さて本日は、リマーケティング広告の配信に自動入札を適用した結果、成果が向上した事例がありましたのでご紹介いたします。
自動入札についての過去記事は以下をご覧ください。
【GoogleAdWords】自動入札についてのまとめ
【GoogleAdWords】自動化のすごさを体感した件
アカウント概要
今回、自動入札を導入したアカウントの概要は以下となります。
- 商材:青汁の通信販売
- 配信媒体:GoogleAdWords
- 成果ポイント:商品の購入
- 目標CPA:20,000円
青汁の定期購入者数の増加を目的とした広告配信を行っています。
青汁+通販系キーワードでの検索広告と、リマーケティング広告の配信を合わせて行っており、配信全期間での平均CPAは15,000円あたりを推移しています。
中でもリマーケティングでの再訴求が上手く行えている状況で、リマーケティングの配信全期間での平均CPAは7,000円~7,500円という状況です。
最適化導入に踏み切ったきっかけ
リマーケティングでの配信にて、予算によるインプレッションシェアの損失が発生していたため広告費の増額を行いました。リマーケティング配信の強化 および 最適化を行ういい機会ということで、目標コンバージョン単価による自動入札を導入しました。
導入後の配信結果
今回実施した最適化の内容は以下の通りとなります。
- 利用した最適化:目標コンバージョン単価
- 目標CPA:8,000円(全期間実績7,000円より設定)
- 配信期間・分析方法:最適化の設定前後10日間で比較
気になる配信結果は以下のようになります。
予算の増額を行っているため、表示やクリックコンバージョン数が増加するのは当然なのですが、驚くべきはコンバージョン率でしょうか。今までの配信結果では1~1.5%程度を推移していたのですが自動化の導入後は2.24%と絶好調です。
では、導入の前後でどのような変化があったのかもう少し詳細を見てみましょう。
CPCとCPAの変化
入札に関わる部分で変化を探すならやはり「平均クリック単価」だ!ということで数値を見てみましょう。
コンバージョン単価が下がった理由は、単にクリック単価が抑制された結果、コンバージョン単価も下がった!・・・というわけではなさそうです。むしろ、クリック単価はほぼ右肩上がりに上昇しています。
ではなぜ、コンバージョン単価が下がったのでしょうか。もうお分かりですね。そう、コンバージョン率の劇的な改善に秘密がありそうです。どのような調整がされたのか、もう少し深掘りしてみましょう。
入札が強化された箇所とは・・・?
クリック単価が上がったということは、何かしらの強化が行われているはず・・・!ということで少し分析を行ってみた結果、発見しました強化箇所。
過去の配信実績より、男性&25-44歳のコンバージョンが良好であり、手動入札の時点でも入札の強化を行っていました。その時点での読み通り、実際に全期間でのコンバージョン実績が多い箇所にてシステムでも強化を行ってくれていました。さすが、システムの力。一安心。
他にも、全期間でコンバージョン率の高かったPCへの配信強化や、コンバージョン数の多かったスマートフォンへの配信強化など主に「コンバージョンが強い」箇所が主に強化されていました。(当たり前なのですが・・・。)
しかし、逆にコンバージョンが弱い箇所への抑制は目立って確認できませんでした。まだ自動化に切り替えてからの配信期間が短いため、学習期間が足りていないのでしょうか?今後の動向も要チェックですね・・・!
まとめ
いかがでしたでしょうか?今まで自分で調整を行っていた部分をシステムにお任せするのは、少々不安ではあります。しかし、今回の事例のように、システムが何を変更したのか、どこに変化があったのかを分析することで自分が調整していた頃と同程度、それ以上の効果を発揮してくれたことがわかりました。