ついにYahooでもGoogleのエンハンストキャンペーンに当たるユニファイドキャンペーンがアナウンスされましたね。強制導入時期もGoogleと同じく7月中旬頃を予定しているようです。
さて、エンハンストキャンペーンではスマホとPC、タブレットなどデバイスでのキャンペーン分けが不要になっています。今のユーザーはひとつのデバイスで検索をするだけではないことが多いのでデバイスではなく、ユーザーをターゲティングして広告出稿をしましょう、というような説明が先日のGoogleセミナーでもありました。
ですが、どうしてもリンク先をスマホとPCで分けたい時があると思います。そんな時に役立つValueTrackをご紹介します。
ValueTrackとは?
ValueTrack とは、ユーザーのデバイスなど広告掲載時の状況によってリンク先 URL を自動的に変更する機能です。下記の操作が可能となるため、エンハンスト キャンペーンでのコンバージョン促進や ROI 改善に役立てることができます。
(Google AdWords公式ブログより)
デバイスや状況によってURLを変えることで、広告の最適化をし費用対効果を高めることが出来る機能ですね。
具体的にはどういうこと?
特定のパラメータを振っておくことで、デバイスや状況によってURLの変更を行うことができます。
利用できるパラメータ一覧はこちら
例えば、{ifmobile}と{ifnotmobile}というパラメータは
{ifmobile} … スマートフォン(従来型の携帯電話も含む)での広告表示時に発動するパラメータ
{ifnotmobile} … PC やタブレットでの広告表示時に発動するパラメータ
のようなパラメータなので、これを利用することで簡単にスマホとPCなどのリンク先を分けることができます。
{ifmobile}と{ifnotmobile}の使い方
これらのパラメータは{ifmobile:smart}というような形にして使用します。
例えば
http://quartet-communications.com/{ifmobile:smart}
このようにリンク先URLに記述すれば、
- スマートフォンでクリック時:http://quartet-communications.com/smart
- PCでクリック時:http://quartet-communications.com/
というようにリンク先を自動で変更してくれます。
つまり、{ifmobile}の場合、PCでアクセス時には中カッコの中全てが無視されて、スマホでアクセスしたときは中カッコ内のコロン以下が適用されます。
さらに複数組み合わせることもでき、
http://quartet-communications.com/{ifmobile:smart}{ifnotmobile:pc}
このように記述すれば、
- スマートフォンでクリック時:http://quartet-communications.com/smart
- PCでクリック時:http://quartet-communications.com/pc
というようなります。
挿入場所もどこでも良いのでサブドメインでスマホサイトを分けている場合は
http://{ifmobile:m.}quartet-communications.com/
と記述することで、スマートフォンでのアクセス時のみ
http://m.quartet-communications.com/
にリンクさせることができます。もちろんドメインごと違う場合も、ドメインごとifmobileなりifnotmobileに記述すればOKです。
まとめ
サイトによってはスマホとPCで明らかにユーザーニーズが違ったり、ユーザーのニーズの濃さが違ってくるものがあると思います。
携帯コンテンツの企業のユーザーの場合は、モバイルでのアクセス時は購入予定者だとは思いますが、PCでのアクセスだとPCで購入することができないので閲覧のみをさせなければいけません。このような場合、ニーズが違えば見せるページも全く別物である必要があります。
しっかりデバイスごとのユーザーニーズを考えて、どのページを見せるのかをこういったパラメータを使って工夫して行きましょう。