前回は品質インデックス・品質スコアって何?という記事で、基本事項やクリック単価の決まり方をご紹介しました。
品質インデックス・品質スコアが重要だということは理解していただいたと思います。
今回は、品質スコア改善ポイントをご紹介しようと思います。
※品質インデックスについては、内容がブラックボックスなので、今回は品質スコアの改善策を紹介しています。
ただ、品質インデックスについても品質スコアと同様の対応をしておけば、私の体感的にはほとんど高スコアを獲得できています。
1.検索でのクリック率 60%
検索でのクリック率とは、実際にユーザが検索した際に表示される広告のクリック率のことです。
この、検索でのクリック率が品質スコアの実に60%の要素を占めています。
通常、広告は上位表示されているほどクリック率は高くなる傾向があるのですが、AdWordsではその辺の事情もしっかりと考慮されています。
クリック率が良いか悪いかは、 ライバルのクリック率や、現在の掲載順位の歴代のクリック率等と比較されて決定しますので、単純にクリック率が30%あったとしても、ライバルも同程度かもっと高いクリック率をマークしていれば「クリック率は良い」という判断にはならないのです。
2.検索クエリに対するキーワードの関連性 10%
検索クエリとは、実際に検索されたキーワードのことです。
例えば、
部分一致で「リスティング広告」というキーワードを入札していたとします。
この場合、検索クエリが以下の場合でも、部分一致により入札キーワードが拡張されるため広告が表示されます。
「リスティング」
「リスティング広告 運用」
「東京 リスティング広告 業者」
検索クエリに対するキーワードの関連性とは、入札キーワードと上記のような実際の検索クエリとの関連性のことですので、この場合は関連性が高いとは言えません。
この場合では、検索クエリが「リスティング広告」の場合のみ関連性が高いと判断されます。
3.キーワードと広告文の関連性 10%
この項目は、自身で一番コントロールしやすい項目ではないでしょうか?
例えば、広告グループに登録されているキーワードが以下の様な場合、
「リスティング広告 代行」
その広告グループの広告タイトルを以下のように設定することで関連性を高めることができます。
「 リスティング広告の代行なら」
要するに、広告にキーワードをなるべく含めるとポイントアップしますよ、ということです。
(ちなみに、広告分はタイトルと説明文に分かれていますが、説明文にキーワードを含んでもほとんど効果は無いようです。キーワードを含めるなら、タイトルに含めるようにしましょう)
4.アカウントの履歴(広告とキーワードのクリック率) 5%
当該アカウントの過去の広告とキーワードのクリック率が考慮されます。
新規作成したアカウントと、ほとんど活用していない(1ヶ月に数クリックしか集められない)アカウントがあった場合、どんなに芳しくないデータだとしても履歴が記録されている後者のアカウントのほうが品質スコアは優遇されます。
5.ランディングページの品質 5%
ランディングページとは、広告分に設定されているリンク先ページのことです。
ランディングページにほとんど情報がない場合(テキストが殆ど無く幾つかの画像で構成されているページ等)や、入札キーワードがランディングページのテキストやaltタグにほとんど含まれていない場合には、ランディングページの品質は「良くない」と判断されやすいです。
6.広告グループで表示URLの過去のクリック率 5%
4の話と同様な意味合いですが、過去にAdWords運用で使っていたドメインの場合、新規ドメインよりもポイントが優遇されます。
つまり、1つのドメインやリンク先を(AdWordsの運用で)長く使うと、品質スコアが優遇されるということです。
7.地域でのアカウントの掲載結果 5%
「リスティング広告 運用」というキーワードを入札する場合、全国向けに配信するのか、特定地域を指定して配信するのかで掲載結果は変化します。
なぜなら、各地域でライバルの数や状況はまちまちだからです。
この、地域ごとでの掲載結果も品質スコアの要因として考慮されているようです。
色々と説明をしてきましたが、上記の4以降の項目はなかなかコントロールするのが難しい割に品質スコア向上の恩恵も大して受けられません(合計しても20%です)
逆に言うと、1,2,3の項目で品質スコアの80%をカバーできるということです。
あれもこれもと対策するよりは1,2,3の項目を重点的に攻略していくのが一番スマートな改善方法といえるでしょう。