【Salesforce】デモ組織の有効期限を延長する方法

はじめに

Salesforceのデモ組織(Trial Org, Developer Org)は、新機能の検証やクライアント向けのデモ環境として活用されます。しかし、これらの環境には有効期限があり、期限が切れるとアクセスできなくなるため、必要に応じて延長の手続きを行う必要があります。

本記事では、デモ組織の有効期限の確認方法と、Salesforceサポートにケースを発行して延長申請を行う手順を詳しく

Salesforceの2種類のデモ組織は?

Salesforceのデモ組織には以下の2種類があります。

デモ組織の種類説明有効期限
Trial Org(試用環境)企業や個人がSalesforceの機能を試すために作成される環境30日間
Developer Org(開発環境)Salesforce開発者向けに提供される無料の環境無期限(ただし180日間ログインしないと無効化)

延長が必要になる代表的なケース

今回はデモ組織の有効期限の延長というテーマなので、延長が必要になる主なケースを見てみましょう。

🌟検証やデモの途中でTrial Orgの有効期限が切れそう。
🌟PoC(概念実証)を進めているが、もう少し環境が必要。
🌟クライアント向けのデモ環境を維持したい。
🌟Developer Orgを長期間利用しておらず、無効化される前にログインしたい。

デモ組織の有効期限の確認方法

前提

確認の前に、以下の条件が前提として必要なので、クリアしているか一度確認してみましょう。

・Salesforce組織の管理者権限を持っていること
・システム管理者プロファイルまたは「組織の参照」権限を持っていること

Trial Orgの有効期限を確認する手順

①Salesforceにログインし、設定から管理画面を開きます。

② 検索画面から組織情報を開き、組織の有効期限の項目で期限を確認します。

Developer Orgが無効化される条件

  • 180日間ログインしないと削除対象になる
  • 期限が近づくとSalesforceから警告メールが届く(下のようなメールです。)

デモ組織の有効期限を延長する手順

Salesforceサポートにケースを発行して延長申請

Salesforceのデモ組織の有効期限を延長するには、Salesforceヘルプサイトでサポートケースを発行する必要があります。

ケース発行の具体的な手順

Salesforceヘルプ にアクセスします。(Salesforceヘルプの基本的な使い方は別記事にまとめてあるので、そちらをご確認ください。)

② パートナー組織にログインした状態で、ケースの起票を行いました。

③ 早速ケースを起票していきます。

今回は初めて問い合わせたので、必要情報に不足があったときは教えて下さい。という一文を追加しています。
延長理由(例: 検証の継続、クライアントデモの継続など)を記載すると、なおいいかもしれません。

製品とトピックは画像と同じものを選ぶようにしてください。
組織IDは今回有効期限の延長を行いたいデモ組織の組織IDを入力します。

組織の延長日には、延長してほしい期限を入力しましょう。
重要性は特に緊急性がなければ、4にしておきましょう。

ケースの起票を完了です。ケースを送信します。

ここまでで、ケースの起票は完了です。少しだけ返信を待ってみましょう。通常1〜2営業日以内に回答があります。

まとめ

Salesforceのデモ組織は、新機能の検証やクライアント向けのデモ環境として便利ですが、有効期限があるため適切な管理が必要になります。
Trial Orgは30日間の制限があり、検証やデモの途中で期限が切れてしまう一方、Developer Orgは無期限ですが、180日間ログインしないと無効化されてしまうため注意が必要です。

期限を延長したい場合には、今回ご紹介した手順を踏まえて、Salesforceのサポートにケースを起票してみましょう。デモ環境を計画的に管理することで、スムーズな検証やデモの継続を行うことができて便利なので、是非活用してみてくださいね。

それではまた、別の記事でお会いしましょう。

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