「知っている」から「できる」へ。
「できる」から「第三者に理解させる&出来るようになってもらう」へ。
マネージャー研修などで良く使われるフレーズですよね。こんにちは営業部の小野周太郎です。今回は今年3月6日にリリースされたAndroidアプリ、Adwordsについて調べてみたところ、それほど深くつっこんだレビュー記事が見つかりませんでしたので、実際にインストールしてみて、操作してみて、考察してみた、という記事です。
起動画面 所感
シンプルです。シンプルすぎて美しいとさえ思えます。洗練されているインターフェースですね。
アカウント画面 所感
なんと、ようやくクライアントセンターに対応したようです。ズラズラと縦一列に並んでいます。検索機能、ソート機能は未実装のようなので、数百社などを管理している場合、延々とスクロールをすることになります。これは、代理店には不向きかもしれません。
特定の1アカウントの最初の画面
コレ、いいです。期間の下部の数値情報とその下部のグラフが指で横スクロール可能です。パパッと現状把握をするのに良さそうです。動作も軽いです。
キャンペーン一覧画面から「表示項目を変更する」をタップした画面
表示項目も選べます。項目の左側鉛筆アイコンをタップすると表示項目の変更、右側の「三」の形をしたアイコンをドラッグすると並べ替えも可能です。縦画面では3項目表示しか出来ませんが、横画面にすると4項目目が出てきました。
特定のキャンペーンを選択し「編集」をタップした画面
これが一押し。このアプリの存在意義に関わる良機能。キャンペーン名変更、予算変更が可能になっています。そして個人的に「ついに来たか」と感じたのが、ステータスのON/OFFが操作が可能になった点です。
思い返せば・・・これまでのスマホ/タブレット操作の問題点
代理店であればやる事は無いと思いますが、これまでは個人で運用している場合であっても基本的にスマホ/タブレットでの管理画面操作はお勧め出来ないという実態がありました。その理由の一つが操作ミスです。下記キャプチャーのように、「一時停止」のすぐ隣が「削除」ということで、小さなスマホやタッチセンサーの品質がイマイチなスマホ、指が大きな人にとっては、一時停止をしようと思ったらキャンペーンごと削除してしまう事があったんですね。
AdWordsアプリのインターフェースであれば、そういった誤操作の心配は無さそうです。
余談:AdWordsアプリがどのような方に向いているか考察
自社運用している飲食店
例えば、
- 「空席有り」という広告文を設定しておいたキャンペーン
- 「雨の日割引」という特典を付けた広告文を設定しておいたキャンペーン
- 「台風割引」という特典を付けた広告文を設定しておいたキャンペーン
をOFF状態で審査に通しておき、急なキャンセルで空席が出た時や台風でお店がガラガラの時に、
店長(オーナー)さんがスマホからチャチャッと30秒くらいで広告をONに切り替えたり出来たら便利ですよね。
個人事業規模の水道救急業(トイレ詰まり修理など)
このような水道救急業では、職人兼社長+職人2人の3名体制、というような事業主様が多々いらっしゃいます。そして職人兼社長は、お問合せ電話を自分のケータイ転送にしている方が多く、お仕事も
- 職人
- 電話応対
- 職人派遣オペレーション
- 社長業(事業主業)
と1人で4業務をかけもちしている、なんていうこともザラです。
もし、3名全員が修理に出動している時にリスティング広告がクリックされ、お問合せがきてしまった場合、お客様へは「数時間後もしくは後日」という対応をせざるを得ません。しかしお客様は今目の前で下水が逆流などしてご自宅がとんでもないことになっている人です。後回し対応では無論、「なら結構です。」と折角のお問合せをふいにしてしまいます。問題なのは、逃すだけならまだしも無駄なクリックコストが発生してしまっている事ですね。
※「トイレのつまり」などはクリック単価1000円超えなどがよくみられる状況
「あぁーーっ… こんな事なら広告をオフにしてから現場に出動すれば良かったよ。
でも、自分が出動した時点ではまだ事務所に職人が2名スタンバイしていたし、
まさか外出先で2件もお申し込みが来るとは思ってなかった…
とはいえ従業員にアカウント管理権限渡したくないし、どうにかならないものか」
なんとかなりそうです。そう、スマートフォ↑ーーーンならね
以上、アプリのインプレッションから、活用シーンまでを考察してみました。
まとめとして、このアプリのメリットを享受できるのは今のところ、組織化された代理店ではなさそうな気がします。
- 自社のリスティング広告を他業務と兼任でやらされていてフレキシブルな動きをしている方
- フリーのリスティング運用者で土日・外出中、トイレの中問わず顧客からケータイが鳴っている方
- PCを持ち歩かないスタイルで運転中のシーンが多く、顧客or勤務先から運転中の時に限ってなぜか緊急広告停止依頼がやたらと来る不運な方
などであれば是非活用していきましょう。