新年あけましておめでとうございます。大村です。今年の目標は昨年同様マイカー購入にしました。2018年もよろしくお願いします。
※昨年は資料請求・見積もりまでしたが、購入ならずでした。
さてさて、突然ですが、どんな業界においても「顧客データ」の存在はとても重要で、扱い方によってはビジネスを大きく発展させる存在にまでなることもありますよね。車のディーラー業界であれば、私のような資料請求・見積もりをした人々は何らかのリストに追加されているはずです。
しかし、長い年月をかけ、膨大かつ質の高いリストを保有していても保有しているだけでは宝の持ち腐れ。折角溜めた顧客データですから、なにか有益なものに利用したいところです。
そこで今回は、Facebook広告で「顧客データ」を利用した広告配信をしてみましょう。というお話です。
Facebook広告で顧客データを利用した広告配信はカスタムオーディエンスで可能!
Facebook広告で顧客データを利用した配信を行うには、カスタムオーディエンス > カスタマーリスト を利用します。
カスタムオーディエンス>カスタマーリストとは
顧客データをFacebook規定のフォーマットに一覧化し、データをアップロードすることで、既存顧客にリーチできます。主に、名前、住所、メールアドレス、電話番号などの連絡先情報をアップロードします。リストに記載されていた人がFacebookを利用していた場合、Facebookからその人達に広告が配信されます。
※Faecbookヘルプセンター参照
それでは早速入稿用データを作成し、入稿してみましょう。
カスタマーリスト入稿方法、ポイント、注意点など
まずはデータ作成から
カスタムオーディエンスのサンプルを元に顧客データを規定のフォーマット通りに準備します。
入力できる項目の詳細についてはこちらをご参照ください。
中身を見てみるとデータタイプ(列)がズラリとありますが、項目は1列から入稿可能です。しかし、Facebookのプロフィールデータとのマッチ率を上げるには、項目をより多く含めることを推奨します。
ファイル作成時のポイント
- 氏名の列は1列ではなく、姓と名で1列づつ。合計2列で入力します。
- 日本国内の都道府県データは日本語が未対応なので、東京と入力する場合は「TOKYO」となります。※2018/1現在
- データがすべて同じ国のものであっても、国番号(日本:+81)を含めることでマッチ率があがります。
- データがすべて同じ国のものであっても、国の列を含めることでマッチ率があがります。
- 入稿時のファイル形式は「.csv」
注意点に気をつけながらなんとかデータが作成が完了しました。
今回作成したリストはこんな感じです。
名(fn)、姓(ln)、郵便番号(zip)、都道府県(st)、国名(country)の合計5項目を入力してみました。
アカウントへのアップロード
データが完成したら次はアカウントへのアップロード作業です。
管理画面の、 アセットライブラリ>オーディエンスを作成>カスタムオーディエンス>カスタマーファイル へ先程作成したファイルをアップロードします。
正常にデータが入力できている場合は図のように緑の✔がでてきます。
確認し、問題なければ「アップロードして作成」をクリック
オーディエンスがアップロードされましたという表示が出れば完了です。
実際の配信パフォーマンスってどうなの?
通常の配信より、工数が多い分それに見合う結果をがでるのかどうかというのが皆さん気になるところかと思います。今回は通常の配信とカスタムオーディエンスでの配信を比べてみました。
案件概要
- 商材:就活セミナー
- 目的:セミナー応募最大化
- コンバージョンポイント:セミナー応募完了
- 期間:2017/10~2017/11の2ヶ月
本案件は、通常配信(インタレスト等の興味関心)とカスタマーファイル(セミナー過去参加者のリスト)を利用した配信を同時期、同期間行いました。
配信結果
カスタムオーディエンスと通常配信の配信結果比較は下記の通りです。
クリック率 | コンバージョン率 | |
カスタムオーディエンス | 0.42% | 9.52% |
通常配信 | 0.11% | 2.17% |
結果はカスタムオーディエンスの方がクリック率、コンバージョン率共に良い結果となりました。
やはり顧客データを利用した配信は努力して溜めた甲斐があり強いですね。
また、作成したカスタムオーディエンスから類似オーディエンスを作成し配信ができるので、一定以上の成果の見込める新規ユーザーへの配信も可能でおすすめです。
最後に。
今回は、顧客データを用いたFacebook広告配信をご紹介させていただきました。
カスタマーファイルを利用した配信は工数がかかり少々面倒ではありますが、パフォーマンスが高い分やる価値はあると思います。是非一度、自社の顧客リストを使いWEB上からもアプローチしてみましょう。
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