東海地方も6月7日に梅雨入りしたそうです。
じめじめ不快な気候は嫌いですが、ここまで雨が降らないと農作物への影響が心配です。
夏バテなんで関係なくモリモリ食べます、営業部の山方です。
すでにリスティング広告を他社運用で配信されているお客様から「売上最大化のために広告予算に糸目をつけないって言ったら山方君ならどうする?」というご質問を立て続けにいただいたので記事にしてみました。
1.冒頭のご質問
冒頭のご質問、ホントに糸目をつけないわけではなく質問の意図は明確です。要は「売上増加が伴う予算増加は惜しまないよ。これから売上を増やしていく上でアイディアをしっかり持ってるの?成長にあった提案をくれるの?」という質問です。
心中お察しすると現代理店からサスティナビリティな提案がなく、不満に思っているということです。
(すみません、普段は横文字使いませんが綾○剛が出てるCMに感化されて使っちゃいました’笑)
2.類似のご質問
先ほどの類似パターンとして「検索連動型広告やリマーケティング広告の他にいい配信手法はないの?」というご質問があります。現状は検索連動型広告とリマーケティング広告をやってて、その他ディスプレイ広告やSNS広告の提案が欲しいという内容です。
このご質問にも意図があり、ただ単にWeb広告でリーチ拡大を狙いたいという事ではありません。
それは現状パフォーマンスが良い検索連動型広告やリマーケティング広告のパフォーマンスが悪化(成果が取れなくなった)した場合にリカバリーできる配信手法はないの?という事です。
以上、2つのご質問の意図を整理すると下記2点です。
- 売上げを今後伸ばしていきたい
- 現配信がコケた場合のリスクヘッジをしたい(配信手法を増やしたい)
売上を伸ばしたい
売上を伸ばしたい場合は無暗に配信メニューを増やさず、現状コンバージョン獲得に貢献している検索連動型広告の表示機会最大化をオススメします。広告表示機会を増やす場合、下記2点に着目します。
- インプレッションシェアの拡大
- 他検索媒体の検討
1.検索連動型広告の広告表示機会を増やす(インプレッションシェアの拡大)
まず広告予算を増やせばどれだけ検索連動型広告を配信できるかインプレッションシェアを確認します。インプレッションシェアとは広告表示機会に対し、どれだけ広告表示できているかという指標になります。そして、インプレッションシェアの損失理由を推察するための指標も2つ存在します。
- インプレッションシェア損失率(予算)
- インプレッションシェア損失率(広告ランク)
前者は日予算がなくなったのため広告が出てない時がある状態、
後者はざっくり言うと競合他社に入札で負けて表示機会を奪われている状態です。
つまり予算を増やせば広告表示機会が増えるので売上を増やす事が可能です。
インプレッションシェアについて、詳しくは弊社過去記事をご参照下さい。
【初心者向け】インプレッションシェアは重要な指標【リスティング】
2.検索連動型広告の広告表示機会を増やす(他検索媒体の検討)
現状Yahoo!かGoogleどちらかで運用している場合、勝算があればもう1つの媒体への配信も検討します。勝算については弊社運用実績を参照したり、エンドユーザーの検索場面をイメージします。
配信手法を増やしたい
ディスプレイ広告やSNS広告など配信手法を追加する場合、潜在層向けの広告配信となりますので商品を求めるユーザーニーズをしっかり把握する必要があります。
こんな時に検索連動型広告とリマーケティング広告の配信データが広告配信最適化のための有益なデータ取得に貢献します。
1.検索したキーワード(検索クエリ)
検索クエリはユーザーが実際に検索窓に入力したキーワードの事です。御社の商材を求めているユーザーの生の声と言っても過言ではありません。検索クエリからは
- なぜその商材が必要なのか
- その商材にどんな機能を求めるか
などユーザーニーズを探る事ができます。
2.検討期間
リマーケティング広告のユーザーリストを期間で分けて運用を行えば、どれだけ検討期間が発生するのか把握することができます。(検討期間が長いのか短いのか)
3.使用デバイス
その商品を求めるユーザーがパソコン、タブレット、スマートフォンのどのデバイスを活用し情報収集やオーダーを行うのかを把握する事が可能です。
4.ページ閲覧ユーザーのデモグラフィック、興味関心など
リマーケティングリスト収集用のダグを実装しておけばサイト閲覧者の年齢、性別、興味関心などのデータを取得する事も可能です。
上記のとおり、配信メニューの選択に有効なさまざまなデータ取得が可能です。
私個人の意見ですが現状、検索連動型広告とリマーケティング広告を上回る成果獲得手段はないと思います。仮にパフォーマンスが悪化した際に改善策が打てるようしっかり情報収集しておくことがパフォーマンス低下した場合に備えたリスク対策になると思います。
まとめ
みなさんいかがでしょうか?今回のようなご質問(ネット広告の将来的な配信戦略)が増えたという事はネットからの売上比率が多くなってくる中、競合の参入も増えなんとか勝ち残りたいクライアントさまがようやく本気になった事の表れだと認識しています。私の回答はあくまでモデルケースの1つなのでそのクライアントさまが置かれた立場(ターゲット・業界シェア・競合優位性etc..)によって変わります。それぞれの境遇にあった提案ができるように密なコミュニケーションが取れればいいなと思いっています。
以上、営業部の山方でした。