月の広告費に対して予算を使い過ぎていないか、進捗が遅くないかなどを確認するために行う毎日の予算管理。お客様から預かった広告費を管理する大事な作業ですが、毎日行うものなので出来るだけ効率的に素早く行いたい…。というジレンマを皆さん抱えているのではないでしょうか。
予算管理の効率化には毎日見る項目と定期的に見る項目を決めて予算管理を行うことが大切です。今回は私なりの予算管理の見るべきポイントをまとめてみました。初心者の方は予算管理の際の確認すべき項目の参考に、ベテランの方は普段のやり方を改めて見直すきっかけになれば幸いです。
※本記事は私の普段見る項目なので、これが正解というわけではないです。こういうやり方もあるんだな~程度で参考にしていただければ幸いです。
毎日確認すべき項目
以下は毎日確認すべき項目です。毎日見る所なので期間は基本的に「昨日」で確認します。
アカウントごとの予算進捗
お客様から頂いている月の広告費を日割りした時に、一日に使用すべき予算が使えているかどうかを確認します。使用予算が急に減っている場合は審査落ちや広告が制限付きになっている可能性があるので注意が必要です。また、一か月を通して途中で配信が途切れてしまわないように予算を調整して配信しましょう。
アラート・通知・お知らせ
▼Google広告管理画面
▼Yahoo!管理画面
管理画面上部にアラートが上がることがあります。特にGoogleの赤帯のアラートは「残高切れ」「媒体仕様変更のお知らせ」など重要な事柄が上がることが多いです。Yahoo!はお知らせの欄に媒体エラーについての周知がある場合もあります。重要な変更にいち早く気付く為にも管理画面上部に何か記載があれば注意するようにしましょう。
定期的に確認すべき項目
以下は毎日ではなくてもいいですが、定期的に確認すべき項目です。毎日見る必要がない理由としては、以下の項目は毎日の変動が大きいため、一定期間を置いて確認する必要があるためです。
キャンペーン・広告グループ・キーワードごとの予算進捗
アカウントごとの予算進捗の確認と同じように、コンポーネントごとの予算進捗の確認も適宜行いましょう。アカウント自体の進捗率は問題ないからとそれ以下のコンポーネントごとの予算進捗を気にしていないと、成果の取れやすいキャンペーンor広告グループorキーワードでの予算使用が少なくて成果数が下がった…なんてことになるかもしれないので要注意です。
予算によるインプレッションシェアの損失
個人的に予算によるインプレッションシェアの損失は極力少なくしたいため週に数回は確認します。本項目は運用方針によってことなるのでアカウントに合わせた調整であれば問題ないかと思います。
コンバージョン数・CPA
目標値に対して成果が落ちていないか、CV数やCPAの面から時々確認する必要があります。
残高
基本的に使用すべき1ヶ月分の広告費を基準として予算管理を行いますが、定期的に残高を確認して、使用すべき額に認識のずれがないかなどを確認します。アカウントに手動入金している場合、予算の認識に誤りがあると、残高切れで広告が止まるリスクがあります。残高も適宜チェックして、配信ペースに気を付けたり、アカウントへの入金を行うなど行いましょう。
予算管理に便利なツールのご紹介
ちなみに弊社では社内で開発している「Lisket」のダッシュボード機能を使用して、案件ごとにダッシュボードに登録された適正日予算を参考に、管理画面にて予算管理を行っております。こちらのツールは適正日予算だけでなく、予算進捗率や成果件数など予算管理の補助ツールとして重宝しています。弊社過去記事にて「Lisket」のダッシュボードをご紹介しているので気になる方はご参照ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。もちろんアカウントの課題に合わせた調整が最も大切ですが、今回は安定したアカウントでの予算管理を想定してまとめました。自分の案件を持ち始めた新入社員や運用初心者の方に本記事が少しでも参考になれば幸いです。