こんにちは。黒川です。
突然ですが、「コンバージョンが急につかなくなった…計測されていないのかな?」という経験はありますか?
真っ先に疑うべきは、直近の変更で成果が著しく落ちている、というケースですが、
それ以外で良くある「計測できなくなるケース」をご紹介します。
「コンバージョンが計測されていなかも…」という時に、運用面ではなく他の要因が疑わしい時に参考にして頂けると幸いです。
疑うべきケース~6選~
1. タグが削除されている、欠損している(サイトの変更・修正)
サイトの変更、修正を加える際に、タグコードを誤って削除してしまうケースもよくあります。
その場合、コンバージョン数に異常を感じないと気づけないこともあります。
「変更したよ」とご連絡頂ければ、タグ状況を確認できるのでありがたいですね…。
このケースが比較的多いと体感していますので、異常を感じたら、
お客様に「最近、サイトの変更などしましたか?」と聞いてみましょう。
2. タグが重複している
同種のタグが設置されていると、計測が正常に動作しないとされています。
そのため、GTMタグやコンバージョンタグが1つのページに複数設置されてないかどうかを確認してみましょう。
良くあるのは、自社で発行していないタグが追加されているケースがありますね。
(お客様の方で、後からアナリティクス計測用のGTMタグを設置する、など)
3. 一部サイトにタグが設置されていない
良くあるのは、デバイスでサイトが異なるとき、
PCサイトにはタグが設置されているのにスマホサイトに設置されていない、という場合です。
デバイスごとにサイトを確認してみましょう。
※ちなみに、運用途中というよりは、運用初期に良く起こるケースですね。
4. タグがオフ(削除)になっている
一部タグをオフ(削除)にしたことで、そのタグが計測されないようになっていることもあります。
(弊社ではあまりないですが、お客様のアカウントでそうなっているのをたまに見ますね…)
管理画面では以下のようになっていますので、確認してみましょう。
(↓Yahoo!SSの管理画面)
(↓Googleの管理画面)
5. タグの仕様変更
媒体情報にアンテナを張っている運用者の方なら、「あの変更のせいかな?」という予測は事前にできると思います。
直近でタグの仕様変更があり、計測状況に影響を与えるケースの場合、
新しいタグに差し替えてもらいましょう。
最近だと、Yahoo!さんの「コンバージョン測定タグおよびサイトリターゲティング用タグのhttps化」がありましたね。
(公式リリースノート:【スポンサードサーチ、YDN】コンバージョン測定タグおよびサイトリターゲティング用タグのhttps化について)
6. ブラウザの仕様変更
頻度はあまりないケースですが、ブラウザ側の仕様変更も要因になることがあります。
これも運用者なら押さえておくべき情報ですね。
直近の大きな変化として、ITPの影響が出てくるアカウントもあるかもしれませんね。
(弊社過去記事:ITPがWeb広告に与える影響について)
補足:【AdWords】 コンバージョン トラッキング ステータス
AdWordsでは、コンバージョントラッキング状況を確認できます。
計測が正常ではない時は、以下のステータスが表示されます。
・未確認
主に、タグがまだ設置されていない場合や、まだAdWordsがタグを読み取っていない場合に表示されるステータスです。
・タグが無効になっています
このステータスは、以下の引用のケースを表しています。
AdWords でタグを認識できず、過去 7 日間に記録されたコンバージョンもありません。
(公式ヘルプより引用:コンバージョン トラッキング タグの確認)
上記、「疑うべきケース~6選~」でご紹介したケースで計測できていない時は、だいたいこのステータスになっていると思います。
突然コンバージョンが付かなくなったら、ステータスを確認してみましょう。
(以下、キャプチャのように表示されます。)
まとめ
いかがでしたでしょうか?
運用者の方ならどれかは経験したことがあるケースでしょう。
これから運用を始める方や、まだ上記のケースには遭遇したことがないという方には、参考にして頂けるかと思います。
要因を特定し、迅速に計測状況を正常に戻すアドバイスをするのも、運用者として取り組むべき仕事の一つですね。
以上、黒川でした。