【Salesforce】活動履歴がメールで埋まる!Salesforce画面をスッキリさせる設定方法

はじめに
Salesforceの活動履歴が、Account Engagement(旧Pardot)からのメールで埋まってしまい、「本当に見たい情報が見つからない!」と感じたことはありませんか?
営業担当者の手動記録や顧客の重要な反応が、大量のメール送信ログに埋もれてしまうこの問題。小さいことですが、運用していくと案外気になったりするものですよね?
今回は、そんな“見にくい活動履歴”を改善する設定方法と注意点をわかりやすく解説します。
よくある悩み:活動履歴が「メール」で埋もれる問題
Salesforceの取引先責任者やリードの活動履歴を見ると、 「Pardot Builder Email: ○○○」という件名の完了ToDoがずらっと並んでいることがあります。(下の画像のイメージ)

これらは、Account Engagementから送信されたメール(メルマガやEngagement Studio)の履歴です。
その結果、営業担当者が記録した商談履歴や、顧客からの大事な反応が見えづらくなり、業務効率を下げてしまうケースもあります。
なぜこんなことが起きるのか?
この現象は、Account EngagementとSalesforceの連携仕様が原因です。
・メールを送信 → 「この人にこのメールを送った」という事実をSalesforceに同期
・Salesforce側では、この情報を完了ToDoとして活動履歴に自動登録
・実態は“完了済みのタスク”であり、電話や訪問などの手動記録と同じオブジェクト
つまり、「記録方法が自動なだけで、他の活動と同じ扱いになってしまう」という構造です。
表示を減らす具体的な設定方法
活動履歴をスッキリさせるには、Account Engagementの「コネクタ設定」を変更しましょう。
操作手順
① Account Engagementにログイン

② [Account Engagement 設定] → [コネクタ] をクリック


③ 「salesforce.com」の歯車アイコン → [設定を編集]

④ 上部タブで [コネクタ設定] を選択

⑤ 「Eメール Logging」セクションの”メールをCRMと同期する”チェックを外す
⑥ [コネクタを保存] をクリック

※この変更は即時反映され、以降送信されるメールからToDoが作成されなくなります。
変更後の画面を確認
「Pardot Builder Email: ○○○」という件名のレコードがなくなってスッキリしていますね!

設定変更前に知っておくべき3つの注意点
① Salesforceレポートへの影響
ToDoをもとにした「送信数レポート」が動かなくなります。必要に応じて、Account Engagement内で代替レポートを用意しましょう。
② 自動化プロセスが動かなくなる可能性
「メール送信ToDo」をトリガーにしているプロセスビルダーやフローは無効になります。
③ 営業担当者が送信履歴を確認できなくなる
活動履歴には「メールを送った事実」が表示されなくなります。代わりに「開封」や「クリック」など反応ベースの情報だけが表示されます。
変更前後の比較まとめ
| 項目 | 設定変更前 | 設定変更後 |
|---|---|---|
| メール送信ログ | Salesforceの活動履歴にToDoが自動作成 | 活動履歴に表示されなくなる |
| 開封・クリック情報 | 表示される | 表示される(※変更なし) |
| Salesforceレポート | ToDoベースのレポートが可能 | メール送信ログはレポート不可(代替手段が必要) |
| 自動化(フロー等) | ToDo作成をトリガーに可能 | 機能しなくなる(代替検討が必要) |
| 営業視点の履歴確認 | 送信履歴を一覧できる | 反応ベースでのみ確認可能 |
変更後の状態と影響について
- メール送信機能そのものには影響なし
- 活動履歴がすっきりして、営業活動の記録や顧客の反応が見やすくなる
- いつでも設定を元に戻すことが可能(状況に応じて調整)
まとめ
Salesforce上の活動履歴がAccount Engagementからのメールであふれてしまう問題は、コネクタ設定を一つ変えるだけで簡単に改善できます。
「本当に見たい情報」に集中できる環境を整えることで、営業・マーケティング双方のストレスを軽減し、よりスムーズな情報活用が可能になります。
必要に応じてレポートや自動化との兼ね合いを確認した上で、設定変更を進めてみましょう!
それでは今回の記事はここまで、また次回の記事でお会いしましょう。
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