前回はVer.3であらたに加えられる新しいキーワードのマッチタイプについて説明しました。
今回は、Ver.3でのカルテットが考える、オススメ運用方法をご説明します。 特に、広告主の想定外の見込み顧客にもアピールできる「部分一致」の活用方法についてご説明します。
前回のおさらい
前回のお話は、Ver.3になると従来の、「完全一致」、「部分一致」以外に「フレーズ一致」、「絞り込み部分一致」が加わり4つのマッチタイプになるというお話でした。
① 完全一致 ・・・入札したキーワードと検索ユーザの検索キーワードがまったく同じ場合にのみ広告を表示
② フレーズ一致 ・・・入札したキーワードと同じ語句が同じ語順で検索キーワード内に含まれている場合にのみ広告を表示
③ 部分一致 ・・・入札したキーワードとまったく同じキーワードが入札されていなくても、ユーザーの検索キーワードと入札キーワードが関連語句であるとシステム的に判断された場合に広告を表示
④ 絞り込み部分一致 ・・・部分一致よりさらにターゲットを絞り込める
今回のお話は、上記のような新しいマッチタイプの特徴をふまえてお話させて頂きます。
「部分一致」で見込み顧客にアピールしよう!
4つのマッチタイプのうち、最もマッチングの幅が広いのが「部分一致」です。 「部分一致」は、検索キーワードの類義語、単数形/複数形、表記のゆれ、そのキーワードを含むフレーズなどを入札キーワードの関連語句とみなし、広告を表示します。そのためマッチングの幅が広がり、結果的に広告を表示させる機会を増やすことができます。
例えば、部分一致で「ファッション 通販」というキーワードを入札した場合、
■入札キーワード 「ファッション 通販」
■表示される検索キーワード例 「ファッション 通販」 「ファッション」 「通販」 「激安 通販」 「ファッション ショッピング」 「メンズ 通販」 「ファッション ブランド」 「ファッション 販売」
このように「ファション」もしくは「通販」いずれか一方を含んだキーワードに対して広告を表示します。
よくあるパターンとして、広告主が自社内では毎日のように使う業界用語などを、一般的な語句であると勘違いし、そのようなキーワードばかり入札したが全くクリックされない、 というようなことがありますので注意が必要です。
検索ユーザーは、広告主が思いもよらぬキーワードで検索している場合があり、想定するユーザーの検索キーワードと実際にユーザーが検 索するキーワードがかけはなれている場合でも、見込み顧客にアピールできるのが「部分一致」設定です。
対して「完全一致」は、入札 キーワードとユーザーの検索キーワードが一言一句まったく同じキーワードの場合のみ広告を表示するので、完全一致を設定することによってインプレッション 数が激減し、大きな機会損失を招いてしまう可能性があります。このことからも、まずは「部分一致」での運用をお勧めします。
「部分一致」には必ず「対象外キーワード」を設定しよう!
上記の通り、「部分一致」は幅広くアピールできるマッチタイプであることはわかって頂けたでしょうが、メリットだけというわけではありません。 部分一致で獲得することが出来るユーザには、見込み顧客となりうるユーザと見込み顧客とならないユーザがいます。
「ファッション 通販」というキーワードを部分一致で入札した場合を例とすると、
■見込み顧客とならないユーザが検索するキーワード 「ファッション 講座」 「ファッション 専門学校」 「ペット用 ファッション」 「家電 通販」
一般的なファッション通販サイトを運営している場合、このようなキーワードで検索をしているユーザは見込み顧客とはならない可能性が高いですよね?
そこで活用するべきなのが「対象外キーワード」です。 より多くの表示機会を得つつ、的確にターゲットを絞ることができる機能が「対象外キーワード」なのです。
上記の場合は、「講座」、「専門学校」、「ペット用」、「家電」などを対象外キーワードとして登録すれば、それぞれのキーワードを含む検索キーワードの表示がされなくなります。
このように対象外キーワードは、意図しない検索ユーザーへの露出を抑え、訴求したい検索ユーザーに的確に情報を伝える役目を果たしますので、部分一致でキーワードを入札した際には必ず対象外キーワードの設定も行いましょう!