本日は広告配信メニューの中の「リマーケティング広告」についてです。リマーケティング広告とは、簡単に言うと「サイト訪問者を追いかける追跡型広告」ですが、リストの切り分け方によってはユーザーの毛色が違ってきたりと、同じリマーケティング配信でもパフォーマンスが全然違うなんてことはよくあります。リスティング広告メニューの中でも際立って奥が深い広告配信メニューですよね。
そこで今回はリマーケティング広告のアプローチ方法(リストの収集パターン)をご紹介させていただきます。
リマーケティング配信のパフォーマンスが上がらない。配信後どのような調整をすればいいかわからない。そんな方々のヒントになれば幸いです。
リスト収集パターン4選
今回ご紹介するリマーケティングリスト収集パターンは下記4つになります。
個人的によく使う収集パターンに厳選させていただきました。
- リーセンシー(期間)毎にリストを作成
- ページ(場所)毎にリストを作成
- アクション(行動)毎にリストを作成
- リファラ(参照元)毎にリストを作成
それぞれについて例を交えながら詳しくご紹介します。
リーセンシー(期間)毎にリストを作成
例1: 訪問後◯◯日以内のユーザーのリスト
王道の日数で切り分けるパターンです。リマーケティング広告というとこちらのアプローチ方法を想像する方がほとんどだと思います。
「訪問後10日以内」「訪問後20日以内」「訪問後30日以内」と日数によって複数のリストを作ることで訪問日数毎にユーザーのパフォーマンスがどうなるかデータ分析することも可能です。
例2: 訪問期後◯◯日~✕✕日のユーザーのリスト
こちらは先程紹介した日数で切り分けるパターンの番外編です。日数毎に作成したリストを組み合わせることで作成できます。「サイトに訪れた初日~10日目のユーザーには配信したくないけど、サイトを訪れてから11日~30日には配信したい。」とか、「配信対象は30日以内に流入したユーザーだけど、訪問初日~10日目のユーザーと11日目~30日目のユーザーには別の広告を配信したい」なんてときに活躍します。
設定方法、配信事例については弊社過去記事をご覧ください
《リマケ・リタゲ成功例》ユーザーのモチベーションに合わせた配信でコンバージョン獲得
【事例紹介】リマケ・リタゲのCPAが高くなっていませんか?②
ページ(場所)毎にリストを作成
例1: 主要ページに遷移したユーザーのリスト
カートページやフォーム入力ページなど、商材毎に主要ページと言われるページがあるかと思います。そのページに遷移したユーザーをリスト化することでそれぞれに異なった配信をするパターンです。主要ページに遷移したユーザーは他の訪問者よりも強化して広告を配信したい時などに役立ちます。
例2: カテゴリページに遷移したユーザーのリスト
サイト内で複数のカテゴリがあり、それぞれに異なったアプローチをしたいなんてことよくあるかと思います。そんな時リストが活躍します。商材がリサイクルショップであれば「販売ページを閲覧したユーザー」と「買取りページを閲覧したユーザー」の2つに分けてリスト収集することで目的が異なるユーザーそれぞれに対して、異ったアプローチが出来ます。
例3: コンバージョンページ遷移したユーザーのリスト
実際にコンバージョンページ(サンクスページ)まで至ったユーザーを収集します。コンバージョンユーザーへは定期購入の広告を配信したい場合や、配信対象から除外したい場合に活躍します。
設定方法、配信事例については弊社過去記事をご覧ください
【事例紹介】リマケ・リタゲのCPAが高くなっていませんか?
アクション(行動)毎にリストを作成
例1: ページ◯◯%までスクロールしたユーザーのリスト
サイトの上部だけの情報を見たユーザーと下部までじっくりみたユーザーとではコンバージョンまでの確度が異なるため、それぞれに違ったアプローチをしたい場合などにこのリストが活躍します。
例2: 滞在時間◯秒以上のユーザーのリスト
訪問ユーザーのなかでも、LP遷移後すぐに離脱してしまうユーザーを除外したリストを作成したい場合に利用します。例えば、滞在時間5秒以上のユーザーリストを作ることで「LP遷移後5秒以内に離脱したユーザー」を除外することができ、より精度の高いリストを作成することが出来ます。
設定方法、配信事例については弊社過去記事をご覧ください
Googleタグマネージャーと組み合わせてできるリマケ・リタゲのセグメント方法
リファラ(参照元)毎にリストを作成
例: 参照元メディアが◯◯からのユーザーリスト
リスティング広告以外にSNSでもプロモーションを行っていて、「SNSから流入したユーザーの成約率が高いためSNSから流入したユーザーにのみ広告を配信したい」なんて時にこちらのリストを作成します。参照元メディアを対象のSNSに指定することでSNSから流入するユーザーとそれ以外のユーザーを切り分けることが出来ます。
設定方法、配信事例については弊社過去記事をご覧ください
「メルマガユーザー ✕ リマケ」で成果獲得
【YDN】ターゲットリストの機能追加がありました
オマケ
リマーケティング配信をしなくてもリマーケティングリスト自体は設定後すぐにデータ蓄積することができます。
上述した4パターンを設定しておけば、後にリマーケティング配信を行うことになった際にどのリストに配信するべきか、リスト毎のパフォーマンスを見比べることで簡単に判断できますよね。リスト収集は配信の有無に関わらず作成しておくのをオススメします。
ただ、セグメントを細かく分けすぎてもリストが小さすぎて配信できなかったりと繊細な部分もあるので商材や配信ボリュームにあわせて適切な設定を心がけましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回はリマーケティングリストの作成パターンを紹介しました。一口にリマーケティング広告といっても、配信パターンは様々です。
リマーケティング配信の成果に伸び悩んでいる方は思い切ってリストの収集方法を変えてみるのも一つの手かもしれません。