皆様こんにちは。
そろそろ「~で大丈夫?」がシリーズ化してきてるなと思い始めてきた竹内です。
前回は部分一致と細かな所をチョイスしてお話ししましたが、今回はもう少し広い視野で入札価格をどう設定して行ったら良いかをお話ししていきましょう。
前置き
今回の話は、様々な考え方やパターンがありこれが正解っというわけではありません。
社内でもこの内容で激論が行われました。
ですが、どの運用者にとっても最終的な目標はお客様の利益になるようにリスティング広告を行う事だと思いますので、こういった考え方もあるという一つの方法として考えて頂けると幸いです。
マッチタイプ毎の入札価格
ご存じの通りマッチタイプには下記のように4つのタイプがあります。
- 部分一致
- フレーズ一致
- 完全一致
- 絞り込み部分一致
では皆様はそれぞれのマッチタイプにどんな入札を行っていきますか?
※今回は、すべてのマッチタイプに「同じキーワード」を設定するという限定的な話を前提にしてまいります。部分一致は情報を幅広く集めるマッチタイプだから入札単価は完全一致より高めに!など意見は様々だと思いますがご考慮して頂けると幸いです。
部分一致 < (フレーズ一致 = 絞り込み部分一致) < 完全一致
私は、上記のような大小で入札価格を考えることが多いです。
※絞り込み部分一致の立ち位置はキーワードのよって大きく変わるので、部分<絞り込み<フレーズ<完全になる場合もあると思います。
このような大小を付ける理由を説明していきます。
まずは下記をご覧ください。
このような状況になった時、[りんご 通販]というクエリはどのマッチタイプでも拾ってしまう可能性があります。
※各除外設定をしてしまえば話は簡単ですが、しない場合でお話しさせて頂きます。
理由として、完全一致で集めるため他のマッチタイプを完全一致で除外する方法は時にインプレッションがでなくなったりクリックされなくなったりと不具合が起きることがあるので今回は除外をしなかった場合での考え方として例を挙げております。
それが起きないように、起きにくいようにするためにマッチタイプの役割に応じて入札価格を設定していきましょう。
1.部分一致
- [りんご 通販]に関連する拡張したキーワードを幅広く集める。検索クエリ収集用
2.フレーズ一致
- [りんご 通販]+安い、青森、安全 など設定したキーワードを部分一致ほど広く拡張させず検索クエリを収集する。
3.絞り込み部分一致
- [りんご 通販]、[通販 りんご]、[青森 リンゴ 安い 通販]など部分一致より狭く、フレーズ一致より広く検索クエリを収集する。
4.完全一致
- [りんご 通販]のみを収集する。
上記から分かるように、完全一致で収集できるキーワードを絞り込み部分一致やフレーズ一致や部分一致で収集されてほしくないし、絞り込み部分一致やフレーズ一致で収集できるキーワードを部分一致で収集されたくない。
従って、上記で説明したように下記のような入札価格の設定になります。
(低い)部分一致 < (フレーズ一致 = 絞り込み部分一致) < 完全一致(高い)
(例)部分一致:100円、フレーズ一致:150円、完全一致:200円のような感じ
おまけ~入札価格決めるポイント~
むしろこちらが本来説明したかったことです。
上記で説明しているのは、あくまでマッチタイプ毎の入札の大小です。
大丈夫?っと言いたいところはどこを見てその入札価格を設定しているかっという事です。
日予算?掲載順位?エリア?デバイス?時間帯?etc…
要は入札価格を決める要因はたくさんあるよっていう事は言いたいだけなのです。
いくつか例を出して行こうと思います。
日予算や時間帯で考える場合
日予算が¥1,000でキーワードの入札価格が¥300と設定してる時に順位が3位でした。
普通に考えれば3~4クリックしかされる見込みがないですね。
※毎日日予算制限が掛かってるっという条件のもと。
では、この¥300という入札価格は適正なのだろうか?
適正であるという場合はもちろんありますが、大体が適正だと判断をしないと思います。
クリックが多ければ多いほどそれだけ色んなユーザーに訴求できるのだから、順位が多少下がっても¥200とか¥150で設定すれば¥300の設定の時よりクリック数が増加しますよね。
時間帯に関しても、日予算が低い場合に入札価格の設定を見誤っていると全体的な配信ができず大きな機会損失になる可能性があります。
その為、上記のような方法を利用していくのも良いと思います。
掲載順位で考える場合
掲載順位で入札価格を考える場合、広告グループやキーワードなど、どの部分を見て決定しますか?
1広告グループ、1キーワードであれば広告グループでも良いのですがそうでなければキーワード単位で見る人が多いと思います。
けれど待ってください。
完全一致ならまだよいのですが、フレーズ一致や部分一致ではキーワード単位でも当てにならないかもしれません。
その場合、より詳細がわかる検索クエリでの分析が必要になると思います。
検索クエリでの分析に関しては、
前記事のその部分一致のキーワードにその入札価格で本当に大丈夫?をご参照ください。
エリアで考える場合
エリア毎に調整率を変えて配信している方が大半だと思いますが、間違いはありません。
ただ日本全国や県単位で配信している場合によりコンバージョン数が多いだとかコンバージョン率が良いエリアの入札単価に合わせて入札価格を設定してあげてもよいと思います。
※そこを基準に調整率を変えてあげれば管理もしやすいという理由からです。
その他
他にもデバイスの調整率を決めて入札価格を変えたりだとか、ニュースとか世間で起こってる情報を元に入札価格を増減させるだとか様々な考え方があります。
そして、個々だけで考えるだけでなく上記の内容を踏まえて現状はどのパターンでどのように入札価格を設定するかがカギとなります。
まとめ
入札設定一つとってもその設定をどうするかでその状況は劇的に変わってきます。
様々な設定は運用者して当たり前のようにやっていると思いますが、私たちが一番きっちりしないといけないのは入札価格の設定だと思います。
その所を意識してしっかりと運用をしていきましょう!