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リスティング広告で1広告グループ1キーワードで得られる大きなメリット

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リスティングの運用をするにあたってまずはじめにしなければならないのがアカウントの構築です。
これからリスティング運用を始める方の中にはアカウント構築の仕方を独学で学んだものの本当にこれで良いのか不安な方もいらっしゃると思います。
また、既に運用しているものの今以上に効果的なキャンペーンの構築が出来れば、とお考えの方もいるでしょう。

リスティング運用者の間では『1広告グループ1キーワード』が最も効果的に広告を掲載出来ると以前より言われているのですが、何故でしょうか?

アカウントの基礎知識

さて、本題に入る前に確認しておきましょう。

Google AdWordsもYahoo!リスティング広告もアカウント内の構成は以下の通りです。

アカウント配下の構成図

【アカウント】

【キャンペーン】

【広告グループ】

【キーワード】 【広告文】

【アカウント】という大きな枠の中に【キャンペーン】が複数存在し、その中に更に複数の【広告グループ】が在ります。
曲者なのが一番下の赤字、【キーワード】と【広告文】が同列である事です。

つまりキーワード毎に広告文を設定出来るのではなく、広告グループ内にあるキーワードで検索された時に同じく広告グループ内にある広告がランダムに表示されるというシステムになっているのです。

では、このシステムのために発生する問題は何でしょうか?

問題点1:うまく訴求出来ない

例えば広告グループ内に

キーワード

  • リスティング代行 価格
  • リスティング代行 実績

広告文

  • リスティング運用代行がとんでもなく安い!
  • 200以上の業種で実績有の運用代行!

というキーワードと広告が入っていた場合はどの様に広告が表示されるでしょうか?

  1. 『リスティング代行 価格』 × 『リスティング運用代行がとんでもなく安い!』
  2. 『リスティング代行 実績』 × 『200以上の業種で実績有の運用代行!』
  3. 『リスティング代行 価格』 × 『200以上の業種で実績有の運用代行!』
  4. 『リスティング代行 実績』 × 『リスティング運用代行がとんでもなく安い!』

上記1、2のような組み合わせで掲載されるとユーザーが検索したワードと広告文の訴求点がブレないのですが、広告文はランダムで表示されてしまうため必ずしもこうなるとは限りません。
3、4の組み合わせでもランダムに掲載されてしまいます。

この場合発生するデメリットは検索ワードによってユーザーが求めるニーズを掴めるているにも関わらず、ニーズに対してピンポイントの訴求が出来ない事です。
これではPPC広告の大きなメリットを殺す事になってしまいます。

問題点2:品質を低下させる

次の問題点として広告の品質に多少なり影響を与える事が上げられます。

過去の記事にもあるようにキーワードと広告文の関連性が少なからず品質に影響を与え、品質の良し悪しがインプレッションの回数やCPC、掲載順位に影響を与えます。
品質が高くなるように広告文を作る場合、キーワードを広告タイトルに含めるのがセオリーですが上の例のように広告グループ内に複数のキーワードが入っているとそれが難しくなってしまいます。

加えて広告文内の文言で検索ワードに含まれている文字列は太字になります。
画像は「リスティング代行 実績」で検索した時の広告文です。
「リスティング」「実績」「代行」がそれぞれ太字になっているのがお分かりになると思います。
広告文とクエリのマッチングが高ければ高い程太字の箇所が多くなり、結果同業他社の広告より目立つのです。

しかし、キーワードの数だけ広告文を用意したとしても、結局はランダムに表示されるためマッチングの高いものが表示されずにそこで機会損失を産んでしまう可能性があります。
掲載順位が他社より高く、広告文とクエリとのマッチング度合いも高く、他社より少しでも目立っていればクリックされたかもしれません。
品質はクリック率に依る所が非常に大きいため更に品質を落とす悪循環にも成りかねません。

それらのデメリットを回避するための構築手法が「1広告グループ1キーワード」なのです。

1広告グループ1キーワードとは?

「1広告グループ1キーワード」とは読んで字の如くひとつの広告グループ内にキーワードをひとつしか登録しないアカウント構成の事です。
こうすることで上記2項の問題点は解決することが出来ます。

ランダムに広告分が表示されても広告グループ内にキーワードが1つしかなければ狙ったキーワードに狙い通りの広告文を表示させる事が出来ます。

狙い通りに訴求出来ればユーザーの興味関心を引きクリック率も上がるはずです。
そうなれば品質も上がり更に有利な条件で広告を出稿する事が出来ます。

1広告グループ1キーワードのデメリット

考えられるデメリットの中で真っ先に思い浮かぶのは何より手間が掛かるという事です。

10個の広告グループにそれぞれ10個のキーワードを登録して構築していた場合、これを1広告グループ1キーワードにしようとすると単純に100個の広告グループを作らなければいけないという事です。
後々ちょっと広告文を変更しようと思ってもキーワードの数だけ修正箇所が増える事になります。

しかし、手間を掛けてでも得られるメリットの方が大きいと思います。

また、キーワード数の多いアカウントに関しては別の問題も発生します。
Yahoo!リスティング広告の場合ひとつのキャンペーン内に登録できる広告グループの数は2000個までです。
2000キーワード以上登録しようとする場合はキャンペーンを分けなければならなくなります。
もっとも2000以上もキーワードを登録するような場合は根本的にアカウントのキャンペーン構成を見直した方がいい場合がほとんどですが……

まとめ

1広告グループ1キーワードが効果的である理由は分かってもらえたのではないかと思います。
リスティング運用をされている方は一度アカウントを見直してみてください。

クリック率が伸び悩んでいる場合はこの方法で解決出来るかもしれませんよ!

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ブログ記事の中で広告運用の事例をご紹介することがありますが、実際の事例を一部加工した内容となっておりますのでご留意ください。

また、2018年7月24日よりGoogle AdWordsはGoogle広告に名称変更されました。それ以前の記事に関してはGoogle AdWordsと表記されておりますのでご了承ください。


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