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【Google広告】動的検索広告(DSA)の事例のご紹介

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リスティング広告 落とし穴

こんにちは。津曲です。

前回動的検索広告(DSA)の配信に向いている場面や商材とメリット・デメリット、注意点をご紹介しましたので、今回は実際に配信を試した結果、成果が現れた事例と成果に繋がらなかった事例をご紹介致します。

動的検索広告(DSA)がどのようなものかわからない方は前回のこちらの記事を御覧ください。

成果につながった事例

早速ですが、以下の商材で事例を紹介します。

  • 商材:リフォーム
  • 配信地域:愛知県、岐阜県、三重県全域
  • 配信媒体:Google広告

動的検索広告の配信でCV数、CVR、CPA全てにおいて通常のキャンペーンよりも良くなって全体的に良い影響を与えてくれました!

特徴と傾向

動的検索広告では検索クエリにマッチしたサイト内の最適なページが選ばれて配信されます。そこで、実際に遷移されたリンク先の特徴と検索クエリなどの傾向をご紹介します。

フォトギャラリー

実際に施工したリフォーム後の画像がまとまったフォトギャラリーがリンク先として設定されることが多く、CVも一番多く獲得できました。ユーザーとしてはどのように我が家も施工されるのだろうとイメージがつきやすくなるため、家など施工の案件で動的検索広告を配信される場合は、フォトギャラリーがサイト内にあった方が成果に繋がりやすくなりそうです。

コラム情報

2番目にCVが獲得できた遷移先となります。最新情報を知りたいユーザーに対し、直接コラム情報に遷移することでTOPページを指定するよりも検索クエリに合ったページを遷移先に指定してくれるため、お問い合わせに繋がりやすくなりそうです。

検索クエリの傾向

同じ検索クエリでも異なるリンク先での配信実績があり、どういう基準でリンク先が割り当てられるかは不明ですが、おそらく最適化が進む中でCV獲得しやすいフォトギャラリーやコラム情報での配信が伸びてCV獲得も伸びております。

クリック単価の推移

想定では競合の少ないキーワードに入札するため、クリック単価が低くなると考えておりましたが、結果的には上昇しました。ただ、一つ一つのキーワードで見るとCVに繋がった検索クエリでは入札が上がっており、CVに繋がらなかった検索クエリでは入札が抑えられていたため、結果的にCPAの抑制に繋がりました。

動的検索広告の良いところとしては、ユーザーの検索クエリがトリガーとなり最適な遷移先ページが指定されるため、動的検索広告を活用することで今まで訴求できていなかった軸からの集客に繋がるため、通常のキャンペーンで取りこぼしていたユーザーからのCV獲得に繋がると思いました。
人間ではできないような細かい設定が動的検索広告ではできるため、潜在層からの流入も欲しい場合に活用してみてはいかがでしょうか。

今度は動的検索広告を活用したものの成果に繋がりにくかった事例をご紹介したします。

成果に繋がらなかった事例

以下の商材で事例を紹介します。

  • 商材:工場製品全般の特注品製作(BtoB向け)
  • 配信地域:関西エリア
  • 配信媒体:Google広告

成果につながった事例と同様に製作機器のカスタムなのでユーザーニーズはまちまちと考え、特定のキーワードを設定しない動的検索広告を導入しましたが、思うようにCVに繋げることができませんでした。

特徴と傾向

コラム情報ページや事例紹介がサイト内にあるものの、恐らく下記理由でCVに繋がらなかったと考えられます。

コラム情報

コラム情報内にBtoB商材に関する情報以外の記事も混在していた為、ユーザーの求めていない遷移先が配信されてお問い合わせに繋がらなかった可能性が考えられます。

検索クエリ

検索クエリの文言が広告見出しに含まれるものだと思っていましたが、サイト内に検索クエリがあっても見出しとして配信されませんでした。Google側にて関連性の高い広告見出しが生成されました。

遷移先ページ

配信が1つの遷移先ページに集中した現象がありました。こちらは集中した記事の情報量が膨大で、更に他の記事にはあまり情報量が少なかった事で、1つの遷移先として集中して配信されたと考えられます。

動的検索広告を配信しても成果に繋がらなかった要因としては、サイト内の情報にムラがあり、どのようなユーザーに見てほしいのか明確になっていないと本来サイトに来てほしいユーザーとは違ったユーザーが広告をクリックする可能性が高くなり、お問い合わせに繋がりにくい状態となりそうです。

以上を踏まえて、動的検索広告を配信するために最適な状態を以下まとめました。

動的検索広告に向いているサイト内の状態

前回紹介した動的検索広告のこちらの記事ではおすすめ場面・商材別で配信したほうが良いと思われる基準で書きましたが、更に今回は商材に加えてサイト内の状態も選定基準として検討材料を持っていただければと思います。

サイト内の情報を確認

動的検索広告ではサイト内の文言や画像を読み取って配信がされるため、検索クエリが良いものであってもサイト内に同じ文言がない場合は配信されない可能性や最適ではないページに遷移先として設定されてしまう可能性があります。

予め下記の内容をチェックして動的検索広告を活用しましょう。

チェック項目

  1. 誤字脱字がないかを確認:広告文に表示される可能性があるため。
  2. コラム情報が記載されている:最新情報をユーザーが知ることができるため。(成果につながらないコラム、情報ページはURL除外をしちゃいましょう)
  3. 事例紹介などのフォトギャラリーがある:実際のイメージが湧きやすくなるため。
  4. ターゲットを明確にした内容を記載:サイトに流入してほしいユーザーを明確にするため。

こちらのチェック項目が当てはまれば動的検索広告に向いている商材となりCV数の増加やCPAの抑制に繋がるのではないかと思います。

まとめ

前回ご紹介した動的検索広告を活用できると感じたおすすめの場面と商材は下記のとおりでした。

  • 取り扱っている商品が多い場合(例:ECサイト、不動産サイトなど)
  • リンク先が多い場合(例:商品点数、事例紹介など)
  • リンク先が多い場合(例:商品点数、事例紹介など)
  • CVが獲得できる特定のキーワードがない場合(例:検索語句に一貫性がない、1インプレッション、1クリック、1CVが多いなど)
  • 配信を拡大したい場合(例:現状設定しているキーワード以外でCV獲得したいなど)

今回はこちらに加えてサイト内の状態が適切な状態になっていることで最適な配信ができることがわかりました。
是非これから動的検索広告をやってみたいという方がいましたら、商材だけではなくサイト内の状態も判断基準として持っていただき、足りない情報があれば随時追加して動的検索広告にあったサイトの構成にしてから配信されることをオススメします。

以上、津曲でした。

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ブログ記事の中で広告運用の事例をご紹介することがありますが、実際の事例を一部加工した内容となっておりますのでご留意ください。

また、2018年7月24日よりGoogle AdWordsはGoogle広告に名称変更されました。それ以前の記事に関してはGoogle AdWordsと表記されておりますのでご了承ください。


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