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【Google AdWords】オークション分析やってみた

公開日:
更新日:

こんにちは、荻野です。
いよいよ5月も終わり、6月がスタートしましたね。
長袖から半袖へ切り替えるタイミングがわからない今日この頃です。

さて、突然ですが運用者の皆さんは普段どんな方法でアカウントの分析を行っていますか?
今回はGoogle AdWordsの分析機能の1つである、オークション分析レポートの活用方法についてご紹介していこうと思います。

オークション分析レポートとは?

簡単に言うと、広告の掲載結果を競合他社と比較する事ができるGoogle AdWordsの分析ツールの1つです。

同じキーワードを登録している競合他社と比べて、自分のキーワードや広告グループ、キャンペーンがどの程度成果を上げているのかを確認することができます。

弊社過去記事でもオークション分析レポートについての概要記事がありますので、一度確認してみてください。

オークション分析レポートの確認方法

レポートで確認したい情報に応じて、[キャンペーン]、[広告グループ]、または [キーワード] タブを選択し、表の上部にある [詳細] をクリックします。
そして、メニューの [オークション分析] の下にある [すべて] または [選択] をクリックすれば、レポートを確認することができます。


それでは早速、分析を行っていこうと思います。
参照:AdWordsヘルプ

アカウント概要

分析するアカウントの概要は以下の通りです。

  • 商材:会員制スポーツジム
  • 配信エリア:東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県
  • 配信キーワード:スポーツジム、ジム、スポーツジム×エリア名 等

オークション分析レポートで確認できる項目

この赤枠で囲った6項目で分かることは以下の通りです。

  • インプレッションシェア

インプレッションシェアは現在の広告のターゲティング、承認状況、入札単価、品質スコアによって決まります。この指標では、同じオークションにかけられた競合他社と比べて、自分の広告がどれだけ広告表示機会を与えられたのかを知ることができます。

  • 平均掲載順位

平均掲載順位では、同じオークションに参加した競合他社と比べ、自分の広告がどの程度の順位で掲載されたのかを判断することができます。

  • 重複率

重複率では、自分の広告が表示されているときに、競合他社がどれだけ自分の広告と同時に広告表示されていたのかを知ることができます。

  • 上位掲載率

上位掲載率では自分の広告と競合他社の広告が同時に掲載されているときに、競合他社の広告が自分の広告よりもどれだけ上位に掲載されていたのかを知ることができます。

  • ページ上部表示率

ページ上部表示率では自分の広告、または競合他社の広告がページの上部(オーガニック検索結果の上)に掲載された割合を知ることができます。

  • 優位表示シェア

優位表示シェアは、①自分の広告と競合他社の広告が同時に出ているときに競合他社よりも上位に表示されていた回数と②競合他社の広告が表示されなかったときに自分の広告が表示された回数を全オークションの合計数で割った割合です。つまり自分の広告が競合他社の広告よりも、どれだけ優位に立つ事ができたのかを知ることができます。

例えば、全オークションの合計数が100回だった時に①が40回で②が20回だとすると
(40回+20回)÷100回=0.6で競合他社の広告と比べで60%優位に広告が表示されたということがわかります。

以上を確認したところで、特に気になる競合他社と自分の広告を比較してみました。

参照:AdWordsヘルプ

競合他社と自分の広告掲載結果を比較

比較対象の競合他社は19社で平均掲載順位・重複率・上位掲載率・ページ上部表示率の5項目が、過去3ヶ月で1位だったものを3社ピックアップしました。それぞれの競合他社を自分の広告と比較し、以下の考察を行いました。

競合他社A

競合他社Aと自分の広告を比較してみると、自分の広告よりもインプレッションシェアが低く、重複率も少ないことがわかります。しかし、平均掲載順位とページ上部表示率が19社中1位にあるため、広告が掲載されるときはおそらく確実に1位で表示されていると想定できます。
インプレッションシェアにまだまだ改善の余地があるため、今後予算を増やしてきたら脅威になりそうです。

競合他社B

自分の広告との重複率が高い競合他社Bです。重複率が高いということは自分の広告が掲載されている時に、競合他社Bの広告が掲載されている割合が多いということです。さらに平均掲載順位とページ上部表示率を見てみると、自分の広告よりも上位に表示されていることがわかります。

つまり、競合他社Bの広告が自分の広告よりも先にクリックされ、比較検討されている確率が高いということです。

たとえば、競合他社Bが「1年間会員費無料」などのユーザーにとって魅力的なキャンペーンを行ったとしたら、その広告が先にクリックされてしまうため、自分の広告に流入してくるユーザーの割合が減ってしまうなんてこともあるかもしれません。そのため競合他社Bの動向は要チェックした方がよさそうですね。

競合他社C

最後に、上位掲載率が1位の競合他社Cと自分の広告を比較してみました。
上位掲載率が高いということは、一般的にいえば自分の広告よりも上位に掲載されている確率が高いため、かなり気にするべきライバルだと言えます。
しかし今回の場合は別で、競合他社Cのインプレッションシェアが19社中最下位だということと、重複率が1%という点から自分の広告と同時に掲載されているということはほとんどありません

上位掲載率が1位だからと言って、自分の広告が100回表示されている時に1回しか表示されない広告を競合他社としてマークするにはインパクトが小さいですね。

想像するに、広告費が少ないにもかかわらず、闇雲に入札価格を高く設定しているのではないでしょうか?また、キーワードに偏りがあり、予算の割にはキーワード数が多く、全体の平均掲載順位を下げてしまっているのでは?などいろいろ推測ができます。

結果

この結果から今一番注目すべきライバルは、重複率が高い競合他社Bだと私は判断しました。
他の2社はそもそもインプレッションシェアが低いので、今の段階では特段対策をする必要はなさそうです。
このように数多くいる競合他社の中から、どの会社をマークするのかを決めることは、自分の広告の成果を上げるための施策を行う上で重要な指標になると言えますね。

補足

オークション分析レポートには分割機能もあります。
期間分割ではライバルのインプレッションシェアの期間推移を見ることで、今後の予算の増減を予測できたり、デバイス分割では競合他社がPCとスマホ、どちらで多く広告を出しているのかがわかります。例えば競合他社がPCに多く広告を出しているとわかれば、業界(商材)の特性的にPCの方がCVがつきやすいのかもしれない…なんていう推測もできますよね!

今後の運用方針を決める際の重要な指標なので、競合他社の動きは要チェックですね。
次回の私の記事ではオークション分析レポートの分割機能について踏み込んだ記事をご紹介したいと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回はオークション分析レポートの活用方法についてご紹介いたしました。上手く使いこなせば、ライバルの動向を丸裸にできちゃいますね!
管理画面のツールをどんどん活用して分析し、自分の広告の成果を上げていきたいものです。

以上、荻野でした。

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ブログ記事の中で広告運用の事例をご紹介することがありますが、実際の事例を一部加工した内容となっておりますのでご留意ください。

また、2018年7月24日よりGoogle AdWordsはGoogle広告に名称変更されました。それ以前の記事に関してはGoogle AdWordsと表記されておりますのでご了承ください。


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