2016年中小企業が取り組むべき広告は何でしょうか?
大手企業ではなく、あくまで中小企業です。
昨年も同じようなテーマで記事を書きましたが、年始ですので今年も同じテーマでお話したいと思います。
2015年はどうだったのか?
Webマーケティングのトレンドとしては、引き続きDSP、動画広告、ネイティブアドであったり、MA(マーケティングオートメーション)やビッグデータ、DMPなどをよく聞きましたね。
あとは、オウンドメディア作りましょう!コンテンツマーケ重要です!とかの話もよく聞きました。
昨年も書きましたが、この辺りの話は大手広告主や大手広告代理店などのほとんどの広告をやり尽くした上で、その先の話と思っていただいたほうが良いです。
色々なメディアで見る新しいマーケティング手法の成功例は、莫大な予算があり、なおかつTVなどのマス媒体にも相当額広告予算を使い、その上で得られた成功事例ということがほとんどです。
一部の例外を除いて、基本的に中小企業が活用できる事はほとんどありません。(強いて言えば、コンテンツマーケティングくらいでしょうか)
じゃあ2016年に中小企業はどんなネット広告をやればいいの?
その答えは、昨年と同じです。
答えはリスティング広告(特に検索連動型広告)です。2016年になっても何も変わりません。(下記の記事にはアナログの広告の話も載っていますが、それも2016年も変わらないです)
昨年の記事:2015年中小企業におすすめの広告手法
我々が商売柄そのように言っているわけではなく、これは中小企業目線で言えば間違いないです。
小さな広告予算で結果をすぐに出さなければいけない、という条件の元で効果を出せる広告でいえばリスティング広告しか無いと思います。
さらに検索して探している人さえいれば、どんな商品であろうと売ることができる、効果を出せる守備範囲の広さもほとんどの方にオススメできる理由です。
2016年以降のリスティング広告はどうなるのか?
先日、下記の記事を見かけました。
この記事によると、2016年にアメリカの広告市場で、ディスプレイ広告が検索連動型広告を抜くと言った予測があるようです。個人的には、それは他媒体の予算がパフォーマンスの上がったディスプレイ広告にシフトされてきているという見方をしていますが、別の部分にもぜひ注目していただければと思います。
注目していただきたいのは、検索連動型広告の市場が2014年以降も成長しているということです。
アメリカの検索連動型広告はほぼGoogleが1強かと思いますので、Googleがまだまだ検索連動型広告の分野で成長するだろうという予測であるかと思います。
この予測通り、個人的にも検索連動型広告はどんなに少なくとも今後2、3年は中小企業の広告のメインストリームで居続けると考えています。
え?でもYahoo!って検索連動型広告の売上下がってるんじゃ?
実は日本では、2015年のYahoo!JAPANのIR資料によると、Yahoo!の検索連動型広告の売上は2015年に入ってから昨年同Qの売上を下回り始めています。(個人的にショックな出来事でした・・・)
ですが、同じくYahoo!JAPANのIR資料によると、Yahoo!JAPANへのアクセス数はスマホの比率は増えているものの、確実にPCも合わせたアクセス総数は増えています。
検索回数の推移のデータがないので何とも言えませんが、アクセス総数が増えていれば検索回数もまだ伸びている or 伸びしろはある、のではないでしょうか?
そうだとすると、検索連動型広告の売上が落ち始めた、というのは増えるスマホのアクセスをうまくマネタイズ出来ていない、というふうな見方もできるかと思います。(個人的な体感ですが、ここ2年ほどで色々なリスティング広告のクリック単価相場が若干下がっているジャンルもよく見かけますし、デバイスシフトが進んだことで市場全体のクリック単価相場が下がってYahoo!の売上が落ちたという可能性も考えられるかと思います)
個人的には上記の予想通りで、今後市場の活性化やデバイスシフトのさらなる進捗によって、検索連動型広告もさらに伸びる時期がやってくると考え、それを期待しています。
まとめ
AISAS理論のSEARCHとACTIONの間に来るような、検索を超えるものが出てこない限り、リスティング広告以上の費用対効果を持つ広告は生まれない、と考えています。
話が若干脱線しましたが、結局2016年も中小企業にとってはリスティング広告が費用対効果の上では最高の広告だと思いますし、それはどんなに少なく見積もっても2,3年は続きます、というのが私の意見です。
何にせよ、中小企業さまに限っては絶対に流行りものに迂闊に手を出さないこと、これが2016年にマーケティングで失敗しないコツかと思います。