こんにちは。皆さんはレスポンシブディスプレイ広告の「掲載結果」の指標の確認は行っていますか?「掲載結果」では、アセットのパフォーマンスに基づいて、各アセットごとの評価が表示されるようになっております。Google広告公式ヘルプでは、評価の低いアセットがあれば入れ替えを推奨しております。実際に行ってみたところ、クリック率が大幅に改善した事例がありましたのでご紹介いたします。レスポンシブディスプレイ広告を始めてみたけれど、どう調整すればいいかわからない、といった方の参考になれば幸いです。
掲載結果について
掲載結果の確認手順
①レスポンシブディスプレイ広告の中の「アセットの詳細を表示」をクリックします。
②「掲載結果」にて各アセットごとに〔学習中〕〔低〕〔良〕〔最良〕の評価が表示されます。確認方法は以上の通り簡単ですね。
アセットごとの実績が出れば効果検証を行いやすいのですが、現状はアセット毎では出ない仕様となっております。今後のアップデートに期待ですね。
アセットの最適化
Google広告公式ヘルプでは〔低〕と評価されたアセットを見つけた場合は、それらを差し替えて成果を改善することを推奨しております。以下ヘルプページ引用です。
レスポンシブ ディスプレイ広告の掲載が始まったら、各アセットの掲載結果を確認しましょう。アセット レポートを使用すれば、広告見出し、説明文、画像、ロゴの掲載結果をすばやく確認できます。レポートを表示するには、[広告と広告表示オプション]、[アセットの詳細を表示] の順にクリックします。パフォーマンスの列には、アセットのパフォーマンスに基づいて、[学習中]、[低]、[良]、[最良] の評価が表示されます。
たとえばお客様がオンラインの花屋を運営しているとします。「送料無料」を含む説明文が [最良] と表示されていることがわかりました。この分析情報に基づいて、送料無料のプロモーションなど、最高の成果を上げているアセットを増やすことができます。また、[低] と評価されたアセットを見つけた場合は、それらを差し替えて結果を改善していきましょう。参照:https://support.google.com/google-ads/answer/9131153?hl=ja
推奨方法に基づいて、実際にアセットの入れ替えを行ってみましたので、以下事例をご紹介いたします。
案件詳細
今回事例としてご紹介するアカウントは以下の通りとなります。
- 商材:業務用掃除グッズ販売
- 地域:愛知
- 入札方法:クリック数の最大化
- ターゲティング:カスタムインテントオーディエンス
アセット入れ替え後の変化
アセットの入れ替え前
入れ替え前は掲載結果に低のアセットが1件入っておりました。そちらのアセットは「手軽さ訴求」だったのですが、その他「良」のアセットを確認したところ、「衛生的訴求」の掲載結果が良かったため、「除菌率○%」のような、衛生的訴求を意識した広告文を新たに作成して、低のアセットと入れ替えました。
アセットの入れ替え後
アセットを新しく入れ替えたところ、最初は調整中となりましたが、14日ほど経ってから最良と判断されました。「最良」は相対評価のため、1つのアセットタイプに1つとなります。そのため、今まであった「最良」が「良」になり、新しく入れ替えたアセットが「最良」となりました。
数値の変化
アセットの入れ替え前と入れ替え後の1ヶ月の配信結果を比較しました。
入れ替え前のクリック率は0.29%から入れ替え後は0.43%と、0.14%の大幅なクリック率の増加となりました。クリック率が上がったことにより、クリック数についても最大化することができました。クリック単価は21円→17円と抑制することができております。
※入れ替え前と後は同一の上限クリック単価で運用しております。
まとめ
いかがでしたでしょうか。レスポンシブディスプレイ広告を実装されている方も多いと思いますが、掲載結果を確認してPDCAを回すことによって改善が見込めるため、定期的なアセットの入れ替えをおすすめいたします。
以上、本記事が運用者様のお役立てれば幸いです。