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【視覚情報】情報の伝わりやすさと視覚の関係について調べてみた件

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視覚情報

皆さまこんにちは。カレーうどんの季節な営業マン、北野です。

今回は、視覚(眼)から得られる情報って大事!という記事を書こうと思い立ち、いざ情報集めし始めたんですが、ワケあって当初想定していたシナリオの記事を書くことをやめました。

そのやめた理由に「知っ得的な要素」があったので今回はそれを記事にしちゃいます。

そもそもなぜ「視覚から得られる(以下略)」を書こうと思ったのか

まず背景について。

数値的な根拠はよく分からなくても視覚から得られる情報って情報量が多くて重要ですよね。
百聞は一見に如かずということわざもありますし。

そんな導入文からの、商談時の身だしなみ、表情、資料やプロジェクターがなぜ必要なのかというお話からの、映像から得られる情報量であったり。各種、根拠として信頼のおける機関が発表している数値的データ、○○動画広告であったり△△動画広告であったり…と話を繋げ、広告代理店的な立場から落とし所としてYOUTUBEやFACEBOOKの動画広告とかやってみてはどうでっしゃろ!

的なシナリオを想定して記事を書こうとしていました。(が、挫折&新見解となり軌道修正)

うろ覚えな視覚ネタの元ネタを調べてみた

キモとなるのは数値的データの”出どころ”だと考えまずはどこかで聞いたことのあるうろ覚え雑学をベースに調査しました。

うろ覚えですが「視覚は全感覚の○%を占めている」など、そんな事を聞いたことがあったのでソースを探しました。
※代理店っぽく各種キーワードツールも駆使して「視覚 8割」とかの検索クエリを皮切りに色々調べてみました。

以下、ネタの調査結果です。

調査ネタ①:五感による知覚の割合として83%の情報は視覚情報から得ている

このネタはかなり世に浸透しており、その表記は8割、83%、93%、80%など情報ごとにバラつきはあるが、ざっと80%程度が視覚情報だという事が定番のお話となっているようです。

これらの元ネタを探したところ、以下の図書がソースとなっているようです。

『産業教育機器システム便覧』(教育機器編集委員会編 日科技連出版社 1972)

P4に「図1.2 五感による知覚の割合」が掲載。
上から「味覚1.0%、触覚 1.5%、臭覚 3.5%、聴覚 11.0%、視覚 83.0%」と図示。

 

『屋内照明のガイド』(照明学会編 電気書院 1980)
P9に「表1-1 人間の5感の情報能力」が掲載。表中に、感覚の種類とそれぞれの情報能力の割合が図示されており、 上から「視覚(目)87.0%、聴覚(耳)7.0%、嗅覚(鼻)3.5%、触覚(皮膚)1.5%、味覚(舌)1.0%」と表記。

他にもいくつか資料がありますが、ほとんどがこの上記2つの図書に影響されており、それ以外の図書でも明確な新規実験結果など載っていないようですので、おそらくこの2つが元ネタの可能性が高そうです。(断言はできませんが)

…しかし、まさか最も引用されている元ネタが46年前のものだったとは。。さらに医学系の研究速度は日進月歩。そうなるとこのネタ、堂々と公言するには微妙になってきませんか。笑

【参考】参考にさせていただいた加藤さんのレポート

調査ネタ②:ヒトが外界から得る全情報の80パーセントを目が担っている

このネタもよく聞きますが、Q&Aサイトなどは対象外に元ネタとして見つけられたのはコンタクトの大手ボシュロムさん運営の情報WEBページ「目の病気・目の症状」内でした。

以下引用

 1秒間の情報量は少しむずかしい単位になりますが、ビット/秒で表わします。たとえば音を聞くことから得られる情報量が8000ビット/秒であるのに対し、目でものをみることは430万ビット/秒と、実に聴覚の600倍近い情報が得られます。すなわち、ヒトが外界から得る全情報の80パーセントを目が担っているのです。

現在このサイトはなくなっていたため、インターネットアーカイブで確認できます。
https://web.archive.org/web/20070401135502/http://www.bausch.co.jp/eye/r106400.html

データ量で表現するとは目からウロコでした。そして天下のボシュロムさんが言ってる事なので信用出来そうです!

が、情報の出どころが分かりません。社内での研究結果であるのか何かの論文なのか図書なのかそうでないのか…

調査ネタ③メラビアンの法則

メラビアンの法則は「人は見た目が9割」という100万部超えの某ベストセラーな本の影響で認知が浸透した元ネタの法則です。

これはカリフォルニア大学の心理学名誉教授であるアルバート・メラビアンさんの説となっており、簡単にいうと、

コミュニケーションにおいて相手に伝わるのは、

言語情報(Verbal:7%):話の内容、言葉そのものの意味
聴覚情報(Vocal:38%):声の質・速さ・大きさ・口調
視覚情報(Visual: 55%):見た目・表情・しぐさ・視線

という割合が記されているということです。
ここで私は気づきました。38%と55%を足すと、93%になりますね!
これが83%や93%など様々なパーセンテージが錯綜している情報の1つである93%という数字の元ネタである可能性が高いです。
この法則はかなりメジャーなものとなっており、面接対策業界やコミュニケーション力セミナー業界でもよく引用される法則となっているようですが、一つ気になることがありました。

メジャーとなっている法則名の一方、あまり知られていないこの法則の注意点として、実はこの法則、限定的な条件下で実験・検証した法則とのことでした。その条件を要約すると、この法則は

  • 表情と発言をアベコベにして矛盾を発生させているシチュエーションに限る
  • この実験結果は一般的なコミュニケーションには適用出来ない
  • 言葉の伝達力がたったの7%だなんて馬鹿げたことがあるわけがない(by メラビアン)

…おっと。そういうことであればあまり第三者にこの法則を引用して説明しようとする気は引けてしまいます。

調査ネタ④:インフォグラフィック(インフォグラフィックス)

ここ数年非常に盛り上がってきているジャンルですね。WEBマーケティングとの関係も密接です。
知らない方のためにおさらいします。
以下引用

インフォグラフィックとは、情報を視覚化した表現手段、情報に視覚的表現の要素を盛り込んだ図や表などのことである。

インフォグラフィックは情報を視覚的に把握しやすい表現手段であるといえる。数値のような抽象的な情報もわかりやすく表現でき、数値の推移や起伏といった読み取りにくいわかりにくい情報を明確に伝達できる。文字で表現しにくい情報を的確に表現できる場合もある。
【IT用語辞典バイナリ から引用】

実際どんなものなのか、もっと分かりやすく知りたい方はgoogle画像検索してみると一目瞭然です。
視覚情報

google画像検索「インフォグラフィック」

最近見る機会が増えてきている、文字情報より圧倒的に分かりやすくて街中でもよく見る視覚的に分かりやすいアレですね!

さらに、ちょっと前の記事ですが、電通報さんでも可能性に注目しています。
電通報:インフォグラフィックが広げる視覚表現の可能性

ニュースや情報をインフォグラフィックで表現しているサイトもあります。
http://zunny.jp/

—–一旦調査終了—–

「視覚(眼)から得られる情報って大事!」という記事を信憑性の高い数値データ中心にまとめようかと当初考えていましたが、どうやら難しそう&それほど意味がなさそうだと判断しました。

なぜなら、インフォグラフィックなコンテンツは明らかに文章データを読解するよりも脳に優しく分かりやすく、その事は誰しも見れば分かるからです。

でもそれだと嫌だ!僕は嫌だ!

という不協和音と過呼吸が生じて失神してしまう数値好きなアナタのために、インフォグラフィック業界でよく引用されていたり、実際に代理店さんのPDF資料でも引用されているインフォグラフィックマーケティングデータをインフォグラフィックで表現した画像を貼ってみますね。
超絶長いのでご注意ください)

視覚情報
【画像内の英語要約】

  • 90%の情報やコンテンツは視覚的なものである
  • 視覚情報は文章よりも60,000倍も早く脳に伝達される
  • 40%の人が文章よりもビジュアルコンテンツに好反応を示す
  • 人間のコミュニケーションの93%は非言語によるものである
  • 67%の人々が視覚的な情報を含んだ話に納得する
  • 全体の50%は純粋に言葉に対して納得する

KISSmetricsという分析ツールではインフォグラフィック活用で3,741件のユニークドメインに対して以下の結果が得られた。

  • 2,512,596人の閲覧者
  • 41,359回のツイート
  • 41,142の被リンクが発生
  • 20,859回のいいね

QUICKSPROUTというマーケティングメディアではインフォグラフィック活用により38件のユニークドメインに対して以下の結果が得られた。

  • 41,487人の閲覧者
  • 469の被リンク
  • 621回のツイート
  • 572回のいいね

※最下部のマーケティングについてはコンテンツマーケティング寄りでしたので割愛します。

上記画像のある元記事:https://blog.hubspot.com/marketing/effectiveness-infographics
執筆者:Lindsay Kolowich様
データ内容の調査方法、サンプル数やLindsay Kolowichさんという方の偉大さについては調査しきれなかったのでご紹介だけさせていただきました。

こういった事までを意識的 or 無意識的か分かりませんが日常的に行っている映像クリエイターさんやデザイナーさんって凄い人達なんですね。

てっきり、もっとアーティスティックでクリエイティブなお仕事だと思っていましたが、
情報(数値などのデータ)をデザインする、という論理系スキルも必要なお仕事ですね。

【余談】
全く意識していませんでしたが当社リクルートサイトでもこの技術、使われておりました。
数字で見るカルテットコミュニケーションズ

視覚情報

このコンテンツは数字で見せているようで、
インフォグラフィックで見せているカルテットコミュニケーションズだったようです!
(画像デザインした人に右脳使ってるのか左脳使っているのか近いうち質問してみようと思います。)

まとめ

ここまでの記事が長くなってしまったので簡潔に総括します。

視覚(眼)から得られる情報量は大きいから重要。

視覚であったとしても文字だけの情報よりビジュアル的なコンテンツだとより一層情報が伝わる。

医学的見地の数値的データなんていらない!聴覚で聞く&文字を読む、という事とインフォグラフィックコンテンツを見た時の理解度を比較すれば直感で視覚の重要性(工夫することの必要性)は納得できる!(※私個人の感想です)

今回の調査を経て知見がちょっと高まった私は、
今後クライアントから「動画広告ってどうなの?」って聞かれたらこう答えようと思います。

Don’t think!Feel!

調査があまり役に立っていませんね!
以上、最後までお読みいただけた方はありがとうございます&お疲れ様でした。

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