【Salesforce】AppExchange 帳票作成機能 徹底比較

目次

はじめに

Salesforceを活用する企業にとって、帳票作成は業務効率化やデータ活用を進めるうえで欠かせない機能です。
帳票アプリを導入することで、効率的なデータ共有、業務の可視化、手動プロセスの削減による時間短縮が実現できます。

今回は、SalesforceのAppExchangeで利用可能な帳票作成アプリを比較し、前編と後編に分けてそれぞれの特徴を詳しく紹介していきます。

「これから帳票機能を使用したいから、どんなものがあるか知りたい」
そんな人は是非一度チェックしてみてくださいね。

帳票とは?

帳票とは、ビジネスの現場で使用される書類やレポートのことを指します。
請求書や見積書、契約書、報告書など、業務に必要な書類を効率よく作成・出力するための仕組みです。
帳票アプリを活用することで、これらの帳票を簡単かつ正確に生成でき、手作業によるミスや時間のロスを削減できます。

Salesforceと連携することで、Salesforceに保存されている顧客情報や商談データを基に帳票を自動生成することが可能になります。
たとえば、商談の詳細を元に見積書を作成したり、顧客データを活用して請求書を出力したりできます。この連携により、業務効率が向上するだけでなく、データの一貫性や正確性も保てます。

帳票について詳しく知りたい方は別記事にまとめてあるのでそちらをご参照ください!

アプリ紹介一覧

以下は、本記事で取り上げる帳票作成アプリの概要です。比較表を基に、初期費用、月額費用、出力形式、デザインツール対応の有無などのポイントを確認していきましょう。

製品名初期費用月額費用出力形式取込形式出力枚数主な特徴
SVF Cloud20万円3.5万円/組織PDF
PDF.zip
Word
PDF
Excel
Word
27,000枚/年高い出力性能と多様なフォーマット対応
帳票DX12万円12万円/組織PDF
Excel
Word
PPT
CSV
PDF
Excel
無制限無制限の出力が可能
オプロアーツ12万円3.96万円/組織PDF
Excel
Word
PPT
Excel36,000枚/年年間36,000枚の大量出力に対応
Plain Reportなし1万円/組織ExcelExcel無制限使い慣れたExcelで帳票作成、ユーザー数・帳票出力数無制限
PDF Butlerなし1,900円/ユーザーPDF
Excel
Word
PPT
CSV
メールテンプレ
PDF
Excel
Word
PPT
無制限ドキュメントの自動生成に特化
Form Master10万円3万円/組織ExcelExcel無制限権限管理が細かく設定可能
Fleekform2万円1万円/組織Word
Excel
PDF
Excel
Word
2,400枚/年
※追加プランあり
Google連携でリアルタイム更新対応
Office File Creatorなし無料Word
Excel
PowerPoint
PDF
Excel
Word
PowerPoint
無制限Officeで帳票を簡単に作成・編集可能
※価格についてはミニマムのプランを選択した場合を参考にしています。製品の詳しい情報が知りたい方は公式サイトをご確認ください。
※こちらの表の情報は2025年1月時点の情報を元にしています。

各アプリの特徴

SVF Cloud

画像参照元:SVF Cloud AppExchange製品ページ

特徴
💡年間27,000枚の高い出力性能
💡20種類以上のフォントに対応し、自由なデザインが可能
💡デザインツールを活用し、ドラッグ&ドロップで帳票作成が直感的に行える
💡金融業界や製造業など、多業種での導入実績が豊富

帳票DX

画像参照元:帳票DX AppExchange製品ページ

特徴
💡出力枚数が無制限で、大規模な帳票出力にも対応
💡Salesforceデータを基に、プレゼン資料やレポートを迅速に生成
💡他ツールとの連携が容易で、既存システムに柔軟に組み込め
💡シンプルなUIで、非エンジニアでも使いやすい設計

オプロアーツ

画像参照元:オプロアーツ AppExchange製品ページ

特徴
💡年間36,000枚までの大量出力が可能で、コストパフォーマンスに優れる
💡Excelベースの帳票設計が得意で、既存のExcelファイルを簡単に活用可能
💡操作性に優れ、複雑な帳票も短時間で作成できる
💡日本国内のサポート体制が充実し、導入後のフォローも安心

Plain Report

画像参照元:Plain Report AppExchange製品ページ

特徴
💡最小限のコストで帳票作成が可能
💡操作が非常に簡単で、手軽に帳票機能を導入したい企業に最適
💡デザインツール非対応で、デザインのカスタマイズに限界があるものの、簡易な帳票作成には十分な機能
💡少人数のチームや個別利用向けで、スケールアップに伴うニーズにはやや不足

PDF Butler

画像参照元:PDF Butler AppExchange製品ページ

特徴
💡ドキュメントの自動生成に特化した機能
💡Salesforce内のデータを自動的に取り込んでPDFファイルを生成する機能が強力
💡レポートや請求書、契約書などの生成に適しており、手作業を減らして効率的に処理を進めることが可能

Form Master

画像参照元:Form Master AppExchange製品ページ

特徴
💡権限管理の細かい設定が可能で、ユーザーごとに適切なアクセス制限が行える
💡扱いやすいデザインツールが提供され、ExcelやPDF形式の帳票を簡単に作成・管理
💡様々なビジネスシーンに対応可能で、特にレポートや請求書のカスタマイズが得意
💡中規模以上の企業向けで、ユーザー管理機能を重視する組織に適している

Fleekform

画像参照元:Fleekform AppExchange製品ページ

特徴
💡Google Sheetsとの連携に強みがあり、リアルタイムでデータを更新できる
💡チームでの協力作業において便利で、共同作業が簡単に行える
💡SalesforceとGoogleのエコシステムを活用することで、特にGoogle製品との親和性が高い
💡シンプルなUIと使いやすさで、導入のハードルが低い

Office File Creator

画像参照元:Office File Creator AppExchange製品ページ

特徴
💡Microsoft Officeとのシームレスな連携により、見積書や契約書、プレゼン資料などを簡単に作成可能
💡既存のMicrosoft Officeテンプレートを活用することで、カスタマイズが容易
💡Salesforceデータを基に、標準オブジェクトやカスタムオブジェクトからの柔軟なデータマッピングが可能
💡オフライン編集にも対応しており、外出先でも帳票の調整や共有が容易

ただし、無料版では以下の制限があります。
🚨テンプレート数が制限される可能性がある。
🚨Excelシート数が制限される可能性がある
🚨一括出力ファイル数が制限される可能性がある

まとめ

本記事では、Salesforce対応の帳票作成ツールについて、それぞれの特徴やコスト、用途について詳しく解説しました。
一つの記事でまとめて複数のAppExchangeアプリをご紹介したため、情報量が多くなってしまいましたが、
比較表も活用していただければ、最適なツールを選ぶための参考にしていただけるかと思います。
ぜひご自身の環境やニーズに合ったツールをじっくり検討してみてください。

Salesforceのエコシステムに適した帳票作成ツールを導入することで、業務の効率化や正確性の向上が期待できます。気になるツールがあれば、ぜひAppExchangeで詳細を確認し、試してみてくださいね。

それでは、また次回の更新もお楽しみに!

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