GW皆様いかがでしたでしょうか?
私は娘(6歳)が5月1日にインフルエンザになり、5月4日には妻がインフルエンザになり、次女(4歳)と長男(1歳)がインフルエンザにかからぬように対策と看病づくしのGWでした。ハハハ…。
それはさておき、最近GoogleやYahoo!で配信設定に対する自動化の動きが活発になってきています。
直近だとGoogleの方が「コンバージョン最大化」「目標コンバージョン単価」などの自動入札設定や、この設定をよりうまく稼働させるために「マイクロコンバージョン」を追加したりアトリビューションをデータドリブンにしたほうが良いという情報もあります。
今回はマイクロコンバージョンを追加したほうが良い理由を考察していこうと思います。
マイクロコンバージョンってなに?
簡単に言えば「コンバージョンに至るまでにあるポイントを中間のコンバージョンと定義したもの」になります。
例えば、下記をマイクロコンバージョンとして設定する場合が多いです。
- お問い合わせフォーム到達
- サービス(商品)詳細ページ閲覧
- カタログPDF閲覧
- 特定のボタンをクリックしたとき
- アクセスページ閲覧
設定することでのメリットは、中々成果に直結するコンバージョンが取得できない場合にマイクロコンバージョンを設定することで、キーワードの可能性を広げることだと考えています。
過去知っ得でも詳細や事例があるため、下記ご参照ください。
【リスティング】マイクロコンバージョンを設定してみた
【事例紹介】マイクロコンバージョンを使って、来店者の系統を探ってみた
【リスティング広告】CVつきにくいLP案件でページスクロールをマイクロCVにしてみた
マイクロコンバージョンのメリット・デメリット
メリット
上記でも上げたように「キーワードの可能性を広げる」ことだと考えています。
もう少し細かくすると、下記のようなイメージです。
■注意
マイクロコンバージョン数が多いから注力したほうがいいという考え方ではなく、「キーワードBに注力したらお客様の売上が伸びた」「通常コンバージョンが伸びた」などを検証するための目安・参考として見るような形のほうが良いです。
デメリット
色々あると思いますが、私が考えるデメリット大きく2つです。
- お客様用にレポートを作るとき、通常コンバージョンとマイクロコンバージョンを区別できない
- Googleはカスタムで項目がCV毎で分けて見やすいですが、Yahoo!だと毎度細分化しなければならないため分析がしづらい
レポートを作成する際に、システム的に作成する(APIを使用する)場合はCVが細分化されて出てこないため、もしレポートを通常コンバージョンとマイクロコンバージョンで分ける場合は手作業で作らなければならないためかなり時間がかかります(または有料ツールを使う)
※コンバージョン列に含める場合
マイクロコンバージョンを追加したほうが良い理由
それは、「お客様の利益が上がる可能性があるから」です。
メリットの部分で通常コンバージョンがつかない場合を例としてあげましたが、とんでもなく通常コンバージョンが取れない限りはマイクロコンバージョンは設定したほうがよいです。
例えば下記のようなイメージの場合も想定してみる。
極端なイメージですが、キーワードCはどちらかというと軽視されやすいですがマイクロコンバージョンを設定すると意外と中継まで来ている興味関心が強い層が検索するキーワードになるかもしれません。
マイクロコンバージョンである程度興味関心が強いユーザー達を計測できれば、Googleだと30日以内のコンバージョン数が50件を超える場合しか使えない配信方法のときに活用できますし、自動入札の「目標コンバージョン単価」「コンバージョン数最大化」を活用する時の最適化としても活用できるため今後の自動化の動きにも対応がしやすくなります。
■注意
マイクロコンバージョンを自動化で使用するならトラッキングコードの設定で「コンバージョン列に含める」、指標としてだけみたい場合「含めない」などの選択もできるのでその辺りも考えて設定をしてください。(Googleの場合)※Yahoo!は自動入札への利用をするかしないか
事例の結果
赤枠のコンバージョンは通常、すべてのコンバージョンは、通常+マイクロ、青枠はCPAです。
実際にマイクロを設定し、キーワード調整を行ってからのほうがCVRが上がりCV数増加、CPA抑制ができている状況があります。(自動化設定はしていない)
※すべてのコンバージョンはデータドリブン アトリビューションも設定しているため小数点がついてます。
まとめ
コンバージョンが取れないから分析ができない、活路が見いだせないのではなく、どんな些細な指標でもいいので立てられるところは立てて難しくても少しずつ「お客様の利益のため」に調整し、運用を行うことがリスティング運用者だと思っています。
私達が預かっているのは「お金」ではなく、「お客様の人生」といっても過言ではありません。
その意識を持って今後も運用を頑張ってまいります。