【Salesforce】フロー 既にあるレコードを更新する

取引先の項目を更新したときに、別のオブジェクトにあるその項目を参照している項目も更新しないとデータの関係性がおかしくなってしまうことってありますよね?

そういうときはフローを使用して既に存在する項目を更新することで、データをきれいに正しく保つことが出来ます。今回はフローを使用したレコードの更新に特化して説明します!気になる方はこの記事を読んで、理解を深めてみてくださいね。

また、今回は更新についての説明なので、条件指定などはシンプルにして説明します。

目次

事前準備

更新用のフローを作成する前に前提となる条件を把握しておきましょう。

まず更新したい項目があるオブジェクトに、フローのトリガ条件となるオブジェクトの参照項目が存在すること条件となります。また、更新したい項目のデータ型はフローのトリガ条件となるオブジェクトの項目と同じである必要があります。

今回は取引先の業種が変更されたときに、プロジェクトの項目である「業種」も連動して更新されるという内容でフローを作成してみます。

事前にプロジェクトオブジェクトと取引先オブジェクトに以下の項目を作成しておきましょう。

取引先:業種(選択リスㇳ)
プロジェクト:取引先(参照)
       業種(選択リスト)

ここまで設定が完了できていれば、いよいよフローの作成に入りましょう。

手順

それでは早速、既にあるレコードを更新するフローの作成手順を見ていきましょう。

1.まずはクイック検索ボックスで「フロー」を検索しフロー作成画面を開きます。

2.「新規フロー」ボタンをクリックして新規フロー作成画面を開き、レコードトリガーフローを選択の上で「作成」ボタンをクリックします。

3.トリガーレコードに取引先を選択し、”トリガーを設定”セクションで「レコードが更新された」を選択します。

オブジェクト:取引先
トリガーを設定:レコードが更新された

4.プラスボタンをクリックして要素の追加から「レコードを更新」を選択します。

5.先程追加した「新規のレコードの更新」を設定します。

表示ラベル:任意
API参照名:任意


更新するレコードを検索してその値を設定する方法:レコードを識別する条件を指定し、項目を個別に設定


オブジェクト:新規作成したいレコード(今回はプロジェクト)


プロジェクトレコードの絞り込み(フィルタ):
項目:取引先
演算子:次の文字列と一致する
値:取引先ID(トリガレコード)

更新するレコードを検索してその値を設定する方法の設定に関しては、トリガとなったオブジェクト以外を更新する場合には、レコードを識別する条件を指定し、項目を個別に設定を選択する必要があります。

このオブジェクト種別のレコードを更新セクションのオブジェクトについては更新したい項目があるオブジェクトを指定します。

プロジェクトレコードを絞り込みセクションは、いわばフィルターの役割になっています。そのため更新するレコードを絞り込む場合は条件を指定する必要があります。
また今回のようにトリガとなるオブジェクトと更新するレコードが違う場合は、更新するレコードを特定するためにトリガレコードのIDと更新するオブジェクトの参照項目で必ずフィルタを設定する必要があります。

プロジェクトの項目値をレコードに設定セクションでは実際に値を反映させたい項目を設定します。

ここまでの設定ができたら更新処理は完了です。フローの動きを確認した上で有効化してみましょう。

フローの確認は①デバッグボタンから、有効化したいときは②有効化ボタンから行います。
これでフローは完成です!お疲れ様でした。

最後に注意点になりますが、フローを作成するときはバックアップのため途中でもこまめに保存しておくことをおすすめします。

今回の記事はここまでになります。また別の記事でお会いしましょう!

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