みなさんこんにちは!
今日は、Twitter上で見かけた面白いハッシュタグ 「#運用担当者死亡かるた」の悲しみと、極限だから沸き起こるくすっとした笑いをご紹介したいと思います。
#運用担当者死亡かるた ってなんだ?&イチオシかるた
2018年2月の中旬から下旬以降にかけて、Twitter上でプチ流行をしたハッシュタグが「#運用担当者死亡かるた」です。
内容としては、リスティング広告の運用担当者なら一度は経験したのではないか?というような失敗談、経験談をこのハッシュタグをつけてツイートして、世の運用者たちがその抱えてる不満や悩みを共有するようなムーブメントのことです。
今日、この場でご紹介しようと思った理由としては、WEB担当者Forumさんがこのムーブメントを取り上げていて、私もそれを広げる活動に加担したいと思ったからです。
そして、日々運用を頑張っている皆さんの息抜きになればと思っております。
《web担当者Forumさんの記事はこちら》
リスティング担当の悲哀に満ちた #運用担当者死亡かるた あなたは泣く? 笑う? 震える?
この中で紹介されている、私のイチオシの怖いかるたは
『日予算をかけるの忘れてノンターゲ』
です。16文字のTweetの中に広がる恐怖が美しいですね。
※さらに、このかるたの面白い点としては、かるたとしてきちんと五七五調になっていておしゃれさを感じることと、日予算をかけるのを忘れても事前入金して対応しているタイプの代理店なら入金額までの配信で止まってしまうが、請求書支払いのタイプの後払いをする代理店ですとその代理店のもつ与信枠まで広告配信がされてしまうよ、という深い恐怖が表現されているところが私のツボをくすぐりました。
その他、ツボをくすぐったかるたはこのようなものがあります。
「KPI決まってないんですよね(爆)取り急ぎ配信願います」
広告主さんからKPIが決まっていないのに取り急ぎ配信をしてくれという依頼が来た場面を切り取ったあるあるです。おおよその場合この配信は失敗します。後から、「CPAがこんなに高くなるとは思っていなかった」「CV重視ではなくて流入させるユニークユーザー数を重視したかった」などかなりの確率でトラブルになるので、この依頼を受けるのはためらいます。そんな無茶ぶり&事故率の高いやりとりがこの一文に凝縮されています。
「先月も、季節要因でしたよね?」
運用者たるもの、成果が悪化したときのクライアントの報告は、運用している中から原因を探ってお伝えすることがある種のマナーだと考えています。ただ、どうしても原因を見つけ出せず、外部の影響でしか考えられないというときに季節のせいにしてしまったことはもしかすると駆け出し運用者のかたはあるかもしれません。そんな苦し紛れの言い訳を二ヶ月連続で行ったときにクライアントにこういった指摘をされたときのきまずさが現れた現場目線のあるあるネタで納得の一句です。
#運用担当者死亡かるた から学びたいこと
このハッシュタグは大変貴重な、運用担当者がぶつかって苦しんだ非常にリアルな生の失敗談、気をつけたほうがいいよ談の集合体になっています。Tweetしてくださった方々に感謝しつつ、こういったミスや失敗を可能な限り避けるのはどうしたらよいかを考えるきっかけにしたいと思います。
もちろん、リスティング広告代理店として、運用者の失敗はないに越したことはありません。従来までの広告と違いリスティング広告は管理画面で多くのデータをみることができる一方で、あまりに入り組んだ配信の設定などが代理店や運用者の設定工数を圧迫し、疲弊を招き、今後の業界のスケール(かくだいしていくこと)を阻まないかもすこし危惧しております。
また、『ミスをなくそう』という活動に対してですが、ぜひ運用担当者ないし代理店の仕組みを作る側の方に届けたいのは以下の2つの考え方です。前前職が機械設計のエンジニアをしていたのでよく触れていた考え方です。
- ミスは起こさない、のではなく、ミスは起きるものとしてどう対応していくかを考える。
- その対応方法としてさらにふたつの考え方があり、『フェイルセーフ(失敗しても安全な仕組み)』『フールプルーフ(そもそも失敗できない仕組み)』がある。
このあたりの研究は、失敗やミスが命を落とすことにつながる医療現場、航空機業界、工場の設計などの業界は非常に盛んで、多くの研究結果がまとめられています。
『ヒューマンエラー 対策』『フェイルセーフ』『フールプルーフ』などで検索を行えばきっと最適な情報が返ってくるかと思います。
まとめ
くすっとした笑いを届けるつもりが、少し硬い話もしてしまいましたが、いかがでしたでしょうか。
あるあるネタのハッシュタグを見つけて、なにかを生めないかというきもちからこんな記事を作成しましたので、世の中の多くの代理店さんや運用者さんにこの気持が届くと嬉しいです。
ちなみに、おすすめの情報キュレーションサイトとして『Togetterまとめ』サイトがあります。
Tweetをまとめているためソースも不明確ですしキュレーターの質も一様ではないのですが、エンタメサイトとしてはとても面白いです。
そこでもまとめられている記事(この記事の筆者はTwitter上でリスティングガイ天天というハンドルネームで活動しておりそのアカウントでまとめた記事)を紹介して今日は終わりたいと思います。