2024年10月、Meta広告で複数のアップデートが行われました。
いずれも機能の『自動化』を目的としたものですが、一部の広告主にとっては意図していない動作を行う可能性もあるため、拡張内容をしっかりと把握しておきましょう。
広告アカウントに「自動調整」機能が追加
Meta広告の今回のアップデートでは、広告の設定変更が自動で調整される『自動調整』の機能が追加されました。
- キャンペーンの一時停止または有効化
- 予算の増減、調整
- 広告アカウントの統合
- 広告主に通知せずに内容を変更
- オーディエンスのセグメンテーションなどを統合
といった変更が自動で行われます。
この自動調整機能によって、管理の手間が省けたり広告のパフォーマンスが上がるというメリットがあります。
ただし、まだ配信していく予定のキャンペーンが勝手にオフされるなど、ユーザーの意図していないところで設定が変更され、広告パフォーマンスに影響が出る可能性もあるので注意が必要です。
自動調整が適用されているかは、以下の手順で確認できます。
- 「すべてのツール」に移動
- 「自動化ルール」を選択
- 「自動調整を表示」をクリック
- 「自動調整の管理」ページにアクセス
もし今後も設定は手動で調整したいということであれば、機能をオフに切り替えておきましょう。
「複数広告主の広告」機能はデフォルトでオン状態に
『複数広告主の広告』機能は、ユーザーに関連がありそうな広告を、他の広告主の広告と一緒に広告ユニットに表示する機能です。
先ほど紹介した『自動調整』ではキャンペーンが自動でオフにされる可能性がありましたが、この機能では自動で”オン”になります。
こちらが複数の広告主の広告が同時に表示されている状態です。
ユーザーが広告に関心を持ってクリックしたり購入したりといった回遊の履歴から、どの広告を配信するか選ぶことが可能です。
同業他社関係なくさまざまな企業の広告が一緒に表示されています。
広告がユーザーの目に触れる機会が増えるため、成果につながる確率が上がる可能性があります。
ただし、他社の似た商品と比較されやすくもなるため、検討の結果購入に至らないといった結果になることも考えられます。
また、複数の広告を同時に出すため広告枠は小さくなり、自動で画像のトリミングやサイズ変更が行われる可能性も考えられるでしょう。そのため、メリットばかりというわけではなさそうですね。
設定は以下の手順で行えます。
- 広告→編集をクリック
- 広告設定で、[複数広告主の広告]のチェックボックスでオン・オフのチェック
メリットとデメリットを把握したうえで、オン・オフの設定を行いましょう。
まとめ
Meta広告は10月、自動化に関するアップデートをいくつか行いました。
自動化で広告運用が楽になるばかりかと思えばそうでもない場合もあります。
そのため、ビジネスの目的に合っているかどうかをよく検討し、必要な機能であれば活用していくのが良いでしょう。