リスティング広告でもSNS広告でも広告運用をしていると、競合や他社がどんな広告を配信しているのかな?と気になることってありますよね。検索連動型広告であれば任意のキーワードで検索して広告を見ることもできますが、ディスプレイ広告やSNS広告は見たいタイミングで探したい広告が見つからないものです。Facebook広告限定ではありますが、そんなときには「Facebook広告ライブラリ」を使って他社の広告を参考にしてみてはいかがでしょうか?
広告ライブラリの概要
広告ライブラリでは、Facebookのアプリやサービスに掲載される広告を、検索・閲覧することができます。誰でも無料で利用することができますが、アルコール飲料やギャンブルなど年齢制限のあるものに関する広告については、Facebookにログインしていない人や制限年齢未満の人には広告クリエイティブが表示されません。この制限は、利用者が自己申告した年齢に基づいて適用されます。
広告ライブラリの使い方
まず、広告ライブラリを開きます。検索窓にFacebookページ名、トピック、組織名などを入力します。例えば、Nike Japan様を検索すると、以下のような検索結果が表示されます。
この時、絞り込み機能で国を指定できるので、他国の広告を探す際はぜひ使ってみて下さい。
画面右上の「ページの透明性」より「もっと見る」ボタンをクリックすると、下記3点を確認することができます。
- 概要
- ページ履歴
- このページの管理者
検索結果ではFacebook製品に掲載中のすべてのアクティブな広告を確認できるため、今配信されている広告を確認することができます。本記事執筆時点のNike Japan様の広告では、2019年4月から6月までに配信を開始して現時点でもアクティブな広告を確認することができました。
実際に配信されている広告と同じように触る事ができるので、上の画像の上部のカルーセルタイプの広告は画像を左右にスライドすることができますし、「NIKE アプリでチェック」のリンクをクリックするとApp Storeに遷移します。画像右下の広告は、再生ボタンをクリックすると動画を見ることができます。
社会問題、選挙または政治に関連する広告について
社会問題、選挙または政治に関連する広告は、広告が最初に表示された日付から7年分のアクティブと非アクティブ両方の広告の結果を確認することができます。
選挙または政治に関連する広告で「広告の詳細を見る」をクリックすると、その広告の詳細情報が表示されます。詳細には以下のような情報が含まれます。
- アクティブまたは非アクティブ:広告がいつ開始され、現在も掲載中かどうかが表示されます。
- 非承認通知:広告ライブラリ内の広告がアクティブであったものの、その後非承認となった場合は、広告ライブラリで[非承認]と表示されます。
- インプレッション数:獲得したインプレッション数。具体的な数字ではなく範囲(例: 1,000~5,000)で表されます。
- 消化金額:広告に費やした金額。具体的な数字ではなく範囲(例: $1,000~$5,000)で確認できます。
- 利用者情報(年齢と性別):広告を見た利用者の年齢別および性別構成比(%)が表示されます。
- 場所:広告が表示された場所に関する情報が表示されます。
社会問題、選挙または政治に関連する広告を掲載したことのある広告主については、作成日、名前の変更、管理者の主な居住国などのページについての情報に加え、政治または問題に関連する広告の掲載期間、先週の費用など、広告ライブラリレポートからの情報も確認できます。
※本記事執筆時点では、まだ広告ライブラリレポートで日本を地域として選択することはできません。
まとめ
他社の広告を確認できる広告ライブラリですが、一度見始めると、各ブランドによって訴求やクリエイティブが様々でずっと見ていられるくらい面白いです。広告文やクリエイティブに悩んだ時だけでなく、ちょっとした空き時間に好きなブランドの広告を見るのも楽しいと思います。
参照:広告ライブラリについて