Yahoo!リスティング広告のインポート機能を使って比較的大きなアカウントを構築していると、キーワードや広告が登録されていない「空の」広告グループが出来てしまうことがたまにあります。
このような場合に、Yahoo!の管理画面上では、どの広告グループに不備があるのかをピンポイントでアラートしてくれないため、大量にある広告グループを一つずつしらみ潰しに調べる必要があり、非常に大変です。(Google AdWordsの場合は、AdWordsエディタで簡単に見つけられます。)
そこで、このようなアカウントの不備(空の広告グループが無いか)を簡単にチェックするためのテクニックをご紹介します。
アカウントデータCSVをExcelで操作してチェック!
まずは、Yahoo!の管理画面から「全キャンペーンのダウンロードファイル」を作成し、CSV形式でダウンロードしてください。
このダウンロードしたCSVを、アカウントデータCSVと呼ぶことにします。
では、アカウントデータCSVをExcelで開いてみましょう。
例えばこのような内容のアカウントだったとします。
これをチェックするために、まずC列の後ろに列を2つ挿入してください。
挿入されたD列・E列に、今回は分かりやすいように「キーワードがない」「広告がない」という見出しを付けてみました。
次に、このD列・E列にExcelの数式を打ち込んでいきます。
まず、D2セルに次のような数式を入力してください。
=IF(AND(C2="広告グループ",C3<>"キーワード"),"キーワードがない","")
さらに、E2セルに次のような数式を入力してください。
=IF(AND(C2="キーワード",C3<>"キーワード",C3<>"広告"),"広告がない","")
あとはこのD2セル・E2セルをコピーしてD3以降・E3以降のセルに貼り付ければ完成です。
このように、「キーワードがない広告グループ」と「広告がない広告グループ」を簡単に見つけ出すことが出来ます。
何をやっているのか?
からくりを説明しましょう。
Yahoo!のアカウントデータCSVは、「コンポーネントの種類」が
- キャンペーン
- 広告グループ
- キーワード
- 広告
の順番に並んだ状態で出力されます。これを利用して、
- 「広告グループ」の次が「広告」だったら、「キーワードがない」!
- 「キーワード」の次が「キーワード」でも「広告」でもなかったら、「広告がない」!
という判定をしているわけです。
=IF(AND(C2="広告グループ",C3<>"キーワード"),"キーワードがない","") =IF(AND(C2="キーワード",C3<>"キーワード",C3<>"広告"),"広告がない","")
先ほどのこの数式は、この条件判定をしていたわけですね。
まとめ
このように、リスティング広告の運用ではCSVデータを上手に扱うことで作業効率を上げられることが多々あります。ぜひ、Excelを使いこなして効率的な作業を目指しましょう。