【Salesforce】フロー 新しくレコードを作成する
Salesforceにある程度使い慣れてくると、更に便利に利用したくなりますよね?
例えば会社独自の業務フローを表現する仕組みをカスタムオブジェクトを利用して作成して、商談や取引先の情報を引き継いたくなったりしませんか?
そんなときに大活躍する機能がフローです。
この記事ではフローを使用して新規レコードを作成する方法を解説します。今回は商談が受注になったらプロジェクトになるという業務フローの会社の場合を想定します。
事前準備
今回は商談が受注になったら案件というカスタムオブジェクトに商談レコードの詳細情報を転機するという設定で、新規レコードを作成するフローの作成手順を説明します。
そこでフローを実際に作成する前に行う準備をここで確認してみましょう。
まず、カスタムオブジェクト「プロジェクト」を作成しましょう。
プロジェクトオブジェクトが出来たら、商談から引き継ぎたい内容を入れる項目を作ります。
基本的には商談とプロジェクトの項目のデータ型は同一にします。項目名やAPI名は同一でなくても構いませんが、判別しやすいように設定することをおすすめします。
例)商談:取引先名(データ型:参照項目) ⇒ プロジェクト:取引先名(データ型:参照項目)
対応する項目の作成がすべて完了したら、事前準備は完了です。
新規レコード作成フロー 作成手順
それでは早速、新しくレコードを作成するフローの作成手順を見ていきましょう。
1.まずはクイック検索ボックスで「フロー」を検索しフロー作成画面を開きます。
2.「新規フロー」ボタンをクリックして新規フロー作成画面を開き、レコードトリガーフローを選択の上で「作成」ボタンをクリックします。
3.トリガレコードに商談を設定します。設定は①のオブジェクトから選択することが出来ます。
②ではこのフローが起動するときの条件を指定しています。今回は商談が成立したときにプロジェクトのレコードが作成されるフローを作りたいので、フィルタを下の通りに設定しています。
項目:フェーズ
演算子:次の文字列と一致する
値:商談成立
4.プラスボタンをクリックして要素の追加から「レコードを作成」を選択します。
5.先程追加した「新規のレコード作成」を設定します。
表示ラベル:任意
API参照名:任意
オブジェクト:新規作成したいレコード(今回はプロジェクト)
左側にプロジェクトの項目、
右側にはトリガとなったレコードである商談の項目を設定します。
ここでフローを保存してもプロジェクトレコードはきちんと商談の情報を引き継いで作成されます。
しかし今回は、商談側にも作成した案件のIDを持たせてみましょう。
そうすることで、その商談から作成された案件へのアクセスがしやすくなります。
6.プラスボタンをクリックして要素の追加から「レコードを作成」を選択します。
※商談に案件のIDを持たせる場合には、商談側に案件のIDを入れるためのデータ型が参照型の項目を作成しておきます。
7.先程追加した「トリガーレコードを更新」を設定します。
①表示ラベル:任意
①API参照名:任意
②項目:更新したい項目
③検索条件を設定:更新したいレコードを絞り込む必要があるときに使用するフィルタ
ここまで出来たらフローの動きを確認した上で有効化してみましょう。
フローの確認は①デバッグボタンから、有効化したいときは②有効化ボタンから行います。
これでフローは完成です!お疲れ様でした。
最後に注意点になりますが、フローを作成するときはバックアップのため途中でもこまめに保存しておくことをおすすめします。
今回の記事はここまでになります。また別の記事でお会いしましょう!