今回は、ドメイン変更を伴うサイトリニューアルをしたお客様がいらっしゃいましたので、その際に運用者がするべき対応をまとめました。「今度サイトリニューアルするんですよ~ドメインも変更するんのでよろしくです。」とご報告されたときに「え、それって何をしたらいいの?」と、ドキリとしないようにぜひこの記事をご参考ください。
※サイト内の内容や訴求軸が大きく変わらないリニューアルを想定した記事となっております。
サイトリニューアルの際にすべきこと
まず、ドメイン変更の有無に関わらずサイトリニューアルの際に忘れてはならないことがタグの設置です。
タグの設置
リニューアル後のサイトに、現在使用しているタグを必ず設置してもらうようにお願いしましょう。
これを忘れてしまうと、リマーケティング配信や成果計測が出来ません。リマーケティングタグは設置されているけれど、コンバージョンタグの設置は忘れられていた…なんて事のないようしっかりとご案内&確認することが大事ですね。
注意点や対策方法は弊社過去記事をご覧ください。
ドメイン変更を伴うリニューアルの際にすべきこと
ドメイン変更がある場合に運用者がすべきことをご紹介します。
リマーケティングリスト設定
リマーケティングリストをURL指定して収集している場合は、リストに新しいドメインを追加しましょう。
これを忘れてしまうと、リニューアル後のサイトに訪問したユーザーを収集できません。そのためリスト内ユーザー数が減少していき、リマーケティング配信が出来なくなる可能性があります。
新しくリストを作成するよりも現在使用しているリストにドメイン追加するほうが、リスト内ユーザーが溜まるまで待つ必要も無くなり、リニューアル直後には旧ドメインサイトに訪問したユーザーに広告配信できるためオススメです。
ただ、デフォルトリストを使用している場合はタグが設置してある全てのページで収集されるためドメイン追加等の修正は必要ナシです。
ドメイン追加方法
ドメイン追加方法は下記の通りですが、ここで注意して頂きたいのは「または(OR)条件」と「および(AND)条件」です。
今回の場合、旧ドメインと新ドメインどちらかにでも訪問したユーザーに配信したいため、「または(OR)条件」で追加します。「および(AND)条件」で追加してしまうと、旧ドメイン・新ドメイン両方に訪問したユーザーしか収集出来なくなってしまいます。特にYahoo!は[+条件追加]ボタンが何故か逆(スポンサードサーチはAND条件・YDNはOR条件)になっているため間違えないように注意です…!
Yahoo!スポンサードサーチ:リスト編集画面→[+条件群を追加]
URL設定変更
サイトリニューアルでURLが変更になる際、現在配信している広告文などのURLをそのまま変更するか、新しく作成して入稿するかのどちらかになるかと思います。
アカウント内が煩雑で、広告グループを倍になんてしたくない…入稿し直すのは面倒くさい…といった方はそのままURLのみを変更し、新旧サイトでパフォーマンスを比較したい時は期間別で見ることをおすすめします。リニューアルを機に構成や広告文などを刷新したい…新旧サイトではっきり分けたい…といった方は新しく作成して入稿することをおすすめします。
前者の場合は、基本的なことですがURL設定の変更を忘れずに行ってください。
主に、
- 広告文
- キーワード
- 広告表示オプション(サイトリンク/クイックリンクオプション)
- 広告表示オプション(価格表示オプション)
- 動的検索広告のページフィード
- Googleタグマネージャ
などでURL設定をしているかと思います。広告文のリンク先URLを変更して一安心…となりがちですが、今一度ほかにURL設定をしている箇所はないか確認してみてくださいね。
また、広告グループ内に別ドメインを設定できるか・入稿した広告文を編集できるか否かで、新しく広告グループや広告文を作成する必要があるのかが変わってきます。
Googleの場合
Googleは広告グループ内に別のドメインを設定出来ないので、現在配信している広告グループの中のURLを全て変更するか、新しく広告グループを作成します。
一時停止中や削除済のステータスのものも含め、全て同じドメインにする必要があります。しかし、削除したものは有効や一時停止に変更できないため、URL変更も出来ません。そのため広告グループ内に削除済がある場合は新しく広告グループを作成しなければなりません。
Yahoo!スポンサードサーチ・YDNの場合
スポンサードサーチ・YDNは広告グループ内に別ドメインを登録しても問題なく審査にも通過します。ただ、スポンサードサーチは1度入稿したものは編集出来ない仕様のため、新しく広告文を入稿する必要があります。
ちなみに、Yahoo!のアカウント設定情報の中の「申し込みURL」は、アカウント登録時以外には編集出来ないようになっているため古いドメインURLのままでも問題はないそうです。
おまけ:HTTPS化も注意
最近はHTTPS化(http→https)をするサイトが多いと思います。ご報告を受けた際は、リマーケティングリストやGoogleタグマネージャの設定で「http://」から設定している箇所が無いか確認してください。微妙な違いですがトラッキング出来ない場合があるため、変更しておきましょう。
気付いたらお客様のサイトがいつの間にかHTTPS化していた、なんて場合もあるため「http」のサイトはこまめにチェックしましょう。
また、リマーケティングリストやGoogleタグマネージャの設定はドメインから設定しておくと突然のHTTPS化にも対応出来るのでおすすめです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
お客様からサイトリニューアルについてのご報告を受けた際には、まずはいつリニューアルするのか・ドメインは変更されるのかを確認し、慌てずスマートな対応を目指しましょう。
この記事が少しでも運用者さんのご参考になりますと幸いです。