リスティング広告は、バナー広告や紙広告と違い、広告効果がしっかり測定できる仕組みを持っていますが、その仕組を活用するためには明確なゴール設定が必要になります。
というのも、リスティング広告運用は効果測定がしっかりできて、はじめてPDCAサイクルの仮説立てと検証のサイクルが正しく機能し、本来のパフォーマンスが発揮できるのです。
効果測定をするということは、定めたゴールに対してどの程度の効果が得られたか、ということですが、実は、この「ゴールを定める」ということができていないケースが多々見受けられます。
そこで、今回はゴール設定のコツとゴールへの誘導のコツをご紹介します。
リスティング広告のゴールは明確に数えられるものにする!
サイトの運営者にとって、リスティング広告運用の目標は
- サイトへの訪問者を増やすこと
- サイトからの売上を伸ばすこと
のようなものになるかと思いますが、これではあまりに漠然としすぎています。 最終的に目標が達成したとしても、どのような要因で目標が達成できたのか?というような今後の運用に活きる情報が取得できません。
例えば、ネットショップを運営している場合、売上を伸ばすいうことは、つまり ネットショップ上で、「買い物を完了する」という処理が増えることが必要ですよね?(客単価を上げることも考えられますが、その辺りはサイトの構成自体に依存することなので今回は考慮しません。)
この場合設定すべきゴールは、 「サンクスページ」(買い物が完了した人に表示される、お買い上げありがとうございましたページ) が表示されることになります。
■ゴール設定の例
- サンクスページ(買物完了ページ)
- 資料請求完了ページ
- 問い合わせ完了ページ
- メールマガジン申し込み完了ページ
このように、ゴールを明確に数えられるものにすることで、リスティング広告の効果を正確に測定することができます。
資料請求系をゴールとする場合は、ひと工夫が必要!
前述のとおり、ゴールには資料請求や問い合わせ、メルマガの申し込み等も設定できます。 これらは、ネットショップのようにWEB上で全てが完結するわけではないサイトを運営している場合のゴールになります。
つまり、「本来売りたいサービスを売るためのきっかけ」を得ることです。
しかし、最近は個人情報保護の意識が高く、インターネット上で住所、電話番号、氏名等の個人情報を集めるのが難しくなっています。 こちら側の思惑だけで、資料請求フォームを設置しても、期待するほど反応が得られないなんてことに覚えはないでしょうか?
それでも企業側は商売のために個人情報を手に入れたい! ではどうするか?
ユーザーが個人情報を差し出すに値する価値を持つものを企業側が提供すれば良いのです。
例えば、WEB上からリフォームの見積依頼をしてもらえれば、リフォームの業界情報やノウハウ、お得情報が盛り込まれたPDFがダウンロードできるようにするなどして、ユーザーに価値を感じてもらえれば良いのです。
このように、ゴールを明確に設定すること、また、少しでもゴールに到達するユーザを増やす工夫をすることで、リスティング広告運用のパフォーマンスはかなり向上します。 さらに、ゴールを明確にしたことで得られた効果を検証し、新たな仮説を立て、PDCAサイクルを回すことで、よりパフォーマンスを上げることもできます。