【Account Emgagement】ダイナミックリスト作成と活用法

目次

はじめに

マーケティングや営業活動で顧客情報を管理する際、特定の条件に該当する顧客を素早く抽出したいと思ったことはありませんか?

ダイナミックリストは、設定した条件に基づき自動でリストを更新する機能を備えており、効率的なターゲティングを実現します。
たとえば、新規見込み客(プロスペクト)で、過去1か月以内に資料請求を行った人だけを抽出したい場合、条件を一度設定すればそのリストは常に最新の状態に保つことができ、リスト作成や更新の負担を大幅に軽減することが可能です。

この記事では、ダイナミックリストの基本的な特徴と活用方法を具体的な事例とともにご紹介し、効率的な運用のコツを解説します。

ダイナミックリストの作成手順

AccountEngagementにログイン
AccountEngagementアプリにアクセスし、ナビゲーションバーから「見込み客」>「セグメンテーション」>「リスト」を選択します。

② 新しいリストを作成
画面右上の「+新規リスト作成」をクリックします。

③必要事項を入力
リスト名を入力します。
「ダイナミックリスト」のチェックボックスをオンにします。
※ここにチェックが入っていないと静的なリスト(スタティックリスト)になります。スタティックリストについて知りたい方はこちらから別の記事をご参照ください。

また、それぞれの項目を入力するべきかどうかの判断は下の表を参考にしてみましょう。

項目名設定内容
名前必須リストの名前をつけてください。
フォルダー必須フォルダーに振分けて整理、管理が出来ます。
デフォルトでも問題ありません。
タグ任意集計用や識別用など任意でタグを付けられます。
なくても問題ありません。
テキストリストメールの送信任意リストメールで代替のテキストメールを送るかを選択します。
ダイナミックリスト任意設定した条件に応じて自動でリストを制御する場合に利用します。
チェックを入れないとスタティックリストになります。
アーカイブの日付任意特定の日付以降利用しなくなる場合に予め設定できます。
公開リスト任意メールプリファレンスセンター(※1)に公開する場合に
チェックを入れます。
CRM参照可能任意CRMからリストへの追加が行えるか否かを設定します。
ダイナミックリストの際には利用しません。
※1:メールの配信停止には「登録解除」と「メールプリファレンスセンター」の2種類があります。プリファレンスセンターでは、受信者様が自ら操作して、複数のメールマガジンの配信を個別にオン・オフ切り替えができます。一方、マーケティングメールが1種類のみの場合は「登録解除」のみでも問題ありません。

④条件を設定
「ルールの追加」をクリックし、リストに含めたいプロスペクトの条件を設定します。

ルール設定時によく使うものは以下の通りです。
複数条件がある場合はAND条件、OR条件を使ってフィルタしていきます。

アクション設定値
プロスペクトのカスタム項目カスタム項目の値に応じてフィルタします。
プロスペクトのデフォルト項目デフォルト項目の値に応じてフィルタします。
プロスペクトタグプロスペクトについたタグに応じてフィルタします。
プロスペクトのスコアスコアの大小でフィルタします。
プロスペクトのフォームプロスペクトが利用したフォームに応じてフィルタします。
プロスペクトリストプロスペクトが入っているリストに応じてフィルタします。

条件を実行し、ルールが反映されたことを確認します。
条件を確認後、「ルールを実行」をクリックします。
これでダイナミックリストが作成されます。リストは条件に基づき、指定したデータが自動で反映されます。

ルールが正しく実行されているか、確認してみましょう。

💡「プロスペクト総数」と「メール可能なプロスペクト」数が表示される
💡実際にメールが配信されるのは「メール可能なプロスペクト」の数にあたる
💡「メール可能なプロスペクト」の数は、バウンス(既に使われていないメール)やオプトアウト(購読停止)したユーザーを除いた数になる

活用事例

特定のキャンペーンのターゲット選定
例として、新製品発売キャンペーンの案内を配信するとします。以下の条件を設定すれば、対象となる顧客を効率的に抽出できます。
・購入履歴がある
・購入から6か月以内
・メール開封率が50%以上

このような条件で作成したリストは、過去の行動データに基づいてリアルタイムに更新され、配信対象を最適化できます。

商談のフォローアップ活動
営業担当者が商談のフォローアップを行う際、「過去30日以内に商談を終了したが、まだ再アプローチしていない顧客」を対象にリストを作成できます。これにより、タイムリーなフォローが可能となり、商談成立率の向上が期待できます。

顧客セグメントごとの傾向分析
地域や業種ごとに条件を設定してリストを分ければ、特定の顧客層に合わせたマーケティング戦略を立案しやすくなります。

注意点

条件設定の慎重さ
ダイナミックリストは条件に応じて自動で更新されるため、条件設定が不正確になると、意図しない顧客がリストに含まれる可能性があります。たとえば、メール開封率の条件を設定する際、正確な期間を指定しないと誤ったデータをもとにリストが作成されることがあります。

データ品質の管理
リストの正確性は、Salesforce内のプロスペクト情報の品質に依存します。定期的にデータをクレンジング行い、重複や誤った情報を排除することが重要です。

パフォーマンスへの影響
複雑すぎる条件を設定すると、システムのパフォーマンスに影響を与える場合があります。必要最小限の条件設定を心がけましょう。

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まとめ

ダイナミックリストは、条件に基づいた自動更新機能を活用することで、マーケティング活動の効率を飛躍的に高めるツールとして利用できます。
特に、頻繁に更新が必要なキャンペーンやセグメント管理において、その効果が期待できます。
機会があれば、ぜひ活用してみてください。

次回もまた、お楽しみに!

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