今日は、久しぶりにWindows向けの便利ツールのご紹介です。「ファイル名一括変換ツール」や「リネームツール」などと呼ばれるツールをご存知でしょうか?
ファイル名一括変換ツール
フォルダ内にある全てのファイルのファイル名を、特定のルールで一気に名前変更したいことがあります。
例えば、
- 全ファイルに001から始まる連番を振りたい
- 全ファイル名の全角英数字を全て半角英数字に直したい
- 「2012年12月24日」→「2012.12.24」のように書式を一括変換したい
- 全ファイル名から特定の文字列を取り除きたい
というような状況は時々あるのではないでしょうか。
このような場合に、エクスプローラ(フォルダの画面)上で一つずつファイル名を変更していくのはなかなか骨の折れる作業です。
こんな時、フォルダ内の全てのファイルのファイル名を一括して変換するためのツールが「ファイル名一括変換ツール」と呼ばれるものです。
ツールとしては比較的熱いジャンルなので、「ファイル名 一括変換」や「ファイル名 リネーム」などで検索すると色々なツールが見つかると思いますが、今回はその中でも一押しの「Freename」というツールをご紹介します。
いつものテキストエディタを使ってリネームできる
Freenameの一番の特徴は、普段使い慣れているテキストエディタを使ってファイルのリネームが出来るということです。
普段からテキストエディタを使い慣れている人なら、一般的なリネームツールを使うより遥かに効率よくリネーム作業が出来ます。
インストール方法
インストールはzipを展開するだけでおしまいです。
Freenameのオフィシャルサイトのダウンロードページへ行き、「Windows binaries: freename-0.1.zip」と書かれている(2012.12.21現在)リンクからzipをダウンロードします。
これを展開して、「freename.exe」を起動します。(Windows Vista/7の場合は、右クリック→「管理者として実行」で起動してください)
起動したら、まず使用するテキストエディタを設定します。「Use the following text editor:」と書かれているところの「…」というボタンをクリックして、使いたいテキストエディタの実行ファイルを選択してください。
次に、フォルダを右クリックした時のコンテキストメニューからFreenameを呼び出せるように設定します。「Context menu」タブを開いて、「Integrate」ボタンをクリックしてください。(Windows Vista/7の場合、「管理者として実行」していないとこのボタンをクリックしてもエラーになります)
「Integrate」ボタンをクリックすると、緑色のメッセージが表示されてボタンのラベルが「Remove」に変わります。
コンテキストメニューから削除したくなった時は、この「Remove」ボタンをクリックすればOKです。
ここまでで、Freenameのインストール作業は完了です。Freenameのウィンドウは一旦「Close」ボタンで閉じてしまってください。
使ってみる
リネームしたいファイルが入っているフォルダを右クリックして、コンテキストメニューから「Free-form Rename」を選択してください。
すると、以下のようにFreenameが立ち上がります。「Invoke editor」ボタンをクリックすると、設定しておいたテキストエディタが起動します。
ファイル名が書かれた状態でテキストエディタが開いたら、あとはお好きなようにテキストエディタを使ってファイル名を編集してください。
編集し終えたら、普通にテキストファイルを上書き保存して、テキストエディタを終了させてください。
エディタが終了すると同時に、Freename側にファイル名の変更が反映され、変更されたファイルが緑色に変わります。
最後に、「Apply renames」ボタンをクリックすると、ここで初めて実際にファイル名の変更が実行されます。
実際にフォルダを見てみると・・・確かにファイル名が変更されていますね。
まとめ
こんなふうに、テキストエディタは意外なところで活躍したりもします。
以前、秀丸エディタというテキストエディタをご紹介しましたが、自分なりに使い慣れたエディタがあると、いろんな作業が効率化できる可能性があります。
メモ帳を使っている人はこの機会にちょっと高機能なエディタを試してみてはいかがでしょうか。