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ギャンブル商材の配信の手順および注意点【Google AdWords】

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皆さん、こんにちは。
今日から2月。もう今年もひと月が過ぎ去ってしまいましたね。
今週末に節分を控え、4歳の息子は「うちには鬼来ないよね?」と怖がっていますが、私はツノが生えたときの奥さんの方がよっぽど怖いです。

 

さて、皆さんご存知のように、Googleでギャンブルに関するコンテンツを配信するには審査が厳しくなっております。

ただ、どういった内容は駄目で、配信できたとしてもどういった制限がかかるのか、ヘルプを見ただけではわかりにくい(明確ではない)部分もありましたので、過去に配信した事例を踏まえて紹介したいと思います。

ギャンブル関連のコンテンツとは

ギャンブルにあたる主なコンテンツといえば、パチンコや公営ギャンブル(競馬/競輪/競艇/オートレース)ですね。
これらはオフラインでのコンテンツですが、オンラインでのカジノゲームなどオフライン以外も含まれます。
また、金銭のやり取りが発生しなくとも、ギャンブルをベースとしたゲームなども対象となります。
※ちなみに日本でのパチンコは「ギャンブル」でなく「遊戯」という位置づけで、店外の景品交換所を介して「買取って」くれるシステムだからギャンブルでは無いそうです。
ギャンブル、ゲームについてAdWordsヘルプはこちら

ギャンブルと言えば、日本以外では「カジノ」の方が一般的かもしれませんね。
ただ日本でも、昨年末にカジノ推進法案が可決されましたので、今後ギャンブル関連の広告出稿の需要が増えるかもしれませんが、一方でギャンブル依存症への懸念も声高にありますので、もしかすると出稿には、より制限が強まってしまうかもしれませんね。

出稿にはGoogleの事前承認が必要

さて、Googleでは、これらギャンブル関連のコンテンツを広告配信するには、事前にGoogleからの承認を得る必要があります。

事前申請における確認事項

事前申請では、配信対象とする国の要件(法律や規制)を満足しているかが確認されます。
ヘルプでは下記の項目を遵守する事とあります。

  1. キャンペーンのターゲット地域で適用される法律や業界基準を遵守すること
  2. 宣伝するギャンブル関連の商品やサービスのすべてについて、地域のライセンス要件を満たすこと
  3. 責任と分別あるゲームプレイについての情報をランディング ページに明示すること
  4. 未成年者を対象に広告を配信しないこと

広告主が上記を満足しているか確認するために、所定の申請フォームを入力し、Googleからの事前承認を得る必要があります。
申請フォームはこちら

入力項目は基本的な運用者情報と広告主様のサイト情報となります。
お客様IDについては必須項目ではないので、アカウント開設前に申請ができるとは思うのですが、私の時は事前にサポートに問い合わせたところ「入力して下さい」とのことでしたので、可能であればアカウント開設して申請した方が二度手間にならないかもしれません。

国内配信における要件

上記遵守項目にある「ターゲット地域で適用される法律や業界基準を遵守」とありますが、国によって要件は異なってきます。

多くは自国である「日本」を対象とする機会が多いと思うので、日本における要件を下記に抜粋します。

<オンラインギャンブル>
公営ギャンブル(競馬、競艇、競輪、オートレース)の広告掲載は許可されていますが、主催
者からの告知に限定されます。
開催イベントに関するオンライン ギャンブルの宣伝は許可されません。

<ギャンブル関連商品やサービス>
ギャンブル関連宝くじの広告は、国の認可を受けた事業体のみに許可されます。

基本、オフラインのものに関しては、自治体に届け出をして問題なく営業している業者であれば、上記の審査は通るかと思います。
私が携わった案件ではいずれも申請したその日中に承認されました。
(オンラインギャンブル商材については扱ったことがないので、あくまでオフラインに関して)

ギャンブル以外でも事前の承認を必要とする制限付きコンテンツもありますが、過去に紹介記事がございますのでご参照下さい。
AdWordsの制限付きのコンテンツ用の申請フォームまとめ

入稿時の広告審査の注意点

ここまでの事前審査は、あくまで「広告主が法律や基準を満足しているか」の判断ですので、このあとは通常の入稿同様、広告に対して審査が必要となります。

どんな広告内容の出稿ができるのか

やはりここでもギャンブル関連のコンテンツということで厳しく審査が行われます。
どんな内容が不承認となるのか。
AdWordsのヘルプを見る限りだと上述されるように、イベントに関する宣伝はNGとありますが、あまり明確な(詳しく)事例は記載されておりません。

リスティング広告にかかわらず、パチンコ業界の広告規制としては「射幸心を煽る」ことはNGとなっております。(射幸心=まぐれ当たりによる利益を願う気持ち)

ということで、「他より当たりやすい」などの当選率などを謳うような表現は避けるべきでしょう。
では、どういった内容までOKなのか。
これも明確ではありませんが、過去携わった案件では、「新店舗オープンの告知」と「屋号の告知」といった内容は配信ができました。

パチンコ屋さんのTVCMを思い返しても、直接的な表現はなく、店舗外観やマスコットキャラが映る程度ですよね。
やはり店舗情報やオープン時間など営業内容にとどめておくのが無難かと思います。

過去審査NGとなった事例

過去の案件で、レース会場で開催されるイベント告知が不承認となったことがあります。
ただ、これはギャンブル関連の事業者が主催ではなく、一般のイベント会社が企画したイベントの会場が、たまたまレース会場を使用しているものでしたので、状況説明の後に配信OKの判断をいただけましたが、やはりギャンブル事業主が運営の主体者として、イベント開催の告知する場合は厳しいのようですね。

また審査に関わる注意点ではないですが、店舗オープンの告知などは各自治体に届出が必要となっており、告知期間なども詳細を申告しているため、期間外の広告配信は広告主様が行政から指摘されることになるので、配信設定は慎重にしましょう

「承認済み(制限付き)」での配信

これらの審査を通過すると晴れて配信ができるわけですが、規制されるコンテンツでは基本「承認済み(制限付き)」というステータスとなります。

どんな制限がされるのか

「承認済み(制限付き)」とは、

ポリシーに準拠しているものの、表示できる場所とタイミングに制限がある広告に設定される

とあります。(AdWordsヘルプ参照)

ギャンブルであれば、未成年への配信はできないため、20歳未満のユーザーはもちろん、年齢が不明の場合も配信できません。
また掲載先サイトでギャンブル関連の広告表示を拒否している場合も配信できません。

制限付きで配信で気を付けること

ということで、そもそも配信ボリュームが制限されるため、ターゲティング設定をあまり絞りすぎるとインプレッションが絞られるということになるのでご注意を。

私が過去に配信した案件でも、ターゲティング地域を絞ることで、目標クリック数の獲得が困難になってしまったことがあります。
クライアント様と相談した結果、入札を上げることでインプレッションの拡大しましたが、目標とする単価を越えてしまう結果となりました。
ということで、なるべく広い範囲への配信設定にしたほうがいいですが、案件によっては必要なターゲティング設定もあると思いますので、リーチが狭まることでリスクを事前に共有しておいたほうがいいかもしれません。

その他の注意点

以下の内容は制限付きステータスに起因するものではないのかもしれませんが、過去の配信で何度か経験したのでご紹介まで。

パチンコ屋さんの動画広告配信においてですが、動画素材を切替えを行ったらインプレッションが大きく増加、もしくは減少するといった事象です。

素材自体はほどんど同じような内容での切替えで、もちろん広告の品質がリセットされることでの影響も考えられるのですが、数日間のみの配信後の切替えで起こったり、定期的に素材切替えを行っていても、起こるときと起こらないときがあったりで、いまいち原因がはっきりしません。

ちなみに下記は配信切替前後での配信結果の比較です。

表示回数 視聴回数 CPV
切替前(3日間) 16,871 2,191 ¥9
切替後(3日間) 36,165 5,652 ¥8

サポートからは制限される内容は同じとなるので、差は生まれないとのことですが、変化幅が大きいので気になっています。

パチンコ屋さんの動画はフェーズによって素材切替となることが多いので、あまり大きく変わってしまったり、頻度が多くなってくると悩ましいですね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
基本、告知内容に気を付けましょうという話ですが、知っていると不安要素を事前に排除したり、配信までの準備工程をスムーズに運ぶことにつながると思いますので、まだキャンブル関連のコンテンツの配信したことがないという方には、少しでも参考になればと思います。

ちなみに、私はギャンブルはしません。奥さんの頭からツノが生えてきますので。。。

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ブログ記事の中で広告運用の事例をご紹介することがありますが、実際の事例を一部加工した内容となっておりますのでご留意ください。

また、2018年7月24日よりGoogle AdWordsはGoogle広告に名称変更されました。それ以前の記事に関してはGoogle AdWordsと表記されておりますのでご了承ください。


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