【Salesforce】重複レコードの手動マージ方法

はじめに
Salesforceでは、企業の成長に伴ってデータが増加する中で、重複したレコードを管理することが重要な課題となります。
重複したデータは、レポートや分析に影響を与え、業務効率の低下を招く可能性があります。そのため、重複レコードのマージ(統合)作業は定期的に実行すべき重要なプロセスです。
本記事では、Salesforceの手動マージ機能を使用して、重複レコードをマージする方法を具体的に解説します。
手動でレコードをマージする方法
Salesforceでは、重複レコードの検出後、手動でマージする方法が提供されています。
手動マージを行う流れは次の通りになっています。
手動マージの手順
① 対象オブジェクト(取引先、取引先責任者、リード)を開きます。


② 該当レコードの詳細ページで「潜在的な重複」通知が表示されている場合、それをクリックします。

③「重複を表示」ボタンをクリックすると、重複とみなされたレコードのリストが表示されます。

④ マージしたいレコードを選択し、「次へ」をクリックします。最大3つまで選択できます。

⑤ 各フィールドごとに、どのレコードのデータを保持するか選択します。例えば、住所や電話番号が異なる場合、正しい情報を選択します。
元にするレコードは”プリンシパルとして使用”を選択します。「次へ」をクリックして先に進みます。

⑥ 問題がなければ「マージ」をクリックします。

マージが完了すると、選択したレコードがまとまり、1つのレコードとして保存されます。
マージする際に注意するポイント
レコードをマージする際には、どのフィールドのデータを保持するかを慎重に選択することが重要なです。
例えば、以下のような注意ポイントがあります。
関連リストへの影響
例えば重複している取引先をマージした場合、関連リストの商談と取引先責任者の紐づく取引先も変更されます。
重複ルール(一致ルール)の作成と有効化
潜在的な重複を抽出するために、あらかじめ重複ルールの作成と有効化が必要になります。詳しくはこちらにまとめてあります。
最新の連絡先情報を保持
どちらのレコードが最新の連絡先情報を持っているかを確認し、正しいデータを選択します。
重複した商談情報の統合
複数の商談が重複している場合、最も詳細な進捗情報や金額を保持することが求められます。
アカウント情報の統一
アカウントの住所や業種などの情報が異なっている場合、最も正確で最新の情報を選んで統合しましょう。
これらの操作を必要に応じて適切に行うことで、データの整合性を維持しながらも、不要な重複データの排除が実現できます。
まとめ
Salesforceにおける手動でのレコードマージは、重複したデータを整理し、クリーンで一貫性のある情報を維持するための基本的な方法です。
今回ご紹介した手順を踏んで、重複するレコードを選択し、項目ごとの情報をマージすることで、データの整合性を保つことができます。
- 重複レコードを検出し、手動で選択・比較する。
- マージ後は、統合したデータが正確であるかをしっかり確認する。
これらのステップを確実に行うことで、Salesforceのデータが常に最新で整った状態に保たれ、業務運営がスムーズになります。データの品質維持には定期的なチェックを行うことも大切です。
必要に応じて、手動でのマージを適切に活用して、クリーンなデータ環境の維持を目指していきましょう。
それではまた次の記事でお会いしましょう!
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