日々の運用、お疲れ様です。
本日は、以前同じような記事があったかと思いますが、その続報となります。
以前の同じような記事はこちら。
同じような事を、なぜ、今回改めて記事としてあげたかというと。
実際に調べてみて、運用している身として、
「PC/スマホ出し分けに関して、Yahooがどうなっているのか、わからなかった!」
「ちゃんと知っておかないと、意外とめんどくさかった!」
という、あまりにも個人的な理由であげてます。そんな理由ですいません。
ということで、今回は
「じゃあ、YahooでPC/スマホを出し分けるにはどうすればいいのか?」
「本当に、Valuetrackを利用するしかないのか?別の方法は?メリット・デメリットはないの?」
という観点からお話ししたいと思います。
Yahooで、PC/スマホを出し分ける方法(Valuetrack類似編)
本稿では、Yahooにおける、Valuetrackに類似した方法で、PC/スマホを出し分ける方法をお伝えします。
類似したと言っても、内容はGoogleとほぼ一緒です。
{ifmobile}と{ifnotmobile}を利用することになります。
- {ifmobile}とは、 スマートフォン(従来型の携帯電話も含む)での広告表示時に発動するパラメータ
- {ifnotmobile}とは、PC やタブレットでの広告表示時に発動するパラメータ
例えば、
PCサイトURL:http://www.★★.com/
スマホサイトURL:http://●●.jp
であった場合、{ifmobile}と{ifnotmobile}を利用すると、
http://{ifmobile:●●.jp}{ifnotmobile:www.★★.com/}
を設定・入稿するだけです。
ここまでは、Googleと同じです。
では、なぜ「類似した」とお伝えしたのか?
それは、Yahooでは、Valuetrackと記載せず「トラッキング用パラメータ」としているからです。
参考URLはこちら。
ちょっと紛らわしいですね。
Valuetrack以外の方法
では、次にValuetrack以外の方法で、PC/スマホを出し分ける方法はないのでしょうか?
あります、Yahoo、Googleそれぞれに。
入稿する複数の広告に対して、予めスマホ用に配信する広告文を指定する方法です。
その為、PCとスマホで広告文を出し分けする場合には、PC用とスマホ用に、それぞれ広告文が必要になります。
(Valuetrack利用であれば、広告文は1本で問題ないですが、こちらの方法であれば、PC用・スマホ用として計2本の広告文が必要となります。)
その広告文をスマホ配信を指定する方法としては。
Yahoo:広告文作成時に「優先デバイス」欄で「スマートフォン」と指定
Google:広告文作成時に「デバイス設定」欄で「モバイル」と指定
となります。
なお、広告グループ内にある広告文を全て「スマートフォン」優先にしてしまうと、広告文はパソコンやタブレットにも表示されますので、注意が必要です。
以下、Yahoo・Googleのスマホ配信指定に関する詳細ページとなります。
Yahooは、こちら。
Googleは、こちら。
メリット・デメリット
以上、Valuetrackを利用する場合と利用しない場合の2つをお伝えしました。
方法が2つあることによって、どちらがいいのか、迷いますよね。
ので、この2つの方法のメリット・デメリットを、以下のようにまとめました。
※現時点における、個人的に考えたものです。ご了承ください。
Valuetrackを利用
メリット:
- PCとスマホの出し分けに際し、広告文一本で利用することが可能。
デメリット:
- 上記の通り、URLの設定方法が若干煩雑になる為、配信ミスを誘発しやすい。
- データの取得方法として、広告文をベースにPC、スマホのデバイス別のデータが取得できない(結局は1本の広告文に紐づく為)。
- Valuetrack利用URLは、キーワード単位で設定する必要がある。(キーワードが大量であったら、大変です!)
Valuetrackではない方を利用
メリット:
- PC用とスマホ用に広告文を用意することになる為、それぞれのデバイスの効果データを取得することが可能。
- スマホ用に広告文を用意することになる為、スマホ閲覧ユーザーに対して、適切な広告文を見せることが可能。
デメリット:
- PC用とスマホ用に、それぞれ広告文を用意することになる為、従来よりも大量になる。
こんな感じかなと考えています。
まとめ
今回のPC/スマホ出し分け方法を調べるにあたり、Googleに記載されている下記一文が気になりました。
Googleでは、同一のURLで複数のデバイスに対応する Responsive web design (レスポンシブウェブデザイン)のご利用をお勧めしていますが
つまり、ユーザーが、PCやスマートフォンなどなど、どんなデバイスでサイトを閲覧していようが、その「状況・シチュエーション」に対して、自動的に適切なサイトを見せるようにしましょうね♪ということです。
個人的には、この点に関して、当然デバイス別に最適化することは否定しませんが、
それ以上に(むしろ、デバイス別に最適化することは副産物のようなもので)、
デバイスというフィルターを通して、ユーザーを見るのではなく、御社(のサービス・商品)は、
「どんなユーザーをターゲットとしており」
「どんなユーザーに対して広告を見せ」
「どんなユーザーがコンバージョンして欲しいのか?」
を、より明確に考える時期・タイミングをGoogleが提供しているのではないかと考えています。
さて、御社では、どんなユーザーをターゲットとしておりますか?
それを考える一助になれば、幸いです。
※何か不明点があれば、こちらからご一報ください!