見せるなど、様々な用途で利用できる広告です。
設定でブランド認知、リード獲得、来店数の増加など、どのような目的で広告配信するかを選択可能で、配信は目的を最大化するようにされます。
BtoBユーザーを狙いやすい
Facebookには企業で活用するための専用ページが用意されている、ビジネス目的で利用しやすいSNSです。人によっては名刺代わりに使っていることもあるため、BtoBユーザーを狙いやすい広告といえます。
3.Facebook広告の3つのメリット
メリット1:低コストで広告出稿できる
出稿にかかる金額は100円から可能で、コストをかけずに広告を出稿することが可能です。
またコストを抑えて手軽にテストできることから、様々な仮説を検証するためのプラットフォームとしての役割も果たせます。
初めてソーシャルメディア広告を試したい場合は、数あるSNSの中でもFacebookは適したプラットフォームであるといえます。
メリット2:多くのユーザーにアプローチできる
Facebookは、月間アクティブユーザー数が23億2000万人を誇る世界最大のSNSであり、日本国内においても2,600万人のアクティブユーザーが存在します。
一人で複数のアカウントを持つことは禁止されているため、アクティブユーザー数をそのままアプローチできるユーザーの実数としてとらえることができます。
このことから、Facebook広告のメリットのひとつとして、アプローチできるユーザー数が多いということが挙げられます。
メリット3:ターゲティングに優れた媒体である
Facebook広告を他SNSと比較した場合に得られるメリットとして、ターゲティング精度の高さが挙げられます。実名登録のSNSであるFacebookは、ユーザー属性が明確であるのが特徴です。
登録されたユーザー情報やWeb上の行動履歴などから、ターゲティングが可能なため、たとえば「熊本県在住の30代男性で趣味・関心はアウトドア」というように、精度の高いターゲティングが実現できるのです。
4.Facebook広告の2つのデメリット
デメリット1: Facebookユーザーにしかリーチできない
Facebook広告は、Facebook内に表示されるに留まります。
したがってFacebook登録者以外にはリーチすることはできず、例えばGoogle広告などと比べた場合、ターゲットは限定されます。
またFacebookは年齢40代以降の利用者が過半数を超えており、若年層がターゲットになるビジネスであれば、他のSNS広告のほうが適している可能性があります。
デメリット2:仕様変更が多い
Facebook広告は仕様変更を頻繁におこなっており、その度に新たな仕様に合わせた広告を出稿するなど、柔軟に対応する必要が生じます。
また、操作画面のレイアウトなどが変わることもあり、ソーシャルメディアの広告運用に慣れていない方にとっては負担感があるかもしれません。
5.Facebook広告が配信できる場所
次からはFacebook広告が配信できる場所を紹介します。Facebookという名前がついていますが、InstagramやMessengerなどにも配信可能です。
なお、配信面は設定で切り替えが可能です。全て同時に配信することもできますし、特定箇所だけに配信もできます。
投稿と投稿の間、パソコンブラウザの右側など、Facebook上の様々な箇所に配信されます。具体的には下記の場所に表示されます。
- Facebookニュースフィード
- Facebook Marketplace
- Facebook動画フィード
- Facebookインストリーム動画
- Facebookの右側広告枠
- Facebook上の検索結果
- Facebookインスタント記事
- Facebookストーリーズ
BtoBユーザーをターゲットとして配信するのであれば必ず選択することをおすすめします!
Facebookニュースフィード
パソコンブラウザ、Facebookアプリ、モバイルブラウザで表示されます。いずれも、起動時にデフォルトで表示されるトップページがニュースフィードとなります。Facebookの中でも、ニュースフィードは多くの人が閲覧する配置ですね。
FacebookMarketplace
Marketplaceのホームページに表示されるか、FacebookアプリでMarketplaceを閲覧している利用者に表示されます。そもそもでMarketplaceとは、アイテムを探して売買を行うことができる所謂メルカリのような機能なのですが、機能が段階的に導入されているため多くの人は見たことがないかと思います。日本語版のFacebookアプリを利用しているユーザーは見れないようです。(参照元)日本国内、日本人に向けての広告配信を行う前提であれば、こちらはあまり使用する場面がないかと思います。
参考イメージ:https://www.facebook.com/business/ads-guide/video/facebook-marketplace
Facebook動画フィード
パソコンブラウザ、Facebookアプリ、モバイルブラウザで表示されます。Facebook WatchとFacebookニュースフィードの動画専用環境で、ユーザーが投稿した動画と動画の間に表示されます。こちらは、パソコンブラウザ、Facebookアプリ、モバイルブラウザいずれもあります。
Facebookインストリーム動画
パソコンブラウザ、Facebookアプリ、モバイルブラウザで表示されます。Facebook動画フィードと何が違うの?と思われるかもしれませんが、端的に言えばTrueView広告のようなものです。動画フィードが動画投稿と動画投稿の間に表示されるのに対して、インストリーム動画ではFacebook WatchやFacebookニュースフィード内に投稿されている動画コンテンツ内で広告が表示されます。またこの場合の投稿されている動画というのは、一般ユーザーが投稿した動画ではなく、主にFacebookより承認された知名度の高いパブリッシャーやクリエイターが作成した動画となるため、実際に見る機会は少ないかもしれません。動画コンテンツを再生する前、再生中、再生した後(プレロール、ミッドロール、ポストロール)に表示されます。
参考イメージ:https://www.facebook.com/business/ads-guide/video/facebook-instream-video
Facebookの右側広告枠
パソコンブラウザでFacebookを閲覧中の利用者にのみ表示されます。名前の通り右側に出ている広告枠のことで、キャプチャのように表示されます。
Facebook上の検索結果
Facebook個人アカウントの検索欄、またMarketplace上に表示されます。こちらはモバイルのみです。検索をするとグループや関連投稿などが表示されますが、この中に広告が紛れるようです。
参考イメージ:https://www.facebook.com/business/ads-guide/image/facebook-search
Facebookインスタント記事
インスタント記事とは、Facebookモバイルアプリ内に記事を配信できるよう、メディアパブリッシャー向けに開発されたツールです。このパブリッシャーが作成したインスタント記事(ユーザーの投稿をタップしますと記事が開きます)の中に表示される広告となるため、一般の広告主様が触れることはまずないかと思います。
参考イメージ:https://www.facebook.com/business/ads-guide/video/facebook-instant-article/reach
Facebookストーリーズ
あまり馴染みはないかもしれませんが、Facebookにもストーリーズがあります。Facebookストーリーズ単体での配置はできず、最低でもFacebookフィードまたはInstagramストーリーズのいずれかを選択する必要があります。(あまりこのような事象に当たることはないと思いますが…)
参考イメージ:https://www.facebook.com/business/ads-guide/video/facebook-story
Messenger
Messengerとは、Facebookが提供しているメッセージアプリのことです。Messenger利用時に広告が表示されます。配信箇所は大きく下記2つです。
- Messengerの受信箱のスレッドとスレッドの間
- 受信箱のストーリーズとストーリーズの間に表示されます。
Instagram上の配信面は以下のとおりです。
- フィード
- ストーリーズ
- 発見タブ
以下に詳しく解説します!
Instagramフィード
Instagramアプリを閲覧しているユーザーのみに表示されます。こちらも、Facebookニュースフィードと同様トップページがフィードとなります。
参考イメージ:https://www.facebook.com/business/ads-guide/image/instagram-feed
Instagram発見タブ
発見タブより、投稿されている画像や動画をクリックすることで、おすすめ投稿がフルスクリーンで表示されますがその投稿一覧に広告が紛れます。
Instagramストーリーズ
Facebookストーリーズとは異なり、単体で配置に選択できます。最近では、タイムラインを遡るのが面倒なためストーリーズのみ見るというユーザーも増えてきているため注力していきたい配置です。
参考イメージ:https://www.facebook.com/business/ads-guide/image/instagram-story
Instagramは写真や動画を閲覧するユーザーが集まっているため、フィードやストーリーズなどクリエイティブが大きく表示される場所は選択推奨です。
Audience Network
Audience NetworkとはFacebookが提携している数千以上のモバイルアプリに広告が出せるアドネットワークです。国内だとグノシーや東洋経済ONLINE、食べログなどに配信されます。
Facebook広告ではない広告でも配信される面も多く含みますので、Facebook広告でリーチできる箇所に絞りたい場合はカットすることをおすすめします。
6.Facebook広告の出し方3ステップ
ここからは、具体的にどうやってFacebook広告を出すのかを、実際の管理画面を使いながら解説していきます!
- キャンペーンを作成する
- 広告セットを作成する
- 広告を作成する
の順番で完成です!
キャンペーンの作成・設定
まずは、キャンペーンを作成します。ここではキャンペーン目的・予算を設定していきます。
ビジネスマネージャー>広告マネージャーに入り、広告アカウントの画面を見ると左上に「作成」ボタンがあるのでクリックします。
すると、以下のように、「購入タイプ」と「キャンペーンの目的」を選べる画面が出てきます。
基本的に、オークション形式を選ぶのをおすすめします。
リーチ&フリークエンシーは、アカウントによっては利用できなかったり、公式では「20万人以上に対してブランドの露出を高めたい場合」に最適とあるので、多くの場合はオークション形式での配信が適切です。
また、「キャンペーンの目的」では、配信ごとの目的によって変える必要があります。
最近では、BtoBへの配信において「リード獲得広告」が非常に効果を発揮するのでおすすめです!
目的を選んだ後、以下のような画面に切り替わります。
ここでは、キャンペーンの名前を決めたり、予算を決めたりと、重要なフェーズになります。
①:キャンペーン名
ここは任意の名前を設定しましょう!
②:カテゴリ
カードローンの配信や、雇用にかかわる配信、社会問題、選挙についての配信など、
特別な広告カテゴリに含まれる商材の場合は、事前に選択する必要があります。
選択をせずに配信した場合、広告の審査落ちに繋がるので注意しましょう。
③:A/Bテスト
クリエイティブやターゲティングをABテストする際に使います。
④:キャンペーン予算の最適化
ここで予算を設定します。オフのままだと、際限なく広告費が使用されてしまうため「オン」にしましょう。
予算の設定方法は「1日の予算」と「通算予算」の2つから選択できます。
通算予算で配信する場合は、配信の終了日を決めないといけないので、もし決まっておらず、とりあえず配信をしたい場合は、1日の予算で配信を進めましょう!
【番外編】Advantageのキャンペーン予算について
これは、Facebook広告で最新の予算最適化の仕様で、結論「機械学習で取れそうな広告セットにいい感じに予算を配分する」機能です。
特に、ターゲットが複数考えられ、「広告セット」を複数使う場合はオンにすることをおすすめします!
広告セットの作成・設定
キャンペーンの設定お疲れ様でした!
続いて「広告セット」を設定していきます。
このフェーズでは、「ターゲティング」と「配信面」、「掲載期間」の設定をします。
①:広告セット名
ここは任意の名前を設定しましょう!
②:コンバージョン
キャンペーンの目的によって、コンバージョンのポイントが変わる部分です。
どこをコンバージョンのポイントとするかによって、選択する箇所を変えましょう。
③:ダイナミッククリエイティブ
Facebook広告の新しい機能で、複数の広告見出しと画像を登録することで、ユーザーごとに組み合わせを変えてくれる便利な機能です!
参考:https://www.facebook.com/business/help/170372403538781
以下は弊社での実際の管理画面なのですが、短期間の配信にも関わらず、CPAが2,000円台と、非常に効果が高い配信手法です!
もちろん、運用次第で変わると思いますが、ぜひお試しください。
④:予算と掲載期間
必要であれば、広告セット単位の予算も設定できます。
掲載期間は、広告が配信される期間です。間違いのないように設定しましょう。
⑤:オーディエンス
広告を配信するターゲットを設定しましょう。
「コアオーディエンス(年齢・性別・地域など)」はマウスオーバーすると「編集」マークが出てくるので設定します。
また、「詳細ターゲット設定」では、以下のようにキーワードを入力すると、興味関心やつながり(Facebookページへいいねした人など)も設定できます。
Facebook広告は、非常に精度を高く設定が可能なので、詳細ターゲットの使い方次第では、効率的な配信が可能になります。
ターゲティングについては、別の章で解説しているので、そちらも御覧ください。
また、以下の「オーディエンス」では、ターゲティングのサイズを確認できます!
こちらも活用して、実際に選んだターゲットのサイズをチェックしながらターゲットを選択しましょう。
弊社では独自で、実際にターゲットとして選べる「ターゲティングの一覧」を抽出しております!
営業活動や、運用でも汎用的に使えるので、ぜひダウンロードしてください!もちろん無料です。
https://lp.quartet-communications.com/LP_WP28_Facebook-Instagram-targeting
⑥:配置
Facebook広告では、「手動配置」を選ぶことで、Facebook/Instagram/Messenger/Audience Network の中から自由に配信したい媒体を選ぶことができます。
一方で「自動配置」を選ぶことで、すべての配置から最もパフォーマンスが高くなる配置が予測されて表示されます。また、配信先のデバイスも限定されません。
公式でも発表されていますが、「自動配置」が基本的にはおすすめです!
どうしてもこの媒体には配信したくない!というこだわりがあれば手動配置を選ぶべきですが、パフォーマンスを優先するなら自動配置を積極的に選びましょう!
⑦:最適化と配信
配信で何を優先するかを選択できます!
特に、目標の単価(CPA)が決まっている場合は、キャンペーンで「単価の目標」を選んで、最適化と配信で単価を設定することで、効率的な配信が可能です!
実際に、弊社の配信でCPAを決めることで、非常に低単価でコンバージョンを獲得できた事例もあるのでおすすめです!
広告の作成
続いて、広告クリエイティブを作成します!
画像や動画、テキスト、遷移先URLなどを設定する部分です。
なんと、実際に弊社で配信中の広告の画像も見せちゃいます!もしかするとみたことがある方もいるかも知れません…!
※キャンペーンは「リード獲得広告」なので、少し画面が違うかもしれません。
①:広告名
広告用の名前を入力してください。
②:広告に表示する名前
こちらでは、Facebookページと、Instagramアカウントが必要になります!
必ずFacebookページとInstagramアカウントを開設した上で、配信に進んでください。
③:広告設定
クリエイティブで出せるフォーマットの形式を選べます。
シングル画像では、1枚のクリエイティブで配信する形式。カルーセルでは複数枚の画像で配信する形式です。
④:メディア・メインテキスト・見出し
ここでは、実際に配信する画像や見出し、説明文、リンク先を選びます。
メインテキストはFacebook投稿の本文、見出しは画像下のカード部分に表示されます。
画像については、配信面ごとに設定します。
⑤:バナーサイズ
そして気になる、配信できるバナーサイズについては、以下の図をご参照ください!
迷ったら、『1080×1080』『1080×1920』のバナーを用意いただけると間違いありません。
特に、ストーリーズでは『1080×1920』のサイズが必須で、ないと違和感がでるのでご用意ください!
また、バナーを作成する際は「広告ライブラリ」という、Facebookが公式で出しているツールの活用をおすすめします!
なんと、他社が出している広告を実際に見ることができるので、ぜひ以下の記事をご参考ください!
Facebook広告の【広告ライブラリ】とは?競合や他社の広告が見れる!
⑥:コールトゥアクション
コールトゥアクションでは、「詳しくはこちら」「予約する」「申し込む」など、広告の訴求に合わせたボタンを選べます!
これによって、クリック率が大きく変わるので、しっかりと広告にあったボタンを選びましょう!
7.Facebook広告のターゲティング
Facebook広告には、基本は3つのターゲティング方法があります。
- コアオーディエンス
- カスタムオーディエンス
- 類似オーディエンス
コアオーディエンス
コアオーディエンスは、ユーザーがFacebookに登録している情報をもとにターゲティングができる機能です。
地域
年齢
性別
言語
興味関心
行動
利用者層
といった、各種情報を元に配信できます。
Facebookの情報は非常に正確性が高く、高度なターゲティングができるため、コアオーディエンスの利用次第で、狙ったユーザーに広告を出すことが可能です。
カスタムオーディエンス
カスタムオーディエンスとは、自社の顧客データとFacebookのデータを活用できる機能です。
自社が保有するデータを利用して、成果につながりやすい顧客や、顧客と類似しているユーザーにアプローチできるので、コアオーディエンスよりも高度なターゲティングが可能です。
類似オーディエンス
類似オーディエンスとは、指定したカスタムオーディエンスに類似したユーザーに配信する機能です。
既存顧客と類似した行動傾向や趣味嗜好にあるユーザーを狙うターゲティングとなります。まずは明確なターゲット層で配信開始した後に、更に広告範囲を拡大して配信していきたいときに非常に有用です。
また、拡張度合いも調整ができるので、意図しないユーザーに配信がいかないように調整も可能です。
以下の記事では弊社での類似ターゲティングでの運用実績を公開しています!
https://quartet-communications.com/info/sns-ads/57104
また、弊社独自でFacebook広告・Instagram広告で使用できるターゲティング一覧資料を作成しました!
現在無料で配布中なので、自社の運用やお客様への提案などに是非お使いくださいませ!
https://lp.quartet-communications.com/LP_WP28_Facebook-Instagram-targeting
8.Facebook広告の課金形式
Facebook広告では、主にクリック課金とインプレッション課金という2種類の課金形式が存在します。
リンククリック単価(CPC)
リンククリックは広告がクリックされるごとにお金がかかる仕組みです。広告を見てもらうだけではなく、サイトに誘導したい場合に利用すべき課金方式となります。
仮に1万円利用して100クリック集まった場合、CPCは100円となります。
こちらは実際の配信事例ですが、広告費95,258円に対して、リンククリックが6,546回集まっています。この場合のクリック単価は約15円です。
インプレッション単価(CPM)
インプレッション課金は広告が表示されるごとにお金がかかる仕組みです。広告自体を多く配信したい場合はインプレション課金が適しています。動画配信もこちらのインプレッション単価を利用することになります。
仮に1万円利用して10万インプレッション集まった場合、インプレッション単価は0.1円です。
CPM(1,000回表示あたりの平均金額)では100円となります。
こちらも実際の配信事例になりますが、広告費75,408円に対してインプレッションが165,378回となり、インプレッション単価は約0.5円です。
Facebook広告の予算については、以下の記事で詳しく解説しています!
弊社での事例もついており、運用する際に非常に参考になるかと思いますのでぜひご活用ください!
【事例付き】Facebook広告の費用はいくらかかる?弊社の平均費用は約16万円
9.Facebook広告の運用のコツ
Facebook広告を運用する上で「ターゲティング」と「クリエイティブ」の大きく2つのコツがあります。
実際に運用していて思うポイントや、Meta社の担当の方から聞いたポイントを参考にご紹介します。
ターゲティングを狭くしすぎない
Facebook広告では、様々なターゲティングの機能が使えます。
それ故に、詳細なターゲティングを組み合わせて細く設定しがちですが、あまりおすすめできません。
なるべくターゲティングは広めにしておくことがベスト。特別なことがない限りは「ブロード」の配信が推奨されています。
※ただし、商材によっては向き不向きがあるので、ABテストは必須。
弊社が自社で運用するアカウントでもABテストを行い、ブロードのほうがCPAが30%ほど削減されたことから、ブロード配信を活用しています。
Facebook広告のAIは非常に優れていて、画像や見出しなどからどういうターゲティングをするべきかを判断できるので、人間が細かくターゲティングをする必要はありません。
ただ、類似ターゲティングやリマーケティングなどは非常に有効なので活用しつつ、広め広めに設定を行いましょう!
自動配置をうまく活用する
お客様のアカウントを見ていると、「配置」の項目を個別に設定していることが多いです。
ただ、Metaの担当者からの話や、自社のアカウントで試したところ、「自動配置」での設定が最も効果が出ていました。
ターゲットの分析をしたときに配置までこだわる方が多いですが、自動配置で運用すると、効果の良いところに自動で振り分けられるので、あまり細かく設定しないことをおすすめします。
クリエイティブをわかりやすくする
前述した通り、Facebook広告のAIは、画像や見出しなどからどういうターゲティングをするべきかを判断できる機能を搭載しています。
つまり、活用するクリエイティブによっては効果が変わってくるということです。
そこで、「誰に」「何を」届けたい広告なのかをしっかりと明記することで、効果が上がる例も報告されています。
デザイン自体をこる必要はなく、ユーザーの目に止まり、自分ごと化できるシンプルなクリエイティブを目指して作成しましょう!
9.Facebook広告の『知っ得』ポイント!
Facebook広告の知っ得ポイント。それは「フリークエンシー」です!
最初は好調に成果を獲得できていたのに、だんだんパフォーマンス(CV数、クリック率など)が悪くなってきた…。そんなことはないでしょうか?
上記のケースの場合、疑うべき原因の1つはここです。
★ずっと同じターゲティング・クリエイティブを使用している
外部要因、市場の変化など、諸行無常的なスケールの大きい問題ではなく、上記原因でパフォーマンスが落ちる理由として、良くあるケースがあります。
その広告、見飽きられてます。
端的に言うと「見飽きられている」というのがパフォーマンス低下の根本的原因であるケースがしばしばあります。
みなさんも、同じ広告が何度も表示されるのを見ると、嫌悪感を抱いたりして興味が失せ、クリックしなくなりますよね…。
Facebook広告に限らず、他の広告にも言えることでもありますので、「そりゃそうだ」と思う方もいらしゃると思います。
逆に言えば、広告の新鮮さを保ち続けることが、パフォーマンスの維持・安定化への一手となるケースがございます。
それでは、Facebook広告では、どの指標で「見飽きられている」かどうかを判断するのでしょうか…?
フリークエンシー
ずばり、「フリークエンシー」が重要指標の1つとなります。
Facebook広告のヘルプページでは下記のように解説されています。
フリークエンシーとは、各利用者に対する広告の平均表示回数です。
つまり、同じ人にどれだけ広告を配信しているかがわかるので、この指標が高いと見飽きられている可能性が高いです。
例として、広告セットでは以下のように確認できます。
※アカウント・キャンペーン・広告セット・広告、どの単位を見るかはケースバイケースです。
※見やすさを考慮して、表示する指標の列をカスタマイズしています。
クリック率と比較するとわかりやすいと思いますが、フリークエンシーが高まるに連れて、クリック率に低下傾向が見られています。
つまり、この広告セットで配信しているターゲットユーザーには十分配信しきってしまい、見飽きられている傾向が現れています。
※上記期間にて、表示されている広告セットのターゲティング・バナーは同じものを配信しています。
「広告」で見てみる
それでは、上記広告セットが見飽きられている傾向が表れていたので、その中の広告も見てみましょう。
この広告セットは、バナーを1パターンしか配信していませんので、フリークエンシーとクリック率は先ほどの画像と同じです。
ここで見て頂きたいのは、「関連度スコア」です。これは、広告単位で確認できる指標です。
※関連度スコアについてはこちらをご参照下さい。
フリークエンシーが高くなり、クリック率が低くなると、関連度スコアにも影響する場合があります。最重要視する指標ではありませんが、関連度スコアが低くなることで、クリック単価が高くなったり、表示回数が少なくなることもありますので、そのあたりの指標と照らし合わせて確認してみましょう。
つまり、フリークエンシーが高まることで、クリック単価や表示回数などにも良くない影響が出る可能性があります。
※コンバージョン獲得などの肯定的な反応は、関連度スコアに良い影響を及ぼします。今回のケースでは、5月~6月のコンバージョンが多かったので、関連度スコアは下がらなかったと想定しています。
フリークエンシーが高まることで、パフォーマンスが低下するケースにて、以下の対策を一例としてご紹介します。
対策はどうすればいいの?
フリークエンシーを改善するための対策はいくつかありますので、各アカウントに合わせて以下のような対応を実施するのが良いと思います。
ターゲティングを追加・変更する
そもそも、設定しているターゲティングで配信できるユーザーには、広告を見せ切ってしまった可能性があります。
効果が見込めそうな別のターゲット設定があれば、リーチを広げてみるのも一手です。
バナーを複数パターン追加する
今回は諸事情あり、1パターンのみの広告配信でしたが、2個以上の複数パターンで配信するのがベストです。
効果検証できることも理由ですが、1人のユーザーに複数のバナーで広告表示することで、見飽きられる可能性を下げることができます。
バナーを変える
バナー変更は特に重要です。成果状況に影響が出るほどフリークエンシーが高まってきた場合は、バナーを変更してみることをお勧めします。
複数パターンを配信している場合も、定期的なバナーの変更は効果的です。
これ以外でも、Facebook広告の「知っ得ポイント」を知りたい方は、以下ページへ!
https://quartet-communications.com/search/facebook/page/1
10.Facebook広告の運用事例
最後に、カルテットコミュニケーションズで運用させていただいた、Facebook広告の運用事例をご紹介!
比較的高級な食器の通販案件です。
予算内での購入CV数最大化を目指して運用し、クライアント様のFacebook広告出稿において、過去最高の購入数となりました!
もともと配信していたターゲット設定から過去の購入者データを元に絞り込みを行い、よりターゲット像を明確にしたうえで、季節性を考慮してクリエイティブの鮮度確保を意識して配信したことで、短期
での成果獲得に繋がりました。
上記以外にもさまざま運用実績がございます!ご興味のある方はぜひお問い合わせください!
11.まとめ
Facebook広告は高いターゲティング精度が特徴のSNS広告です。
Facebookは、スマートフォンを利用しているユーザーの5人に1人が利用している「世界を代表するSNS」で、ユーザー数は世界で26億人を超えていることから、配信対象が非常に大きい媒体です。
利用用途は幅広く、新商品を多くの人に知らせる。購入を考えている人に絞って広告を見せる。など様々な目的で利用できる広告です。機能面からビジネス目的で利用するユーザーが多いため、BtoBユーザーを狙うのに適しています。
だからこそ気をつけるポイントがたくさんあるので、今回の記事を参考に、どういうポイントを意識して運用すべきか。参考になれば幸いです。
- もっと効率的にFacebook広告を運用したい!
- Facebook広告を運用しているけど正直効果が出ていない…。
- 代理店で運用してもらいたい。
という方は、ぜひ以下よりお問い合わせください!!